急変動!鋭利なナイフを上手につかむ/拾う
■はじめに
さて、下のチャートをご覧ください。
ある日の急落から値を戻していく局面です。
「E」でロングしては負けたり勝ったりしてトータルでは勝ち越すことができたわけですが、私はよくこう思っていました。
「A」で入れたら、爆益だったのに。
〃 、損切りされずに伸びたのに。
〃 、途中のもみ合いも辛くなかったのに。
〃 、余裕をもって利を伸ばせたのに。
はい。ただの後講釈です。
タラレバです。
しかし、「A」で入れたならば確かに爆益。
しかも2018年の頃は、一気に200pipsとか急落しては"バイーーーーン"と強反発。
そのスパイクをきっかけに短期トレンド転換なんていうのは良く起きていました(週に1~2度くらいあったときも)
当時のアルゴがそうだったんでしょうかね?
まるで、「下を刈りに行っておいて一気に担ぎ上げる」、仕掛けのような、しかし、人間の判断&アクションとは思えない瞬間的な反転というか。。。
今のスケールよりもとても大きく瞬間的なものでした。
なので、よく「ナイフ掴み」をして大きな利益を得ていました。
ある時は2か月握って上昇トレンドにうまく獲れて2000pipsオーバーなんてことも。
でもお分かりかと思います。
そのうち、「ナイフ掴み」にハマりました。
損切幅を大きくしては再下落に切られ、急落しては「ナンピンで追いかけて」大損を食らいます。
全損経験も当然ありました。
「ナイフ掴みはするな」と言われても、勝つときはめちゃくちゃ大勝ちできるんだよな・・・(´_ゝ`)
皆さんもご経験ありますか?
確かに、急な動きというのは比較的短期間で調整する。
つまり移動平均線にローソクが収束しに戻ってくる。
この反作用はこれまで何度も繰り返されているわけで、それが短時間でやってくれるほど「短い時間でうまく獲れた」となります。
使い方によっては、手法の一つとして携えておいてもいいと思います。
ここでは、私の過去実績で勝率4割弱程度ですが、RR1:4(あわよくば最大30オーバー)という「反発取り」についてご紹介しようと思います。
※本稿は一貫して急落時を例にしますが、急上昇時も準用できる考えです。
■その前に!「反発取り」の定義
『反転取り』と『反発取り』は違います。
反転取りはその後のトレンド転換を狙うもの
反発取りは反作用を短時間でいただくもの
ま、日足でみればどちらも反発取りじゃん、てなりますけど。
ここでは、通常監視足の5分足や15分足のスケールで進めようと思います。
■「反発取り」
2つの局面を例にご紹介します。
「松」・・・1時間レンジの強い下抜けなど2~3日かけて断続的に下落が続くパターン
どちらかというと「ナイフを上手に拾う」を目的にしています。
「竹」・・・S級指標や発言をきっかけに日足~週足単位の水平線を抜いて急落してしまう
どちらかというと「ナイフを浅い傷でつかむ」を目的にしています。
落ち方の激しさの違いです。
1.「松」の説明
~どこで?~
例えば、フィボナッチエクスパンションの到達目標ポイントや重要水平線、日足短期線やPivotS2などの重要ラインが近づくにつれて、その急落幅が縮小してきた局面。
ポイントは、少ない幅ながらもきちんと安値更新をしている場面から、5分足での安値更新が止まった場面。
その辺で見ない長さの陽線が出るような場面です。
いわゆるソーサーボトムを作りそうだな、、、と感じるような。誰も売る人いなくなったな・・・と感じるような。
夜間のNYで大きく動いた後の朝方4時ごろとか次の日の東京市場でのおっかなびっくりムードというか。そんな場面です。
~どうする?~
エントリー:
通常ロットの1/5~1/10で構えます。
GOLDであれば30pips~50pipsの損切り幅を覚悟しますが、その範囲内に、上記重要ラインが入る場面でエントリーします。
上位足が上昇トレンド中であれば 1/3~1/5
上位足が下降トレンド中であれば 1/5~1/10
といったように上位足の状況でロットサイズは変えます。
重要ライン直前でナンピンを許容します。
ここは勇気をもってGO。(負けを覚悟<許容>してるはずです)
オーバーロットは厳禁です。
それは"終わりの始まり"です。
全体の見込み損失が通常の許容値になるよう注意が必要です。
SL:重要ラインを15分足実体で抜け確定した時点で損切り
ポジション直後:1分足50MAを抜けきれずに建値に戻ってきたら逃げ。入り直します。
