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『Booksmart』が最高だって話


どうもどうも木村です。
僕だけ更新頻度少ないのは気のせいです。気のせいではないです。すいません。
すいませんって書いたけど、別に悪いと思ってないな。
僕だって好きで忘れているわけではないのだから、仕方ない。そうでしょ?
もはや更新日は一旦無視だ。


でも今日は短め。
タイトルにもある通り『Booksmart』って映画が最高だったのでお勧めするだけです。
しかもまだ全然上映中の作品なので中身についてもたいして書きません。


このCM通りではあるが軽くあらすじ

高校の卒業式を明日に控えた主人公二人は勉強ばかりで
所謂「青春」的なものは蔑ろにしてきた。
全ては、遊んでいる奴らと違って人生の勝ち組になるため、いい大学へ入るため。
ところがよくよく聞いてみれば自分たちが馬鹿にしていたその同級生たちも
それぞれ実は自分と同等の良い進路が決まっていると知る。
それに打ちのめされた二人(特にモリー)は卒業式前夜
つまり今夜、スクールカースト上位のそいつらが行うパーティーに行って一晩で青春を取り返そうとするが…。


みたいな感じになるわけですが
これだけみればまぁ何となく大体どういうコメディか想像つくじゃないですか。
あー、はいはい。みたいな。

いやいやちょっと待て。
ところがどっこいこの作品面白いんだよ本当に。


とにかくリズムがいい。
台詞回しの笑える下品さと軽妙さに、音楽の入れ方。
だからこそ間を使った瞬間に、ちょっとした笑いどころにしてもシリアスなシーンにしても抜群にそれが生きてくる。
そういう映像のリズム(時たま入るスローとか逆に突散らかした画作りも)や色味は完全に青春コメディの王道を貫いていて相当に見易い。

当然演じてる俳優たちも若い人が多いのだが
(おそらく)多少デフォルメってかコメディらしく見せつつも、決して破綻させず若いエネルギーとして成立させるキャラクター造形もいい。



先述したリズムの良さとキャラクター造形の良さってのは
ストーリーとセリフのテンポの良さかなぁ。
全然諄くないんですよ。
さらっと笑わせるし、しれっと胸を痛くさせてくる。
ちっとも押し付けてこない。

この感じがとても今っぽいというか
狙いすぎたあざとい気配の無さも
LGBTやカーストとか様々な社会に未だあるズレに対しての目を覆いたくなるようなあざけりは無く、逆に過度な気遣いも無いフラットさがとても心地よかった。
現実の日本では(情けないことに)まだフラットとは言えない価値観なんかも
当然のこととして触れる必要なく進んでいく映画に安心しながら笑えた。
これはあくまで僕の感想ね。




兎にも角にも僕は大満足でした。
久しぶりに足を運んだ映画館で見た作品がこれでよかった。

痛快で、下品で、切なくて
最高に愛しい青春映画でした。


しかもこれ、初監督作品らしい。まじかよ。
みんなさっさと映画館行け。




それでは、またね。

木村聡太


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