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完全招待制コミュニティ「GrowthHub」Day4イベントレポート:講師 ノバセル 代表取締役社長 田部正樹さん

現場でつかえるスタートアップマーケティングを学べる場をつくりたい──。

そんな互いの想いに共感し合った山代真啓と大前宏輔が共同で立ち上げた完全招待制コミュニティ「GrowthHub」。全7回シリーズの第4回目が、11月19日(火)に渋谷QWSで開催されました。今回の特別ゲストは、ノバセル株式会社代表取締役社長の田部正樹さん。「マーケターが事業において担うべき役割・出すべき成果と自分に合ったキャリアの築き方」をテーマにお話いただきました。

GrowthHubでは、クローズドな場だからこそ聞けるリアルな話を重視しています。本レポートでは、その一部を特別にご紹介します。

横のつながりの学びを強化。LTをスタート

第3回からスタートした受講生によるライトニングトーク(LT)。横の学びの機会を強化し、全員が持ち回りで行うことで、より主体的な参加を促し幅広い学びへとつなげることを目指しています。

実施方法としては、以下のいずれかのテーマで、5分程度のショートプレゼンを行い、その後、会場からのQ&Aに答える形で進行します。テーマは「① うちの勝ちパターン」または「② GrowthHubで学んで実践したこと」。

2回目となる今回は、受講生8名のLTが実施されました。
GrowthHubは、今回も参加者限定の完全オフレコセッションなので、具体的な内容は伏せますが、どんな発表があったか特別にチラ見せいたします!

◆【1】江島真(株式会社Sanu)

運営サービス:メンバーシップ制セカンドホームサービス「SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)」
テーマ:うちの勝ちパターン
→サービスリリース後好調がつづいていた中で、はじめて供給が需要を上回ったことで迎えた転換点をいかに乗り越えたかをお話いただきました。

詳しいサービス概要はこちらをご確認ください。
https://sa-nu.com/

◆【2】佐藤俊輔(株式会社カウシェ)

運営サービス:「誰かと一緒に」を楽しむ、お買い物アプリ「KAUCHE」
テーマ:うちの勝ちパターン
→PdMに転向し、どのように事業成長を実現することができたか、自身の立ち回り方も含めてお話しいただきました。

詳しいサービス概要はこちらをご確認ください。
https://kauche.com/

◆【3】齋藤岳(newmo株式会社)

運営サービス:「移動で地域をカラフルに」をミッションにしたライドシェア事業
※今回のLTでは、前職で運営されていたLIVEコミュニケーションアプリ「Pococha」についてお話いただきました。
テーマ:うちの勝ちパターン
→インストール数や購買率を高めるために実施したユーザー巻き込み企画のポイントを、ABテスト形式でご紹介いただきました。

詳しいサービス概要はこちらをご確認ください。
https://www.pococha.com/ja-jp

◆【4】本間悠也(株式会社イングリウッド)

運営サービス:シェフや管理栄養士監修の冷凍おかず便のサブスクリプションサービス「三ツ星ファーム」
テーマ:うちの勝ちパターン
→GrowthHub Day2で登壇くださった樫田さんの講義内でもお話のあった「大通りに投資しろ」「インセンティブの限界を理解しろ」に該当する事例をご紹介いただきました。
※Day2イベントレポートについてはこちらをご参照ください。https://note.com/growth_hub/n/n4ce490e9ca25

詳しいサービス概要はこちらをご確認ください。
https://mitsuboshifarm.jp/

◆【5】近藤万葉(株式会社UPSIDER)

運営サービス:限度額最大10億円、年会費完全無料の法人カード「UPSIDER」
テーマ:うちの勝ちパターン
→マーケティングによるリード獲得数を維持したまま成約率を向上させるに至ったポイントをご紹介いただきました。

詳しいサービス概要はこちらをご確認ください。
https://up-sider.com/

◆【6】明翫 啓一郎(株式会社Luup)