ここで粘らない。
損切りを待たない。
TP1:15分10MA
or 15分ボリバンセンターライン
TP2:1H10MA
※上位足が上昇トレンド中のみ
TP3:4H10MA
「反発取り」ですので、TP2までで全利確推奨です。(このポリシーで勝率4割~5割)
TP1で半分~7割利確がいいと思います。
部分利確で残玉を残して伸ばそうとしても、7割の感触で建値に戻ります。
なんなら1.5日ほどの間、含み益をキープor拡大させてくれますが、結局戻って悔しい想いをすることが多いので、それを許容できるなら◎です。
上位足下降トレンド中であれば、基本「建値撤退」前提でのチャレンジ、TP1で全利確です。
2.「竹」の説明
~まず心得ておくこと~
・狙ってこの局面には遭遇できない(たまたま)
・高難度、勝率3~4割
・またすぐ落ちる覚悟が必要
・低ロットスキャです。すぐ逃げる構え。
・1~2分以内に通常サイズの負け確定となることもある
~どこで?~
4時間足レンジ下限や意識水平線、何度かサポートした日足支持線やPivotS2などの重要ラインをもみ合いの痕跡なしで元気よく割ります。
その後も、損切りを巻き込んでグングンと割っていきます。指標や発言がきっかけであることが多いです。
いわゆる、セリングクライマックスの反発を狙います。
5分足1本で60~100pips以上出るような、「マジかよ!」「誰が売り浴びせてるんだ!!」ってやつです。
画面から陰線がはみ出るような、スプレッドなんて開いてますが飛び込みます。
テクニカル的な目安
4時間足ー3σ到達
&1時間足ー3σ到達(or突き抜け)
&15分足ー4σ到達(ー3σとー4σが重なっている)
&5分足ー4σ突き抜け
が同時に起きている場面。
~どうする?~
エントリー:
通常ロットの1/5~1/10で構えます。
すでに重要ラインは割ってますから、どこまで落ちるか分かりません。
一瞬の戻しを狙うだけです。
なので、損切りは直近の安値ヒゲ先、それだけです。
上位足が上昇トレンドなら、2トライまで
上位足が下降トレンドなら、1トライまで
各トライ、ナンピンはせず一発勝負です。
※一括決済ボタンを備えた仕組み必須
※TP、SLを自動設置してくれる仕組み推奨
エントリー方法
正直言語化が難しいのですが、、、
「売りが強いがグググググ~~っと、あるポイントで瞬間的な抵抗」が見られる場面、ここを「最後の砦」とし3発連打エントリー
・1分足は超絶下ヒゲ示現、そのヒゲ先を狙うつもりで
・3発連打は下げの真っ最中で実施できればなおいいです
・リクオート発生を見越して3発連打です。
・このグググググ~っていうのは、厚い買い板を勢いよく食いにかかっているが間に合わずに逆に押されだすような感じです。
すみません、表現力が乏しくて (´_ゝ`)
SL:直近ヒゲ下20pips(通常の通貨は10pips)
(まで待たずとも次の1分足で下離れしていく様相なら即離脱)
ポジション直後:思惑どおり推進しても1分足25MAを抜けきれずに建値に戻ってきたら逃げ。
さらに下落すると思います。
利確は、勢いを見ながらなのでTP2以上は難しくなっていきますが、
TP1:5分5MA
TP2:15分5MA
TP3:15分10MA OR 15Mボリバン中央
ただし、レアですがTP2・TP3を一気に束抜きするような強烈陽線が出現すればV字回復期待で
TP4:1H10MA(完全にナナメ下向きでないこと)
TP5:4H10MA(横~上向きであること)
までです。
注意点
5分足~15分足ベースでV字回復のような強反発をみると、そのまま大きな上昇が始まりそうな感覚に陥いるかもしれません。
ただ、部分利確しておいて残玉を伸ばそうと思ってもSLを必ず建値に設置しましょう。
この建値まで戻らなかったら、たいていすごい伸びていきます。後からの話となりますが「セリクラだった」となるわけです。
※限りなく建値を攻めてくることもありますが、Wボトム成立で再上昇するようであれば含み益を担保に追撃もありです。
含み益担保で「反転取り」にチャレンジする足掛かりにもなり得ます。
ごく稀ではありますが日足の上昇トレンドにうまく乗れ、スイングポジション化することができます。
(逆に利確が難しくなりますので、日足+2σ目安で利確)
※4時間足 第2波の終盤 第3波の始まり
※日足下落トレンド終盤(第5波)など
3.共通留意事項 2点
・もし、損切りになったら?
