本日の読書 #005 「左利きとワンクッション思考」
参考書籍:『すごい左利き』加藤俊徳
第三章 「ワンクッション思考」がすごい―ひと手間が脳を強くする
息子がどうやら左利きなようで。
左利きがどんな世界を生きて、どう感じるのか。
右利きと比べて何が良くて、何が不便なのか。
右利きの私はその辺の知識に乏しかったため、左利きに関する本を3冊ぐらい読んだ。
本書『すごい左利き』はタイトルの通り、左利きの良いところを集めた書籍だ。
その中でも脳科学的な知見がよく盛り込まれている。
「ワンクッション思考」もその一つで、私にとっては一番印象的だった。
左利きは普段から左手を使うため、右脳が発達しやすい。
この右脳は直感やイメージといった抽象的な情報処理に優れる。
言語や論理を司る左脳とは対照的だ。
世界の90%を占める右利きの人は常に左脳を発達させつづけているため、言語でのコミュニケーションに優れる。
利き手を使う場合でも、日常生活においても、どちらも左脳を刺激する。
対して左利きは利き手を使う場合は右脳を、日常生活では左脳を刺激する。
すると「右脳と左脳を行ったり来たりするトレーニング」が自然と行われる。これがワンクッション思考。
左利きは急に話しかけられると返事に窮したりするケースがあるらしい。
それはこの独特な思考様式のせいで、そのせいで学童期の頃は論理的な周りの右利きっ子らに対して引け目を感じることもあるんだとか。
ただワンクッション思考の恩恵も極めて大きいと著者は語る。
右利きがほとんど鍛えることのできない右脳を常に鍛えているということは、他の多くの人よりも直感力や独創性の面で優位だということ。
本書を読んで、息子が言語化が苦手なのも、返事が返ってこないことがままあるのも、なんか凄い作品を作りまくっているのも全部合点がいった。
苦手な左脳を補っていきつつ、伸び伸びと育てていきたいと思う。
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