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重要ライン付近の挙動→それ突破前の合図かも?

☆初心者さん~中級者さん向けのおさらい用です。

■はじめに


さて、あなたは保ち合い相場でこれをご覧になっているかもしれません。

よくある「三角持ち合い」、「ヨコヨコレンジ」、はたまた「フラッグ」でしょうか。?

そして、ポジション保有中でしょうか?抜けのエントリーを狙っているのでしょうか?

保有時間が長くてそろそろ疲れてますか?それとも想定内でしょうか?

保ち合い相場は、その付近に重要水平線・Fiboや斜めライン(チャネル・トレンドライン)などが控えていますね。
また、その上位足のMAが支え(抑え)となっているのかもしれません。


私は初心者時代、ポジション中にしろブレイクを狙うにしろ、自分の感覚だけでトレードしていました。
うまく行く時もあれば、失敗する時もあります。
うまく行った記憶を頼りに逆行しても粘り、大損失の経験など何度でもあります。

はい、ただのギャンブルですね(´_ゝ`)

結果は相場なのでどちらに行くかは分かりません。

しかし、本稿の2点を知っておくことで相場任せのギャンブルから少し期待値を高めた「トレード」に変えることができます。


1.抜け前の特徴を知っておく

下落を例に突破前の合図でよくあるパターンを記載しておきます。

①ボラ縮小 の説明

 分かりやすく三尊ぽく記載していますが、ボックスレンジでも一緒です。

a)
 水平線や上位足MAなどでそれまでの上昇が停滞すると、まず「上がれない」「上値が重い」状態になります。
高値更新が止まるってことです。

b)
 次に、これまで上昇を支えた短期足MAが徐々に上向きから横向きに変わり、ローソクがそれに絡みだし、ついに下抜きます。
 短期足トレーダーの損切を巻き込んでチョイと下がったわけです。

c)
 それを見たショート狙いの人たちが、戻ってきた場面で売りを仕掛けようとします。
 この局面になると、「新たに買おうとする人」よりも「新たに売ろうとする人」の数が相対的に増えてきます。(と思っておくといいです)

d)
同時に、「買って保有してたけど諦めて抜ける人」や「さっき買ったけど間違いを認め早めに損切りした人」や「追撃の売りを狙うスキャルパー」など、売りが優位性を持つ相場に徐々に切り替わります。

e)
 ついに、買う人なんてほぼいなくなり反発も弱くなっていきます。

なので短期MAは斜め下を向いて進み始め、それを背にショートを仕掛ける人たちが相応に増えていきます。

これが繰り返され、ボラがどんどん縮小します。

f)

最後は多くの場合、”ドン”と大きめの売りが、限界点ギリギリに設置されたロングの逆指値を食い、長めの陰線を作ります。

ブレイクとなるわけです。

仕掛け的な大玉売りが続けて入ればどんどん下げます。
その大陰線を見て少し戻っただけでさらなる売りが続く・・・

大きなブレイクの足跡を上位足ローソクで作るわけです。

g)そのころには、上位足MAも下向きに変わったりして、それを根拠に戻り売りする勢力も増え始めます。
下にブレイクしたままヨコヨコしている間に、この上位足MAが追い付いてきて頭を抑え、さらなる下落を誘発するに至ります。


このケースは、
 ・単独市場内で継続して動作するとブレイク成功しやすく
 ・4時間足確定する局面でブレイク成功するとトレンド転換につながりやすい

です。

日常的には、市場の変わり目や4時間足以上のローソク確定タイミングに注意が必要です。


②振り落とし の説明

 「切られた後に思惑方向に行った!しかもメチャ伸びた!」のやつです。

悔しいですよね。私もよくやられました。

しかし、それを想定した持ち方をしていれば後悔もありませんし、「はい、ここね」と冷静に入りなおして大きく獲れるようにもなります。
(はいここね、と思って入りなおしても損切りになることもありますが、傷は浅いです。)

