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グロースリーダーとしての成長と「何でもやる」ことの重要性——REALITY 石井さんが語る、GrowthHubで得た学びと実践

事業成長に全力を注ぐ者にとって、学びの場はどのような意味を持つのでしょうか。Gunosy、REALITYと、事業の成長を牽引してきた石井さんは、GrowthHubを通じて得た知見をどのように事業に還元し、実践してきたのか。GrowthHub共同発起人の大前が聞き手となり、石井さんがGrowthHubで得た学びや、グロースリーダーとしての成長、そして成長を加速させるためのヒントについて語っていただきました。

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石井 健輔
新卒でインターネット広告代理店にてプロモーション業務を担当。
その後株式会社Gunosyでメインプロダクト グノシーにおけるテレビCMや大型キャンペーン、コンテンツ企画・運用など総合的なマーケティング業務に従事。
現職ではREALITY株式会社にて、国内外63地域におけるマーケティング領域とライブ配信事業の責任者を務める。

グロースリーダーとしての姿勢を体現する

大前:最初に、石井さんのこれまでの経歴と現在のミッションについて教えてください。

石井さん(以下、敬称略): 2016年に新卒でインターネット広告代理店のセプテーニに入社しました。インターネット広告の運用を担当し、2年目の終わりにニュースアプリ「グノシー」を運営するGunosyへ転職しました。
Gunosyでは、インターネット広告だけでなく、テレビCM、コンテンツ調達、コンテンツ企画など幅広い業務を経験しました。エンジニア以外の業務は何でも担当する「ノンエンジニア」として、4年半ほど過ごしましたね。
その後、2021年12月にREALITYに入社しました。当初はプロモーション担当者として、全世界でのマーケティングに取り組むタイミングでのジョインでした。

大前:僕と石井さんが初めて話したのも、その頃でしたよね。

石井:そうですね、懐かしいです。当時はマーケティング部の立ち上げを担当していて、実質ほぼ1人目マーケターとして組織を作りながら、KPIマネジメントの方法やクリエイティブの国ごとのローカライズなど、まだ手がつけられていなかった部分を整えていきました。マーケティング調査を実施しながらコツコツと改善を積み重ねていき、ちょうど1年前ぐらいからは売上責任も担うようになりました。現在は事業責任者とマーケティング責任者を兼務しています。

大前:石井さんのキャリアを改めて聞くと、マーケティング、プロダクト開発、ビズデブなど、すべてを事業成長のための手段と割り切って捉え、課題解決のために奔走する人だという印象を受けました。

こうした動き方は、自ら思考してそうなったのか、それとも組織からミッションを与えられることが多かったのか、どちらなんでしょう?

石井:半々ですね。最初に転職したときは、自分なりに狙いがありました。それまで経験していたインターネット広告の領域にとらわれずに、テレビCMなどにもチャレンジしたかったんです。REALITYに入社した際も、海外マーケティングに挑戦できる機会は貴重だと感じ、自ら選択しました。

一方で、もう半分は自然と「すべてやったほうがいいのでは」と考えるようになった結果です。たとえばGunosyに入社したばかりのころ、芸人さんの番組でカンペ出す仕事を自主的にやっていたことがありました。誰かにやれと言われたわけではなく、単純に現場を見渡したときに、カンペを出す人がいた方がクオリティが上がるのでは、と思ったからです。

このように、目の前の課題に対して有機的に動くことが、自分にとっては当たり前になっていた気がします。

大前:実は、GrowthHubの構想ができたときに、真っ先に声をかけたいと思ったのが石井さんだったんですよね。今のお話を聞いて、やはり間違いなかったと確信しました。まさにグロースリーダーとしての姿勢そのものですね。

ロールモデル不在の環境で、自分も組織も成長し続けるために

大前:GrowthHubを開始したときに、抱えてた課題は何かありましたか?

石井:自分の成長が組織の成長の限界になってしまう場面が多く、そこが課題として大きかったです。。
例えば、自分がテレビCMをやろうと言い出さなかったら、ずっとテレビCMが実施されない、という状況です。そういうケースは結構あると思います。
自分の成長が止まったときに、事業としてもPDCAの範囲が固定化されて打ち手が一定の範囲内にとどまってしまうのではないか、という懸念がありました。

現職でも、役員陣が皆エンジニアリングのバックグラウンドを持っているため、マーケティングやビジネスの領域で大きく勝負を仕掛けるには、自分が主導するしかないと考えています。

そういう状況で、視座を上げる成長機会や、メンターのような存在が常に必要だと感じていました。

大前:なるほど。社内では、自分と同じバックグラウンドのロールモデルが見つけづらい、ということですか?

石井:そうですね。特にスタートアップでCMOに近いレイヤーで転職となると、そういう状況になりがちだと思います。

大前:確かに。GrowthHubの設立当初も、まさにその課題について話していました。「自分以外に、同じ目線でグロースに向き合える仲間がいない孤独感」みたいな。

実際にGrowthHubに参加して、何かヒントは見つかりましたか?

石井:特に印象深かったのは、初回のnewmo青柳さんと、マネーフォワード駒口さんの回ですね。

青柳さんの話しを聞いたとき、「この人は30歳のときにこんなことができてたのか!」と衝撃を受けました。ある程度のレイヤーにいくと、自分が大したことがないかを感じる機会が減ってしまいがちですが、それを改めて突きつけられた感覚でした。

また、マーケティング出身者はどうしてもPL視点になりがちで、BSで経営を考える発想が弱くなりがちです。青柳さんの経験やグロースに対する見方を伺って、その視点を持てるようになりましたね。

大前:駒口さんの回は、どの点が印象的でしたか?

石井:指標を細かく、頻度高く管理することの重要性ですね。もともと自分もその意識は強かったのですが、組織の中では浮いてしまうこともありました。しかし、駒口さんのお話を聞いて、これでいいんだ」とすごく正当化された気持ちになって安心できました。

グロースを担う者こそ、「何でもやる」ことが重要

大前:講義以外の部分では、学びはありましたか?

石井:受講生全員が、「何でもやる人が偉いよね」という話をしていて、同じ結論に行き着くんだなと実感しましたね。
要は、その思考がベースにあった上で、自分でユーザーインタビューしなきゃいけないし、自分でお客さんのところに行かなきゃ意味がない。できることは全部自分でやる。役割とかどうでもいいから全部やる、みたいな価値観ですね。

大前:GrowthHubは、どういう方におすすめしたいですか?

石井:やはり事業会社の管理職、特に上司がマーケティング経験者ではない人ですね。

大前: 例えばCOO直下のマーケティング部長のような方でしょうか。

石井:そうですね。僕自身、Gunosyのときの上司が元エンジニアのプロダクトオーナーだったんです。なので、グロースについて質問ができるような環境ではありませんでした。
そうすると、自分から出せる手数が詰んでいるような状態になってしまう。なのでやはり、中間管理職のような方におすすめしたいですね。

大前:社外のロールモデルが欲しい、と仰っていた冒頭の話に紐づくお話しですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。

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