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年末調整2024 〜単純接触効果実験〜

この記事では「中二病を救う」をビジョンとするゲーム会社が毎年工夫をこらしながら年末調整業務に挑んでいる様子をレポートしております


年末調整2024の作戦

勤め人であれば、これを乗り越えずには年を越せない、それが「年末調整」

年末調整2023は完全優勝という実績を提げて挑む年末調整2024は、「単純接触効果」で勝負することにしました。

単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか、: mere exposure effect)は、(閾下であっても)繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。1968年、アメリカ合衆国の心理学ロバート・ザイアンスが論文 Zajonc (1968) にまとめ、知られるようになった[1]

引用: Wikipedia

「単純接触効果」で年末調整に対するマイナスイメージを払拭し、簡単にできる上に還付がある最高なイベントであるという社内ブランドを作っていくべく立ち上がります。
(注:状況によっては追加徴収ケースもあります。悪しからず)

作戦の大枠が決まればどのように単純接触を積み重ねていくか考え始めます。


グリモアの年末調整はSmartHRを活用していることは年末調整2023の記事でもご紹介しました。実はSmartHRという人事労務クラウドシステムを導入しているだけではなく、SmartHR社が提供するユーザーコミュニティPARKも積極的に活用させてもらっています。

PARKのオンラインコミュニティ上で記事を読んだりアンケートに答えるとポイントをGETできる仕組みになっています。勉強がてらにポイントが貯まるというメリットしかないコミュニティから、密かに狙っていたポイント交換グッズが入荷したとの知らせが!朗報!

なんて魅力的で魅惑的な代物なのでしょうか。心がときめきました。

スポット被って、オフィスを練り歩き、目指せ提出率100%!!

私の中のもう一人の自分がこう囁きます。

「年末調整2024はこれで万事解決だ」
「単純接触効果爆上がり作戦だ」

即ポイント交換しました。

手元に届いてしまった「着る年末調整リマインダー」
年末調整進め隊GO!GO!
裏面はTODOリストが記載されています
どんな服装ともコーディネートしやすい優れものです

いざ作戦実行

2024年10月16日、年末調整2024がオープンしました。
締切は11月7日、23日間の負けられない戦いが始まります。

年末調整を完了するまで出られないslackの特別任務チャンネルが発動されます
とうとう勝負の時がきたと血気盛んに毎日着用宣言

「年末調整」という言葉を目でも耳でも浴びることによる単純接触効果は果たして機能するのか?一連の顛末をご覧ください。

着用1日目の反応

従業員1「年末調整アピールですか?!プププ」
担当者 「今年も期日内全員提出目指してるアピールです。11月7日が締切です」

従業員2「すごいの着てるね」
担当者 「年末調整は11月7日までに提出をお願いします」

着用2日目の反応

従業員3「え!後ろのデザインもあるの、まだこたつ早くない?」
担当者   「温暖化が進んでますからね。今年は11月7日までに提出をお願いします」

着用3日目の反応

従業員4「今日も着てるんですか?」
担当者   「今年も締切厳守でお願いします」


さすがに着用4日目以降は従業員の皆さんも見慣れてしまったのか声をかけられなくなります。グリモアの場合、変な(いや変わり種の)Tシャツを着てる人が一定数いるため日常の景色として同化してしまった感さえありました。

変わり種Tシャツの例
YouTube「GRIMOIREチャンネル」で一部従業員の服装をご確認いただけます

そうすると着用している側も特別感が薄れてしまい、休憩時に外出する際も着用したままということが頻発します。

従業員5「年末調整のそれ着たままで外出したんですか?」
担当者   「…あ、気づかなかった」「(照)」「まぁどの会社も年末調整の時期だろうし、社外にも広く年末調整の締切を気づかせたってことでw」

着る年末調整リマインダーは社会全体の年末調整締切意識向上にも貢献してしまいそうです。

着る年末調整リマインダーを活用する以外にも…

・毎日の全社朝会で締切日までの日数をカウントダウン
・年末調整2024特別任務チャンネルで提出状況を数値で可視化

など、今回は数値を活用しての呼びかけにトライしました。

残り2営業日で10名未提出、間に合うのか…?

年末調整2024の結果

結果サマリ

2024年は11月入社の方が複数名いらっしゃったので、一次締切で全ての書類が揃うことは難しかったのですが大きな遅延は発生せず、つつがなく終了いたしました。従業員の皆さまの協力に感謝いたします。

単純接触効果実験の結果

年末調整に関して前向きなslack投稿も垣間見れ、「先にやってしまうか」という雰囲気が社内に醸成されます。

提出第一号従業員のSlack投稿

SmartHRを導入して既に8年目、「年末調整=さほど時間がかからない」という認識が定着しており、そもそもマイナスイメージからのスタートではなかったのかもしれません。

単純接触効果の説明を読み進めていくと
「10回をピークにそれ以上となると好意度は増加しない、増加があっても緩やかとなるという研究があります」との記述があるではないですか。

確かに期間内、着る年末調整リマインダーを着用する側もそれをみている側も「着る年末調整リマインダー」がいつもそこにある、空気のような存在になっていました。

毎日着用し続けるではなく、緩急をつけてインパクトのある着こなしでさらに好感度を上げる必要があったと仮説を提げ、年末調整2025は更に改善、挑戦をいく所存です。

強い意志(狂気)のみ感じてもらったようです。

感謝や賞賛を送り合うUnipos投稿より

少数精鋭組織であるために

グリモアのバックオフィスは正味1.5名体制で業務遂行をしており、「その人数でまわりますか」と質問されることが多いです。

確かに余裕がある状況とは言い難いのですが、バックオフィス業務における「マイナスをゼロにする仕事(従業員へのアラート対応や二度手間が発生するような仕事)」がほぼないことでこの体制が維持できています。

バックオフィス人員を拡充するのであれば、ゼロをプラスにする業務を担当してほしい!マイナスをゼロにする仕事は極力避ける体制で人件費の無駄を回避し、ユーザーの皆さんに還元できる開発費用に充てたい!

そのためにも約束やルールを守ることが重要だという共通認識がグリモアで働く従業員の皆さんの中に根づきつつあると気づけた年末調整2024でした。

まだまだ未成熟な組織ではありますが、ユーザーの皆さんへの価値提供を第一義に私たちのブランドである「大真面目に悪ふざけ」を意識しながら少しずつでも成長していけるよう精進してまいります。


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読んでくださりありがとうございま――…… え?さぽーと…?いやいやいや!そんな恐れ多いですよ!でも、サポートいただけると、ゲーム開発が少しだけ楽になるかも…… あ!ごめんなさい、独り言ですっ!えへへへ……