年末調整で完全勝利した話
年末調整なる嵐
「年末調整」
それは会社員にとって年末の風物詩のようなイベント。
会社の給与計算担当者にとっては嵐のようなイベント。
正しく言えば、給与所得者が支払うべき所得税を確定させ過不足がないか確認するイベントです。
※年末調整についてもっと知りたい方は国税庁のページをご覧ください
グリモアでは毎年10月中旬に年末調整の受付を開始し、11月上旬に締切期限を設けています。
しかし毎年嵐は吹き荒れます。
「書類が届いてないので提出できません!」
「書類を紛失したので再発行しています!」
「仕事が忙しいので年末調整やれません!」
これはグリモア特有の嵐ではありません。おそらく日本全国どの企業でも吹き荒れうる嵐です。X(旧twitter)で「年末調整」と検索してみると全国各地の嵐を観測することができます。
それでも例年グリモアの年末調整は比較的回収率がよく、年末調整実務を担当いただいている社労士さんにもお褒めの言葉をもらうこともありました。ただしお褒めいただいたとて、締切後のイレギュラー対応が発生する状況が続いていました。
年末調整2023
今年は結論、締切までに全従業員が申請完了、提出物の不備もなく「年末調整2023は完全勝利」で幕を閉じました。なんという奇跡でしょうか。
完全勝利のためのポイントを3つほど紹介していきます。
①システム活用
2017年からSmartHRを活用しての年末調整を実施しています。SmartHRを使えば提出書類が1-2種類程度の従業員は、ものの10分程度で年末調整が完了!提出の進捗管理もできる年末調整業務に欠かせないツールです。
そして年末調整受付開始後、Slack上で「特別任務チャンネル」を設置して定期アラートを出す工夫もしています。
②リーダー陣のご発声
今年は例年と違い、こんな風景が社内に広がっていました。
リーダー陣がプロジェクトやチームの朝会や夕会にて…
「年末調整やりましたか?」
「会社からのオーダーを小さなことでも期日通りにやることが応援されることに繋がりますよ」
「応援されるチームを作っていきましょう!」
グリモアの行動指針のひとつである「応援Challenger」をもとにした声がけの効果は抜群!ちょっとした日々の声がけで組織が変化する様子を観察できたことも収穫でした。
③担当者のホスピタリティ
後日談として年末調整担当者から聞いたのですが、年末調整の受付開始後、特殊事情を抱えている従業員や出社日が少ないアルバイト雇用の従業員には迷いが生じないように個別声がけをしていたそうです。
年末調整締切2日前には未提出の従業員一人ひとりに「年末調整間に合いそうですか?」と声をかけている(圧をかけている)様子を目撃していました。
個別事情を勘案しサポートしながら、地道に泥臭いアクションをとることも大事なんですね。
そしてジャイアニズム
「年末調整は人事の仕事、自分はゲームを作るのが仕事」と区切るのではなく、「年末調整は人事の仕事だが、自分の仕事でもある」と捉える空気ができたことは非常に嬉しい出来事です。
チームで成果を出すために職種の壁を極力低くし、課題があればチームで解決に動く空気が流れているとも言えますね。人事も「ゲームをユーザーの皆さんに届けること」を最優先に捉え、必要あればサポートに入る体制を構築しています。
まさに「おまえのもの(課題)はおれのもの、おれのもの(課題)もおれのもの」という、いい意味でのジャイアニズムが流れていると言えるでしょう。
年末調整2023は3つの工夫とジャイアニズムで完全勝利!来年の年末調整はどんなドラマが生まれるか、今から楽しみになってきました。