もう、追いかけません。1発勝負前提です。
そもそも「重要ライン」「最後の砦」だと思っていた箇所がそうでなかったわけで、根拠が崩れています。
根拠の妥当性を振り返る必要がありますし、根拠として妥当であるならば、よほど強い下落ということです。
ここで追いかけてはリベンジトレード、ナイフ掴みの繰り返しをやっているだけになります。
欲を満たすだけのオ〇ニーです (´_ゝ`)えへっ
・利益を伸ばす?
成績が調子いい期間だと握って伸ばすのも心に余裕を持てますが、建値戻りで切らずに追いかけたりすると、なまじ資金に余裕があることから&反発取りに成功した短期記憶が残っていることからバイアスが強まり、大きな沼にハマるきっかけにもなり得ます。
「もっともっとはケガのもと」です。
最大の敵は、自分(の欲)です。
コントロールするのは相場でなく、自分。
仕掛けたら、放置するのがベストです。
・一発逆転を夢見て本手法を実施しない
余裕のある時に実施する前提です。
メンタル崩壊→失敗トレード化を防ぎましょう。
■なぜナイフ掴みは失敗するのか?
要因は2点あると思っています。
①そもそもエントリーが難しい
どこまで落ち行くのか分からない中で「うまく入れた!」なんて言えるのはずいぶん後になってからですし、反発性を狙ったギャンブル要素の強いエントリーになります。
ただ、これはプライスアクションを見る目や、相手方の心理を伺いながら・・・なんて経験が重なるほどに難易度も緩和されていきます。
次に問題になるのが
②欲が出る、自分を制御できない
すでにある過去チャートを見ると、ある反発をきっかけとした凄い上昇トレンドが目に入ります。
また、序盤でご紹介した「A」で入れたら爆益なのに・・・と、反発エントリーへの期待値がそもそも大きく、無理に利益を伸ばそうとしてしまいます。
※この「無理に」というのが自分で気づけない。負けた後に気づく。
それは時に耐える選択をとってしまいますし、そもそも短期勝負とすべきところ、保有の長時間化によって執着が高まりよりバイアスが強化されます。
なので、上記の利確や損切りのような、「目安」を設けて、それ通りにする。
という強さが必要です。
もしくは、資金に余裕を残せる場合のみのトライとすることで執着の抑制が可能となります。
あくまで「逆張り」であって割り切った対応ができないと本ケースをものにするのはなかなか難しいと思います。
■参考:逆さまにしてみる
あたし、ショーターだからロング苦手~
あたし、ロンガーだからショート苦手~
という方、TradingView(無償版でも可)にて
[Alt]+[I]を押してみてください。
チャートが反転しますのでチャートを捉える際に役立つと思います。
以上です。
お付き合いいただきありがとうございました。
~悩ましい現象~
最近、1~2日遅れでNote記事のアクセスがポンっと上昇します。
私の拡散力不足なのですが、リアルタイムで本稿を届けることに意味がありまして、必要な方にタイムリーに届きますよう、どうかお力添えをお願い致します。
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ミクロシナリオよりもリアルタイムなことや私のポジションをつぶやいたりしますので、フォローしておくとシナリオと整合のとれたトレードがしやすいかと思います。
読者さんが2000名規模ですが、ご質問をDMいただけると回答できると思います。
さいごに
"値動きの予想"ではなく、"このように値動きしたらこう対処しよう"とパターンを据えておくことが大事だと思います。
前者はギャンブルで、後者がトレードだと思います。
「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」大切ですね
(´_ゝ`)
それでは、本日も慎重に相場監視して参りましょう。
おことわり
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なお、私の目的は輪を広げることです。
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