はまっている視点に気づいた後に、どうするか?(コーチング図説)
皆さん、こんにちは。Grounding Life のゆかです。この頃、クライアントの方と『視点』についてお話しすることが多いです。コーチングの中で『視点』はとてもよく取り扱われるテーマです。それほど、私たちの日常は自分自身の中にあるフィルター(視点)に囚われている、ということになります。
今日はフィルターの存在に気が付いた後、どうするの?という具体的なところをお伝えします。すこしコーチング風のやり取りで書いてみますね。
先日、人はみなフィルターを持っている、というお話を書きました。今回はその続きになります。
ステップ①_フィルターにまず気付く
さて、その時のやり取りをコーチング対話でまとめると以下です。
ステップ②_このフィルター以外のものを考えてみる
さて、ここからは次の段階です。会議について『完ぺき』というフィルターを持っていることに気が付いた私に、さらにコーチが問いかけを行います。
ステップ③_洗い出した視点の中から一つを選択する
コーチの問いかけで『完ぺき』という視点で膠着していた私は、他の視点を自分の中から見出していきました。ここまでの流れはメモにも残しています。私もセッションをさせていただく際にはこのように可視化して残すことがほとんどです。
3つ目のステップで重要なことは『視点の選択』です。私は『完ぺき』とう視点だと自分に息苦しさを感じていました。そこに長くいると自分が消耗することを知っていたので、他の視点を選ぶことにしました。
その選び方も『人生の目的』を感じ、その目的に即したらどんな視点でいくの?という問いから、です。コーチングの持つ『問いの力』です。
私は『完ぺき』ではなく、『一人一人がリソース(材料・エネルギー)』という視点を選びました。なぜなら、私は『共に生きる』ということをしたいから。一人で抱え込み、苦しくなるのは人生の目的とは異なるから。
この『自分が願う視点を選ぶ』というところに、コーチングの素晴らしさがあります。
気づいたら、次に向けてアクションをする。これがないとただただ『感じて終わる(=動きがない)』という状態のままになってしまうのです。
ステップ④_選んだ視点で『アクション』を決める
コーチングは『より良い自分になるため』の問いかけです。新たな視点を得た私はこの会議に対してどんなアクションをとるか。これを決めることがとても大切です。
この時は、2つのアクションを決めました。
①この会議がストレスフルであることをオープンに周りに伝える
②一人一人がリソース、なので、本当にやりたいことは何なのか、最初からアジェンダを組みなおす場を設定し、これまでの惰性を壊す
このアクションを通じて、膠着状態だった会議は再度ゴールに向かって流れ始めたのでした。周囲の方々は私の状態を理解し、自分の役割範囲を超えて、ゴールに向けた動きを共にとってくれました。
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今回は『視点に気づいた後のアクション』について書きました。コーチングではこの『視点を転換する』という対話をとても多く行います。そして今回の事例もそうであったように、この視点の転換は会社・家庭・コミュニティといったどんなシーンでも活用できるやり取りです。
コーチングスキルはコーチングセッションだけでなく、日常生活でも活用できる、ということ、伝われば幸いです。
そろそろ抜け出したい『視点』に気が付いていますか?
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