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映画【めがね】の世界に憧れて

2017年公開の映画【めがね】
最初に観たのは2022年。
そこから何回この映画を観ただろうか。

タエコ(小林聡美)は春に与論島を訪れた。
「携帯電話が通じないところに来たかったんです。」
島に来た理由をハルナ(市川実日子)に聞かれそう答えた。

タエコを探して島を訪れたヨモギ(加瀬亮)はタエコのことを「先生」と呼ぶ。
タエコの職業は物語の中では明かされていない。
そして、島に来て間もないころのタエコは宿のオーナー・ユウジ(光石研)や毎年、春になると島にやって来る謎の女性・サクラ(もたいまさこ)の誘いに「私は、結構です。」と断り人と距離を取りたがる。きっと都心で忙しく働いているのだろうと想像がつく。

そんなタエコの心が、自然豊かな島でユウジやサクラ、ハルナと過ごすことで変化していく。
物語自体は大きな出来事はない。
だからこそ、タエコの心が徐々に変化していくのが良く見える。
柔らかい笑顔が増え、話し方も変わっていく。
島の人たちの近い距離間に最初は多少の嫌悪感さえ見えたのに、翌年の春にはまた島を訪れユウジとハルナと一緒にサクラを出迎えるまでになる。

そんな、タエコに自分を重ねる。

穏やかに生きたい。
そう考えるのに、仕事となると頑張りすぎてしまいストレスを溜めてしまう。
だから、ある時限界が来て一人旅に出てしまう。
タエコと同じ気持ちなった去年の12月中旬。
癒されようと「めがね」を観た。

「そうだ、与論島に行こう!」

自然豊かなところで何もしない贅沢な時間を過ごしたい。
すぐに飛行機や宿を予約し、1月の閑散期に取れる長期休暇を与論島で過ごすことになった。


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