【若者と・未来の・農業を・語ろう】農語りbar×若手相談会 ー開催報告ー
こんにちは!GRow のたまちゃんです。今回は、3月22日に開催したイベント、「農語りbar×若手相談会」の振り返りと、そこから学んだことをシェアしようと思います。
今回、自身の活動を発表してくれる若者メンバーは、
この3組。同じ農業という括りでも、活動分野は全然違います。
そして、アドバイザーとして、
の3人をお呼びし、各々の活動をさまざまな視点からアドバイスしていただきました。
01 ぴいろた組合
ぴいろた組合の活動内容
岩手県陸前高田市から参加。地域に住む住民一人ひとりと、外部の若者の交流を作ることで、「人」「町」「社会」3つの視点を軸に【人が減るからこそ豊かになる】を目指すNPO法人、「SET」の事業の一環としてコミュニティビジネスを運営。(NPO法人設立のきっかけは、東日本大震災)
コロナで元々行っていた事業が打撃を受け、「地域の持続可能性を作るためには地域内経済循環が必要」という観点からコミュニティビジネスに取り組み始める。まだまだ走り出しの事業。
・パーマカルチャー農園プロジェクト
地域内の資源を使って「循環」をキーワードとした農園を行う
・地球や健康にやさしい食事「めぐる」販売
ナチュラルフードコーディネーターの資格を取得したSETのメンバーが、地域の食材を使い、菜食中心の食事をカフェで提供
・ぴいろたお届け便
都市部からの移住者は、町のコミュニティにうまく馴染めないため、地域に潤沢な資源があっても買う手段がなかった。それを解決すべく、地域で取れる野菜や魚を「生協」のように定期便を運営。
・期限付きコミュニティ通貨「ぴいろた通貨」を発行
腐る通貨を発行し、コミュニティ内の消費活性化を目指す。
アドバイザーより
丸田さん
弊社も作った作物は地元で販売していないが、お金を地域のエンジンにするべく必ず還元するようにしている。調べてみたところおそらく陸前高田市は高齢化が進んでいるのではないか?おじいちゃんおばあちゃんばっかりの場所で、カフェをするのは、マーケットとして成り立つのだろうか?というところが気になった。
近藤さん
誰を相手に商いをするのか?弊社の場合は、「京都」という場所を生かして、全国の人に向けて販売をしている。地元の良さは、地元の人より外の人の方が実はよくわかっていたりする。
02 カノール
カノールの活動内容
代表 立命館大学 食マネジメント学部 長谷川梨香さん
コロナでオンライン授業になった時、全国の生産者をめぐってお手伝いをさせてもらった経験から、農業の楽しさに感動する。就農でもない、観光農業体験でもない、「人との交流」と「新たな気づき」に出会える農業に新たな人との関わり方、実現するための仕組みが必要と考え、カノールを設立。
・縁農のシステム
一度公式LINEに登録をすると、農業の情報が届く仕組みを活用し、立命館大学生を中心に縁農の情報を定期的に発信。2021年12月には和歌山県有田市のみかん農家へ1週間のお手伝いを2回に分けて実施。運営メンバー4人に加え、7名が参加。来年は、8都道府県で実施予定。
・今後の展望
①縁農の開催頻度を増やし、農業体験を当たり前に
②生産者さんと学生が直接繋がるマッチングサービスを作る
アドバイザーより
山口さん
縁は、農業者の中にも取り組んでらっしゃる方がいるので、すごくいい取り組みだと思った。一方で、単なる労働にならないよう気をつけてほしい。学びや気づきをどんどん発信していってほしい。
丸田さん
農業体験の学生の需要を増やすため、単位として、大学に認定してもらえるようにしたらどうか?あとは、農業従事者としては、事故がすごく心配。
03 井ノ口 環
活動内容
将来は豆農家になりたい。現在は、斗六屋でインターンをしながら豆について勉強中。
アドバイザーより
丸田さん
井ノ口さんが想像する「農家」というのは、「研究家」「陶芸家」など、「家」のつくもの(自分の理想を追求する人たち)だと感じている。それはそれで素敵なことだが、それとは別に「農業経営者」(効率よく農作物を供給するため、経営に注力をする人)の存在もぜひ知っておいてほしい。
05 GRowメンバー(運営)として感じたこと
イベントの後のミーティングでは、恒例の振り返りをしました。そこでメンバーから出てきた次へ生かす反省をちょこっと公開します。
①1人当たりの時間を長くして、参加者からも意見が聞けるようにする
→今回は懇親会でしか個人的なやりとりができなかったのですが、たくさん知識を持った面白い人が参加してくださっていたことが後から判明し、話してもらわないことにはもったいない!という意見がありました。今後は、もっと個人間で話す時間を設けていこうということになりました。
②タイムキーパーが必要
→やはりオンラインイベントでは、時間のマネジメントが難しいことがわかりました。今回はチャットを使って残り時間のリマインドをしましたが、登壇者には見えないという致命的な欠点が、、、。何かうまくファシリテートできるツールが欲しいところです。
③イベント後もオンライン上で繋がれる場所が欲しい
→こちらは参加者の方からの要望でした。確かにこのイベント単発での盛り上がりに収まらず、このイベントから発展して新しい事業が行われたらワクワクしますよね!今後はfacebookグループなどを活用して交流できる場所を作りたいと思います。
最後に
今回私は、登壇者兼運営として参加させていただきました。本番中、時間のことや発表内容のことで頭がごちゃごちゃになってしまい、発表が思うようにできず自分の中では反省の残る回でした。しかし、この記事を書くため録画を見返すと、思っていたよりうまく進められていて少しホッとしました。やっぱり振り返るって大事やなぁと実感しております。
次回は5月20日に開催予定です。今回の反省をいかし、良かったところはそのまま、今後も楽しんで企画していきたいと思います!
参加してくださった皆様、登壇者陣、アドバイザー陣の皆さん、ありがとうございました〜!