a)
 三尊っぽい形になってきたし、そろそろブレイクかなぁとあなたが考えているころ、多くのトレーダーもそう思っています。ワクワクしてそう思ってます。

b)
 短期MAは斜め下を向き、上位MAも横を向き始めます。
 あとは抜けを待つばかりです。

c)
 大抵は次のどれかで反発局面に入ります。

 ・重要ラインをちょいと抜いたがすぐ戻された
  しかもその戻しが強めだった
 ・抜けるんだけどすぐ戻す。を3回くらい繰り返す(小幅レンジ)
 ・市場が切り替わった。(ボラが出た)

d)
 一生懸命売りも入っているけど、買いも入り始めた。ついに5分足レベルでトレンド転換してしまい、短期MAが上を向き始めた

e)
 堰を切ったかのように買いが続く!
 (というより、売りの諦め利確や底値掴みショートポジの損切が相次ぐと考えるといいです)

f)
 上位足MAもあまり揉みあわずに逆抜きされた!
 上位足MAを背にナンピン/スケベショートなんか
 する人も増え、それらの損切りを巻き込んでさらに上昇!

g)
 かと思ったら、直近高値とか上位足の中期MA、Pivotなんかで壮大な上ヒゲ。
 一気に反落!
 上位足MAを上向けることなく「往って来い」し、逆に短期ロンガーの損切を次々巻き込んで下落し、さっきのサポートラインなんかも通過!

 ブレイクとなりました。

2.ここで注意点2つ


①ダマシの可能性があるから、下でショートしない

ショート保有していてブレイクすると、「よしっ!」となりますが、たいていヒゲになったりしませんか?

その下にサポートするテクニカル根拠があって、「買いが入った」と考えることもできますが、「ショーターが利確した」と考えておく方がいいと思います。


 けっこう満足な含み益を持つ人は、人間心理的に「あと少し伸びたら利確しようかな」と考え始めます。(という人が増え出します)

そういったときにボラ縮小段階では上下して"戻すかもしれない"考えに縛られるようになります。(過去のイヤな経験を思い出します。)
小さい変動で許容内だったりしますが、含み益が例えば10万円超えたり9万円になったりします。
8万円⇒5万円と逆行の恐怖に苛まれます。
ソワソワします。

そんな中でドンっと動いて含み益が12万円になったりすると、手放す人が増え出すという事です。部分利確かもしれませんが。
そういう経験ありませんか?

つまり、ショートの利確=買いの注文が入りだすためヒゲとなります。
上位足で目立つヒゲを作ったなら、、、「ブレイク失敗」「ダマシだった」となりますね。

浅いところで入ってしまった場合はとくに気を付けましょう。
ブレイクのひと伸びだけを狙った方がよかった、となりやすいです。

スキャと割り切ってやるのならば全然アリです。

②「ボラが高くなる」という意味をもっとしっかり把握する


 これはブレイク時の話だけでなく、日常の話ですが、例えば東京→欧州とか、欧州→NYとか、NY市場中にS級指標発表とかをきっかけに「ボラが大きくなる」ケースはよく見ると思います。

じゃ、ボラが大きくなって動きが激しいから、重要な箇所をブレイクしていくか?というと、案外、ちゃんとテクニカル的な節目を守ってその中で大きく行ったり来たりするだけ、ってことがよくあります。

つまり、「ボラが大きくなる」は、相場を動かす馬力が大きくなっただけで、「節目から節目への移動スピードが速くなった」と考えるといいです。
急にすごい動き方と感じるならば、節目も抜かれそうと感じたりもしますが、節目ではちゃんと攻防が起きる


そんな激しめの攻防でリスクをきちんと限定して取ったポジションが美味しい想いにつながったりします。

ということです。

もちろん、一気に抜くこともありますが、そういうケースはファンダ要素だったり、すでに日足レベルでのサポートに触れた後の上昇だったりします。
だいたい節目はきちんと攻防が起きる、と考えておかれるといいです。


3.じゃどうする??

