本日の読書 #001 「分断本能」
参考書籍:『FACTFULNESS』ハンス・ロスリング
第一章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
先進国と発展途上国。
子供の頃から存在したこれらの言葉は、いまだに口をついて出てしまう。
しかし本書によれば、今の地球では「中所得国+高所得国」は全体の91%にものぼるらしい。
発展途上国と聞いて私たちが想像する「あの子どもたち」は今や9%に過ぎず、もはや世界は二分されているとは言えない。
ハンス・ロスリング氏によれば、現代の世界を正しく分けるには4つの所得レベルで考えるとよいらしい。つまり二分ではなく、四分だ。
レベル1は、1日の稼ぎが1ドル。お粥以外のものを食べたことがない。
レベル2は、1日の稼ぎが4ドル。お金を貯めれば子供にサンダルが買える。
レベル3は、1日の稼ぎが16ドル。毎日16時間働いている。
レベル4は、1日の稼ぎが32ドル。飛行機に乗れるし外食もできる。
日本人はレベル4だな、と思っていると、こんな一文が。
確かにそうか。
レベル1〜3の人は、この情報にたどり着けないというのも不平等な気もする。
でも他国の状況を知った途端に幸福度が急降下してしまったブータンの例もあるから、難しい。
所得の例に漏れず、世の中の大体のことは二項対立ではなくグレースケールで、それを認識できているだけで見え方がかなり変わってくると思う。
「分断している」と思ったら、分布を確認する癖を付けよう。
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