【テックブログ】“地域の声“をAI技術で可視化する
先日、Groov編集会議vol.4「これからの地域の“担い手”とは? 」を行いました。
今回は、イベントにあわせてリリースした「Groov Voice(β)」の取り組みについてご紹介します。
Groovとは?
Groovとは、「キュレーター」である第一線で挑戦を続ける地域のキープレーヤー(専門家)が、「いま地域に必要な情報」を共有する「ソーシャル地域メディア」です。
Groovは、キュレーターが発信する情報をオンラインで楽しむだけでなく、オフラインの場でキュレーター・ユーザーが議論することで、地域に必要な情報をみんなで作り上げていくというところに大きな特徴があります。
AIを活用して地域の声を可視化する「Groov Voice(β)」
先日のオフラインイベント、Groov編集会議vol.4「これからの地域の“担い手”とは? 」に合わせ、「Groov Voice(β)」をリリースしました。イベントの様子は次の記事をご覧ください。
Groov Voice(β)は、地域の声を生成AIで分析し、可視化するための新しいツールです。イベントの開催前からSNSなどで展開し、今回のイベントテーマ「これからの地域の“担い手”とは? 」に基づいた地域の人々の声を集めました。
Groov Voice(β)には生成AI(GPT-4o)を活用した機能が3つあります。
要約
WordCloud(集まったコメントからの単語抽出)
投稿された内容のリアルタイムなチェック
1.要約
Groov Voice(β)には短期間に約100のコメントが寄せられました。また、それぞれのコメントにはリアクション(いいね)ができるようになっています。このリアクションの状況も加味し、生成AIによる要約を定期的に作成しました。最終的に作成された要約は次のとおりです。
これからの地域の担い手とは、多様な世代や背景を持つ人々が協働し、地域の熱量を高め維持できる人です。住んでいない人も含め、地域課題を解決し、新たな価値を創出するオープンマインドを持つ人が求められます。
2.WordCloud(集まったコメントからの単語抽出)
さらに、Groov Voice(β)は、集まったコメントから頻出する単語やフレーズを生成AIによって抽出し、「WordCloud」として視覚化しました。WordCloudは、コメント全体の関心や話題の傾向を一目で把握できるようにするものです。
今回のイベントでは、次のようなWordCloudが作成できました。
3.投稿された内容のリアルタイムなチェック
また、Groov Voice(β)は投稿されたコメントをリアルタイムにチェックする機能も実装しています。今回のように多くの人が投稿できる仕組みにおいては、不適切な発言が含まれていないかチェックをすることが重要です。今回は次のように開発することで、投稿内容のリアルタイムなチェックを実現しました。
コメントが投稿される(この時点では他の人には見えていない)
コメントをサーバー側で生成AIによってチェック
不適切な内容がないと判断された場合、Groov Voice(β)で公開される
地域にこそ可能性のあるAIの活用
Groov Voice(β)のようなサービスを運用する際、従来はそれなりの人手が必要でした。例えば従来の方法でWordCloudを作成するためには、集まったコメントの集計を誰かがやらなければなりません。投稿内容のチェックも同様で、定期的なチェックをするためには定期的に人が動く必要がありました。
生成AIを活用し「仕組み化」することで、省人化・低コスト化したサービス運用が実現できるようになります。また生成AIの台頭に伴い、Google Cloud等の開発基盤も充実してきており、少ない開発メンバーでスピーディに、地域にフィットしたサービス開発ができる可能性が広がってきています。
Groov Voice(β)をはじめ、Groovは「地域の声」を可視化することで、多種多様な視点を持つ人々が交錯し、情報を共有するなかで新たな気づきを得て、「小さな一歩」を踏み出すような社会をめざします。新たな価値の創造と地域社会への貢献を目指し、さらなる機能開発に励んで参ります。
▼Groovアプリのダウンロードはこちら
iOS版:https://apps.apple.com/jp/app/groov-%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2/id6476492975
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.derta.groov
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