正解はないのですが、「私はこうしてます」を対処の一つとしてご紹介します。

①もし上位足が上昇トレンド中だったら
 下抜けショートは短めにしか狙いません。ほぼスキャです。というか何もしないことの方が多いし、ロング入ろうという考えにあることが多いです。

 ショートするなら下へのブレイクを狙わずに、何度も底値までをショートで獲ろうと考えます。
 短期MAが斜め下を向いている間だけです。
 横向いた時点でやめます。
 
②もし上位足でレンジだったら
 「振り落とし」の方に期待して、レンジ上限でショートの構えです。
 むしろ、下抜け前のボラ縮小っぽい動きを確認しても上位足がレンジであれば、ほぼ下抜きした後に戻ります。
 その場合は、逆にレンジ下限ロングを入れて、レンジ中腹までで利確する。に切り替えます。
 ※ここでレンジ上限まで持つ場合は、部分利確します。

③もし上位足で下降トレンドだったら

 これから下降トレンド第3波を期待できるような場面であれば、「ボラ縮小」を見た際にはショートで入ります。
 ただし、ロットを1/5~1/3程度に抑え横積みします。
 十分に玉を積めていないのにブレイク下離れしてしまったら、そのまま放置です。ロットが少ない分、気楽に利を伸ばせたりします。
 上位足の次のサポートかだいたいPivotS2のどちらかで利確です。

 ここで、横積みしながら元気に逆行されたら?
 一旦、背にしたラインを15分足実体逆抜け確定で損切りします。

 そして、直近高値で入りなおし、「振り落とし」を狙います。
 ただし、この元気な逆抜けがファンダによるものである場合、ショートは諦めます。
 あくまで市場の切り替わりでのボラ拡大と捉えるなら、の話です。
もちろん、さらに逆行されたら損切りです。


ただ、横積みゾーンから直近高値までが100pipsない場合、かつ2ポジくらいしか横積みできていない場合は、ゾーン上限を背にナンピンに切り替えます。
ゾーン上限までに4ポジくらい追加でいれます。(マーチン的な)
大抵、振り落とし成功となった場合、上でもせいぜい2ポジくらいしか入れてなかったりします。結果的に適正なロット数なわけです。

あとは、動きを見てになるので説明が難しいですが、最初の2ポジは建値~直近安値(もみ合い下限)の間で利確し、上のポジションを伸ばす方に切り替えます。

これも、通常ロットより少ないので伸ばす際に放置しやすくなります。急落したら、ある程度でさらに部分利確して、残玉放置します。

うまく行けばスイングポジションとして育ちます。

もちろん、不利な2ポジを微益撤退し、有利ポジ2ポジを保育している間に、放置しすぎて建値まで戻る、なんてことも当然あります。トレールしてない自分が悪い、利確の難しさです(´_ゝ`)

4.鉄則 


「真ん中では何もしない」
ダラダラと書いて悪いクセが出てますがこういうことです。

赤①:底値圏ボラ縮小局面で横積みショート
緑①:縮小ボラが作ったレンジ上抜け~大枠レンジの中腹までロング
赤②:大枠レンジの上限でショート横積み


最初から言えよ!!ですよね、すみません。

間の説明をとくとくと紡ぐことで腑に落ちてくださるかたも多いかと思っています。
正直、こういう図は何度も見たことがあり、「理解している」けれども「できている」にはなっていないことが多いのかなと思います。

トレードの相手方の心理を考えながらトレードするってこういうことです。をお示しできたらなと思いました。


5.ここで罠に気づいていただきたいです


私が本稿で仕掛けた罠という意味ではなく、日常に潜む罠です。

文中、上位足とか短期足とか抽象的に記載してきましたが、例えば下図を最初に見た時、どの時間足を想定されましたか?