運営サービス:スマホ一つで街じゅうのポートから電動マイクロモビリティへの乗り降りや移動を可能にするシェアリングサービス「LUUP」
テーマ:うちの勝ちパターン&GrowthHubで学んで実践したこと
→うちの勝ちパターンでは、顧客体験向上&露出増加につながるキーファクターを見極め全社リソースを集中させる中でマーケティング部として行った施策についてお話いただきました。また、GrowthHubで学んで実践したことについても具体施策をご紹介いただきました。

詳しいサービス概要はこちらをご確認ください。
https://luup.sc/service/

◆【7】林 駿佑(Ubie株式会社)

運営サービス:現役医師たちが開発した毎月1,200万人が利用する症状検索エンジン「ユビー」
テーマ:うちの勝ちパターン
→1つのマーケティング施策からマルチリターンを生む、「1 Invest N Return(一石N鳥)」を目指すためのポイントをご紹介いただきました。

詳しいサービス概要はこちらをご確認ください。
https://ubie.app/

◆【8】北條 貴頌(株式会社INFORICH)

運営サービス:日本初の持ち運び可能なモバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」
テーマ:うちの勝ちパターン
→グロースの肝となったキーファクターおよび、グロースを牽引した特徴的な取り組みをご紹介いただきました。

詳しいサービス概要はこちらをご確認ください。
https://chargespot.jp/

今回の講義で学んでほしいこと

登壇者のお話の前に、GrowthHub発起人のひとりである山代から、Day4のテーマ設定や登壇者をお招きした背景が共有されました。

本日ご登壇いただく田部さんは、山代に大きな影響を与えているマーケターのお一人。GrowthHubを開講するきっかけにも、田部さんからの影響があったそうです。今回の講義では、田部さんのキャリアの変遷を振り返りながら、マーケターのキャリアを考える機会にしてほしいと期待が寄せられました。

株式会社ノバセル 代表取締役社長 田部正樹さんによる特別講義

田部さんは、中央大学を卒業後、丸井グループでキャリアをスタート。その後、テイクアンドギヴ・ニーズにて事業戦略室長やマーケティング部長を歴任されました。2014年8月にラクスルへ入社し、同社の売上を7億円から210億円へと約6年で30倍に成長させるマーケティング戦略を牽引。その経験をもとに新規事業「ノバセル」を立ち上げ、わずか5年で80億円を超える事業に成長させる実績を誇ります。現在は、業界を問わず成長を目指す企業に対し、経営とマーケティングの両面からアドバイスを行っています。

今回の講義では、田部さんが大事にされている価値観および「マーケティングとは何か」を共有いただいた上で、ご自身のキャリアを振り返りながら、マーケターのキャリアを築いていくにあたってのヒントとなるお話をしていただきました。また、講義でのお話をふまえ、受講生への宿題として「自身のコンセプトを考えてみる」というお題が課されました。

今回も講義内容は、参加者限定の完全オフレコセッション。詳細はお伝えできませんが、特別にスライドをほんの少しだけチラ見せしちゃいます!


