
犠牲を強いられるPTA にもITコンサルを
共働き時代に苦しむ旧態依然のPTA、なぜいまだに「その場集合・紙配布」なのか?
本日、近所の小学校PTAから役員会議への参加依頼が来ました。
幸い、私の場合はたまたま在宅ワークの日だったため、平日の昼間でも足を運べましたが、他の保護者にとっては難しい時間帯ですよね。実際、なんとか都合をつけて無理して参加している方もいらっしゃるようでした。しかも、いざ集まって行うことと言えば結局、紙の資料を手渡されて、その場で読んで共有するだけ。正直、「これってわざわざ対面でやる必要、どれだけあるんだろう?」と感じずにはいられませんでした。
これ、結構グロい状況じゃないですか?
以前から「PTAは役員が犠牲になりすぎ」という声はあちこちで耳にしますが、時代が共働き世帯全盛だというのに、相変わらず「紙で配る」「同じ場所・同じ時間に全員集合」前提で物事が進んでいるんですよね。
旧態依然としたPTA運営の問題点
現状のPTAは、昔からの「対面前提」「紙前提」のやり方をほぼそのまま踏襲しているように見えます。紙の資料を配って、全員そろうまで会議が始められない。共働き家庭にとってはこれが地味にキツい。
家庭によっては朝も夜もギリギリの時間帯で子供を預けたり迎えたりしており、そこにPTA室へ集合というタスクが増えるだけでも負担が大きい。しかも、企業や地域コミュニティではリモート会議やチャットツール、クラウド共有などITを活用した効率的なコミュニケーションが当たり前になっている中で、PTAがいまだ「その場にいないと決まらない」方式なのは、もはやアンバランスと言わざるを得ません。
「ITが苦手」という思い込みが停滞を生む
なぜこんな状況が続くのか。その背景には「ITが苦手」という先入観がある気がします。
「PTAはみんながITに強いわけじゃないから…」と、最初からデジタル化を諦める空気が蔓延しているように思えるのです。
しかし、IT導入はツールがあれば一瞬で解決するわけではありませんが、必要なのは「誰かが使い方を丁寧にレクチャーしてくれる」ことや「最初の環境整備」をしっかり行うこと。
学校現場でも似たような問題が起こっています。IT活用を望む声はあれど、「支援が足りない」「ITが苦手」などの理由で前に進めない。まさに思考停止状態のようです。
ITコンサルをPTAに取り込むという発想
そこで浮かんだのが、「PTAにITコンサルを迎え入れる」というアイデアです。
「ITコンサル」というと企業向けの固いイメージがあるかもしれませんが、基本的には「必要なITツールや仕組みを選定・導入し、運用をサポートする」役割を持った存在です。
例えば、クラウドでドキュメントを共有できるサービスを入れれば、紙配布はほとんど不要になります。オンライン会議ツールやチャットアプリを使えば、皆が同時に同じ場所へ行く必要性も激減する。ITが苦手なメンバー向けには、初期の研修やガイドの作成、質問しやすい体制づくりも可能になります。
つまり、ITコンサルがPTAに入ることで「苦手意識」の壁を崩し、段階的にIT活用環境を整え、使い方を身につけるサポートができるわけです。
時代遅れの運用から抜け出すために
PTA活動は「子供たちのために」あるはずなのに、その運営手法が保護者を疲弊させていては本末転倒です。ITをうまく取り入れ、物理的な拘束や時間的な制約から解放されれば、保護者たちは限られたリソースをより有効に子供たちのために使えるようになります。
企業ではオンラインツールでプロジェクトを進め、地域コミュニティでもデジタルでつながり合う時代です。同じように、PTAも子供たちを取り巻く環境として、もっと柔軟な形を模索していいのではないでしょうか?
「ITコンサル+PTA」という新しい役割分担
もしPTA内部にITが得意な人材がいないなら、外部から専門家を招けばいい。それによって、
ITコンサル:全体の仕組み提案・導入支援
PTA役員:日々の運営をオンラインベースで行い、子供たちのためにリソースを集中
参加者全員:物理的拘束から解放され、必要なときに必要な形で関われる
といった役割分担が自然に生まれます。
結局、必要なのは「ITで難しく考えすぎないこと」と「外部の知見を借りる柔軟さ」かもしれません。
その一歩を踏み出すだけで、紙の束や不毛な集合時間から解放され、より有意義な時間とエネルギーを子供たちへ注ぐことができるようになるはずです。
ITコンサルのコスト感と予算編成への落とし込み
「ITコンサルを呼ぶ」と言うと、一般的には非常に高額なコストがかかります。
BtoBの業務向け領域の大規模案件対応可能なコンサルタントは100万円から300万円かかります。例えばこの価格帯のコンサルタントは私のこちらの記事のように学校全体とそこにいる人全員向けの支援が可能です。
PTAのみなさんも、次年度の予算編成に入れてみてはどうでしょうか?
限定的な領域であれば、低コストで支援してくれるかもしれません。
ちなみに、私もそういった支援を本業としていますので、次年度にそういった活動を進めたい方はご連絡ください。本格的なコンサルではないですが、「うーーん。。。こんなことを検討してみるといいんじゃないですか?」くらいの簡単なディスカッションくらいなら無料で実施します。
言いたいことは「外部の力を頼れ」
結局色々書きましたけど、PTAって先入観みたいなもので「そこにいる人で何とかしないといけない」みたいなのあるじゃないですか。
でもそれって時代的にもう不可能になっていて、それを補うために外部の力を頼るところに視点を持って行った方がいいと思うんですよね。
特に最近はPTA活動を丸ごと外注するサービスもあるくらいですし。
とはいえわかりますよ。「丸ごと外注」だとこれまでの伝統がみたいな気持ち。
だからこそ、PTAを残しつつITコンサルによる大幅な効率化を行うことが解決策の一つとして有効なんだと思います。
以上。PTA本部役員の勝手な妄想でした。