けものフレンズ再放送についてのフリートーク

けものフレンズの再放送が決まった、今回はその事について話そう。

まずアニメに限って言うならばこれは極めて特殊なタイプのアニメ作品だ、このアニメが持つ類まれなる特性としては【圧倒的に毒がない】と言う点だ。

創作をやる人間はどうも深いテーマを見せ付けたりや社会に警鐘を鳴らすのが義務の様に思うらしく、どんな作品も作者の不平不満の塊だ、得てして創作者などそんな輩ばかりだ。

何もそれが悪いとは言わない、けものフレンズだって深いテーマは含まれている。

だが、”深いテーマや警鐘を鳴らす”のと”暗かったり重かったり”するのは絶対的イコールではないはずなのだ。

けものフレンズの表現は正しくそれに当たる。

劇中では何度もポストアポカリプス描写、分かりやすい表現で言うと【人類がなんかやらかして滅んだ形跡・かつては人類が居たらしい痕跡】が散見される。

しかし、劇中で登場するフレンズと呼称される現在の住民達はそれをさして気にも留めず日々を過ごしている。

そして彼らには平和な日常がある、思い思いに日々を生きている、”それだけなのだ”。

もちろん絶対的な平和ではない、劇中では敵対し争い合う二つの勢力のエピソードや平和維持の為に戦う戦士達のエピソードもある、そもそもこの世界にはセルリアンと言う明確な敵対者が存在しているのだ。

だが、劇中に登場したフレンズには悪意を持って行動する者は一人も居なかった、それが毒のない作品と言える特徴である。

この物語が持つ警鐘があるとすれば…今回は視聴を勧める記事なのでネタバレは避けたいが序盤かつ有名なエピソードから。

登場人物のトキは歌が好きだという設定で意訳文だが彼女はこう歌う、
『私はトキ、仲間を探している、私の仲間はどこへ行った?探してください、私の仲間を…』と。

…かつて日本にはトキと言う白い鳥が居た…”かつては、居た”。

またオーロックスのフレンズも劇中に登場する、変わり種ではツチノコのフレンズなども登場する。

けものフレンズのテーマは徹底した動物賛美だ、フレンズ達は”誰一人として人間を憎んでなど居ない”。

そう、人間だって同じ動物の一つなのだ。

そしてそんな彼らの姿こそが人間を憎む行為よりも遥かに人間にその罪を認識させるのだ。

まあ散々脅したがこの辺にしておこう。

このアニメは出来る事なら六話までは見て欲しい、正直このアニメは第三話ぐらいから盛り上がってくるタイプなので一話・二話で切らないで欲しい。

個人的には疲れた心にとても効くと思う。

そんなけものフレンズ再放送は8/14からテレビ東京系列にて朝7時半からだ。

是非見て欲しい。

長いお付き合いをありがとうございました

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