エンパワーメントメッセージ【コミュニケーションの目的 】

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コミュニケーションの目的
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コミュニケーションにおける問題の多くは、
コミュニケーションを図る目的そのものを
忘れてしまっていることにその端を発しています。

なぜお互いに話し合うのでしょうか？

コミュニケーションの目的をどのように考えれば、
良好な人間関係ができるのでしょうか？

愛からくるコミュニケーションとは
どのようなものでしょうか？

関係を改善させるコミュニケーション、
充実した人間関係をもたらすコミュニケーションには、
特有な目的意識があります。

それは、

「コミュニケーションの目的は、
相手を素晴らしい気持ちにさせることである」

とても単純で明快なことです。

そして、もしそうであるとするならば、
毎日その目的に沿ってコミュニケーションを
図る必要があるのです。

今日、大切な人とのコミュニケーションにおいて、
この目的を果たすことができたでしょうか？

昨日はどうだったのでしょうか？

あなたと話を終える度ごとに、
手が最高にいい気持ちになっているでしょうか？

愛を伝えたのでしょうか？

相手のプライドを立ててあげたのでしょうか？

または、相手を美しく感じられるように
してあげたのでしょうか？

相手の人間性を肯定させ、
大きな希望と可能性が感じられるように
してあげたのでしょうか？

感謝を述べたのでしょうか？

それとも、小言ばかりを言って、責めて、
今の悪い状況を相手のせいにしようとし、
相手に変わるように要求し、自分の心の醜さを
あらわにしてしまっただけなのでしょうか？

喧嘩するようなことがあっても、
このコミュニケーションの目的を思い起こし、
最後に相手が最高の気持ちに
なれるようにしてあげましょう。

ビジネスにおいても、
この原則が適用されることは
いうまでもありません。

お客様と接するそもそもの目的は、
お客様を最高の気持ちにさせることです。

満足では面白くない。
喜ぶだけでもつまらない。

完全に腰を抜かすところまでやると
どうなるでしょうか？

このコミュニケーションのやり方、
相手を素晴らしい気持ちにさせる方法は、
何も言葉だけではありません。

言葉、声、表情、しぐさ、実際に
相手のためにしてあげることすべてが
このためにあるのです。

笑顔ひとつで、
相手は素晴らしい気持ちに
なることもあるでしょうし、

感謝を伝えることで
喜ぶこともあるでしょう。

つまり、コミュニケーションそのものも、
ギフトを与え、それを受け取るプロセスに
他ならないということになるのです。

相手を素晴らしい気持ちに
させてあげようと思うのであれば、
プラスのコミュニケーション、
プラスのメッセージを伝える必要があります。

マイナスのエネルギーを放つと、
相手の気持ちもマイナスの方向に
持っていくことになるからです。


子どもに向かって、

「おまえはバカじゃないか！」

と叫ぶ親を見かけると、

「信じてしまったらどうしますか？」

と訊きたくなります。

相手の存在そのものを否定するような発言は、
お互いの関係においても、相手の人生においても
決してよい結果をもたらすことにはならないでしょう。

そのような状況では、

「あなたのような賢い子がこのような
成績を取ることについて、理解に苦しんでいます。
もう少し一緒に頑張れば、必ずもっとよくなり、
素晴らしい将来があなたを待っているはずです」

と言ってみたら如何でしょうか？

相手の存在を認め、希望を持たせ、
助ける姿勢を表現することにもなり、
愛からの行為となるのです。

純粋に相手を助けようと思って
やっていることであれば、
相手に害を与えることはまずないでしょう。

しかし、自分のエゴなどを持ち出し、
自分のプライドを満足させようとして、
相手を自分のニーズを満たす道具として
利用しようとすれば、

そのことは必ず相手にも伝わり、
お互いにとって害になることでしょう。

愛は創造のエネルギーであり、
憎しみは破壊のエネルギーといえます。

それだけ簡単でわかりやすい
世の中に私たちは住んでいるのです！


大杖正信

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