「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
この本を読んだ瞬間、「まさに自分のための本だ!」と心の中で叫んでしまいました。アイドルを推していると、推しの魅力を友達やSNSで伝えたいのに、「やばい」「尊い」「無理」といった短い言葉しか浮かばず、自分の気持ちを十分に表現できないもどかしさを感じることが多いですよね。この本は、そんな私たちアイドルファンにとって、感情を「言葉」に変える魔法のような指南書でした。
「好き」を言語化することの意味
本書の冒頭で、「言語化することが推しをもっと深く知ることに繋がる」という言葉がありました。この一文で、私の心は一気に引き込まれました。推しの存在そのものに感謝し、ただ「好き!」という感情だけで満足していた自分に、「もっと推しの魅力を言葉で伝えよう」という新しい視点を与えてくれました。
例えば、推しの笑顔について「癒される」とだけ表現していたけれど、この本を読んでからは「どんな場面でもファンを元気づける安心感がある笑顔」と言えるようになったんです。こうして具体的に言葉を選ぶことで、自分でも気づかなかった推しの新しい魅力に気づくことができました。
言葉の選び方が変わる!
本書では、「やばい」「無理」といった感情を言葉に落とし込むための具体的なステップが紹介されています。これが実に実践的!たとえば、「推しの歌声が好き」という漠然とした感情を深掘りし、「どんな歌詞のどの部分が好きなのか」「どういう時にその歌声を聞きたいと思うのか」と細かく分析する方法が書かれていました。
私も実際に試してみたんですが、推しのライブパフォーマンスについて「感情が乗った歌声が胸に刺さる」だけでなく、「声の伸びが素晴らしく、歌詞の意味を伝える力がある」と言えるようになりました。推しの魅力がより具体的に伝えられるようになり、推し語りがますます楽しくなっています。
共感を生む「推し語り」の魅力
アイドルファンとして、この本の中で特に心に響いたのが、「言語化は推しを共有するための手段でもある」という考え方です。SNSや友人同士の会話で、自分が感じた推しの魅力をしっかり伝えることで、共感を生み、推しの素晴らしさがさらに広がる可能性があるんです。
たとえば、これまで私は「推しのダンスがすごい」としか言っていませんでしたが、この本を読んでからは「リズム感が良く、指先まで神経が行き届いた表現力がすごい」と伝えるようにしています。これによって、友人が「そんなところも注目してみるね」と興味を持ってくれるようになりました。
推し活の楽しさが倍増する!
「好き」を言語化することで、推し活がさらに楽しくなりました。自分の気持ちを言葉にすることで、推しを応援する意義が明確になり、ファンとしての愛情が深まる感覚があります。そして、自分の語彙が増えれば増えるほど、推しの素晴らしさがもっと多くの人に伝わるんだという実感も得られました。
心に残った一言
本書の中で特に印象に残ったのは、「言葉は推しへの感謝を形にするもの」というフレーズです。推しへの感謝は常に感じているけれど、それをきちんと形にして伝えることで、推し活の意味がより深くなるんだと気づかされました。この本を読んでから、SNSでの推し語りや、手紙を書くときに「どんな言葉で伝えれば推しに届くのか」を考えるようになりました。
推し活をするすべての人におすすめ
『「好き」を言語化する技術』は、アイドルファンだけでなく、何かを「推している」すべての人に読んでほしい一冊です。この本を通じて、「言葉」によって自分の感情を整理し、推しの魅力を他の人と共有する楽しさを改めて実感しました。
推しの素晴らしさを伝えるのは、私たちファンの大切な役割です。この本はその手助けをしてくれる最高のガイドブックです。ぜひ多くのファンに手に取ってほしいと思います!