田部さんのキャリアのお話に聞き入る受講生たち

【質疑応答】
◆田部さんが様々なYoutubeや記事で「キャリアの中でのJ字カーブを作ることが重要」と仰っているのを拝見しました。キャリアのJ字カーブの「上昇期」に入るために必要なマインドセットや日々意識しておくべきことはどのようなものがあるとお考えでしょうか。
◆「結果を元にリスクを取ってレバレッジするフェーズ」において、田部さんが見たことあるアンチパターンを知りたいです。
◆自分と対局にあるものを深堀りする上でのコツを教えて下さい。
◆自分のコンセプトを作る上で、自分の「弱点」「苦手」をどう捉えるべきでしょうか。
◆以前、ラクスルさんのノバセル事業に入社された方から、面接過程で課題とプレゼンがあったということを聞きました。どんな課題を出されているのかと、短いプレゼンテーションでどういった点を見極められているのかをよろしければ伺いたいです!
◆お金を使うポジション(マーケ)から、お金 / 利益をつくるポジション(事業家)へキャリアを動かしていく際の葛藤が何かあったのであれば聞いてみたいです。
◆自分のコンセプトをつくる際、いまの自分の強みを活かして勝ちにいくポジションを設定するべきなのか、”憧れ”のようなありたい自分を設定するのか、あるいはそのかけ合わせを取っていくべきなのか、どんなイメージか伺ってみたいです。
◆内容自体に興味がない事業をグロースさせる際のモチベーションはどのような感じなのでしょうか。
◆構造化力を鍛えるためのコツや思考のクセはありますか?

受講生たちからの質問にひとつひとつ丁寧に答えてくださる田部さん

参加した受講生の声

GrowthHubでは、インプットをインプットのままで終わらせず、明日からの業務にいかに活かしていくか、という観点からの振り返りを大事にしています。
講義が終わって早速、参加した受講生たちから、得た気づきや感想、明日からどう行動を変化させていくかについてのシェアが、コミュニティSlack内に続々と投稿されていきました。

今回の講義をふまえ、自身のチャレンジを言語化する受講生も。
これまでの講義とはまた一味違う、キャリアに関する講義に聞き入ったという受講生も。
受講生同士のLTからも学びを深め言語化する受講生も多数いました。

具体的な学びや気付きはオフレコ部分を含むため、受講生の感想だけを一部ピックアップしてご紹介します。

【受講生の振り返り】
◆マーケティングの机上の理論ではなく、現場で培われたリアルな経験と、それに裏付けられた深い洞察・メタ認知の高さが、キャリアのお話を通じて具体的に伝わってきました。
◆個人のキャリアや価値について、時間とって、俯瞰して、考える時間を取れていなかったので、2024年も終わりに近づく中、いい刺激を受けることができました。
◆私個人としても大企業からスタートアップ起業するというライフステージの変化が起きた直後であり、今後は自分の名前で仕事が取れる人材になりたいと思っていたところだったので非常に参考になりました。自分としてのコアバリューを探求しつつ、唯一無二の人材になりたいと思います。
◆社会人歴がすすんできて、日々の業務に向き合う中で考えることも少なくなってしまったキャリアに関して、改めて向き合う機会に感謝です。
◆自分をマーケティングする、自分の名前で仕事をする、今出会う人との人脈をつくる、という考え方はその通りだと思った。この考え方がないと応援してもらったり助けてもらえないと感じています。改めて自身のコンセプトシートを埋めるために自分とゆっくり向き合ってみます。

Day4では、前回につづき受講生によるライトニングトークが開催され、オフレコだからこそ紹介できる「勝ちパターン」をお話いただき、共に成長を加速させていく時間となりました。

また、田部さんによる特別セッションでは、ご自身のキャリアを1年ごとに振り返りながら、転機となった経験や実際に役立ったポイントを具体的に共有。参加者たちは、マーケターとしての多様なキャリアパスや、売り上げを伸ばすための仕組みづくりに関する洞察を得る貴重な時間となりました。質疑応答では、実務に基づいた具体的な質問や意見交換が活発に行われ、マーケティングの可能性、キャリアの築き方についての理解がさらに深まるセッションとなりました。

ゲストプロフィール

◎田部正樹

1980年生まれ。中央大学卒業後、新卒丸井グループからテイクアンドギヴ・ニーズにて事業戦略室長、マーケティング部長などを歴任。2014年8月にラクスルに入社。ラクスルの成長を7億→210億(6年で30倍)を牽引したマーケティングノウハウを詰め込んだ新規事業「ノバセル」を立ち上げ、5年で80億を超える成長を続けている。業界問わず成長を求める企業の経営×マーケティングのアドバイザー。


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