例えば、私だと1時間足として見ます。
デイトレが多いからです。

これを5分足で見る方もいれば、4時間足、日足で見る方もおられます。

ピンクの最後の上昇が、人によってケースによって30pipsのこともあれば200pipsのこともあります。

日常に潜む罠というのは、「自分の根拠を時間足的に拡大させて我慢してしまう/利を伸ばそうとする」行為です。

人間は欲がありますし、恐怖も覚えます。
欲はFXを始めた動機と直結しますし、恐怖もお金を扱う以上(欲と逆行する作用である以上)必ずでます。

なので、ご自身の「監視足」と、その「上位足」をきちんと分けて定義づけし、例えば「上位足のさらに上位足節目まで粘ってしまう」とか、「利を伸ばそうとしてしまう」のをやめるといいです。

少なくとも分割利確とか半分だけ損切り(私はこれができない)を取り入れる。
そういう行動の繰り返しで
・損失が小さくなり 
・含み益が目減りしてチャラになることも減ります
 目減りの量も少なく済みます
・しょうがないなぁレベルの勝ちが増えます
 (資産は増えてます)
・自分の持ち金を最終根拠にしてしまう愚行を防げます


ある程度の満足で利確することを繰り返し(正しい成功体験)、分析足の根拠崩れできちんと損切りする(正しい失敗体験)、を繰り返していると、日々勉強の中で期待値の高いエントリーポイントを得ることができるようになっているわけですから、自然と資産は増えているという結果を得ることができます。


むしろ、利を伸ばしてみたら日足ブレイクに乗れてガンガン利が伸びた、、、という経験は危ないです。
私はたまたま伸びたと考えるよう自重し、これを「間違った成功体験」と呼ぶことにしています。

これを"分析が良かったから"と考えてしまうと以後の似たような局面で同じように握り、逆行にも耐えようとしてしまい、建値撤退に腹を立て、「間違った失敗体験」を生む原因となります。


6.ブレイクの真髄

テクニカルをいくら勉強しても、「自分サイズ」をブレイクして間違えた行動を起こしてしまうのは悲しい。
チャートのブレイク狙いで『自分をブレイクしないように』ですね。

私が過去に下落するナイフ掴みで大儲けし、2か月後に全損してしまった主因として今でも胸に刻んでいます。

"適度な利確"と"割り切った損切り"を"繰り返す(経験を積む)"が「切り取る」の真意だと思います。


どうしても爆益投稿みると夢見てしまいますけどね(´_ゝ`)
そこで自分軸を戻す大切さですよ。
2月~3月、GOLDの大ボラ相場を見て、ヤラれた方が多いのが分かります。
ここでこのような投稿でもしてみて少しでもどなたかの役に立てばと思います。


以上です。
お付き合いいただきありがとうございました。


お願いします

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 最近、1~2日遅れでNote記事のアクセスがポンっと上昇します。
私の拡散力不足なのですが、リアルタイムで本稿を届けることに意味がありまして、必要な方にタイムリーに届きますよう、どうかお力添えをお願い致します
            Grow8

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 ミクロシナリオよりもリアルタイムなことや私のポジションをつぶやいたりしますので、フォローしておくとシナリオと整合のとれたトレードがしやすいかと思います。
 読者さんが2000名規模ですが、ご質問をDMいただけると回答できると思います。


さいごに

"値動きの予想"ではなく、"このように値動きしたらこう対処しよう"とパターンを据えておくことが大事だと思います。
前者はギャンブルで、後者がトレードだと思います。

「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」大切ですね
(´_ゝ`)

それでは、本日も慎重に相場監視して参りましょう。

おことわり

本サイトおよびコンテンツでは個人見解による相場観を発信することで、多面的な情報取得の場のひとつとして活用いただくことを目的としております。
実際の投資における判断はご自身にてお願いいたします。

なお、私の目的は輪を広げることです。
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