新しいグッズの可能性:キーキャップの作成方法
この記事を閲覧していただきまして大変ありがとうございます。
GrowthArts、EgoisticArts、Wraith Esports Japanの3部門にて責任者を務めている織衛(おりえ)と申します。
今回はEgoisticArtsの一業務であるキーキャップ作成の工程を説明するため、noteを執筆いたします。
大まかな流れ
データ作成前のヒアリング
キーキャップのサンプル、製品を作成する前段階として以下の質問を行っております。
イラストの製品化に対しての許可が取れているか
(イラストレーターご本人様の場合省略)使用するイラストの選定
ESCキーのみの単体キー、またはキーキャップセット、その他特殊配列
制作する個数
価格設定
その他疑問点や必要な質問等
上記の質問を制作前段階として行っております。
デザインルール
ECSキーの場合
ESCキーの場合、印刷範囲は11mm x 11mmが最大サイズとなっております。
それ以上のサイズは側面にオーバーするためあらかじめご了承ください。
キーキャップセットの場合
60%、TKL、フルキー、その他セットの特殊配列の場合
基本有効範囲は10000x3200pxとなっております。
キーボードのテンプレートについては以下のリンクよりダウンロードが可能となっております。
データ入稿
提出方法
イラストデータの場合は
Discord、ギガファイル便、Googleドライブでの共有での提出をお願いいたします。
対応ファイル形式
提出ファイルについてはPDF、PSD、Ai、PNG、JPEGのいずれかをご提出ください。
WEBPファイルやMac系などの特殊ファイルについてはお受けできないことがあります。
デザインの確認と修正
単色の場合
ベースと文字色が単色の場合は弊社専用ソフトにて3Dモデルを利用したデザインの確認が可能となっております。
以下のような各キーの色が異なる場合はデザインルールにてダウンロードしていただけますテンプレートを使用してイラストソフトなどで色の指定をお願いいたします。
※クリスタの場合は1キーづつのバケツも有効でございます。
フルプリントの場合
フルプリントの場合、配置する位置のご指定が必要となります。
デザインルールよりテンプレートをダウンロードしていただき、任意のイラストソフト等でおおまかな位置の指定をお願いいたします。
ESCキーなどの単体キー作成
ノベルティなどでよく作成するESCキーの場合、このように画像データを作成いたします。
キーセットのサンプル作成
単色系の場合
以下は文字色が単色、スペースバーのみイラストが入ったものとなります。
この状態で確認後、問題がない場合はそのまま製品版の作成を行います。
フルプリントの場合
フルプリントの場合は以下のような画像イメージを作成した後、製品サンプルを作成いたします。
こちらも、問題がない場合はそのまま製品版の作成を行います。
キーキャップの作成風景
使用機材
プリンター
昇華インク専用機
EPSON SC‐F550
インク
EPSON純正
昇華印刷機
PMC-A3 GrowthArts Customx2台
専用フィルム
印刷用データの作成
Adobe Illustratorにて専用の印刷データを作成いたします。
文字のみ、単純な単体のイラスト等については約2~3時間ほどで作成が可能となっております。
お見せすることはできませんが、フルグラフィックの場合、1~2週間ほど作成の時間を要します。
作成したデータをプリントアウトと準備
印刷用データが完成後、プリンターにて印刷を行います。
キーキャップを転写機に装着し先ほどプリントしたフィルムに印刷
印刷開始から終了
フィルム装着後、数十秒の予熱後、真空ポンプを利用した真空転写が開始されます。
転写終了後、フィルムからキーキャップを外した後、送風にて冷却をします
完成
フィルムからキーキャップを取り外し、冷却後完成となります。
※今回は背景にあるマウスパッドをイメージした製品となるため、一緒に
撮影を行っております。
まとめ
今回はGrowthArtsで始まる、国内でのキーキャッププリントサービスの概要を紹介いたしました。
後日、改めて公式Xより発表を行いますので、もしよろしければグッズやノベルティ作成などを検討中の企業様、イラストレーター様、ストリーマー様などご検討いただけますと幸いです。
お問い合わせについて
製品に関する質問やお問い合わせについてはGrowthArts公式XのDM、または下記メールアドレスまでお願いいたします。
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