忍の心

「忍」
心臓に刃が突きつけられるような
危機的状況であっても
動じることなく冷静に考え
自分の意思を変えない
という強靭な心をあらわしている

「五忍」
忍生:どのような辱めを受けても生を保たなければならない。
忍死:平生から忠義のために命を捨てることも恐れず、
   また忠義に限らず万のことについて死を恐れない。
忍欲:金銀ばかりでなく何であっても心の望み欲することを制する。
忍我:人に対して言いたいことがあっても自己主張をせず自分を押し殺す。
忍人:人に諂わず人に従わず己の心のままに自立する。


他人から迫害や侮辱をうける時
あるいは災害や病気などによる苦難に対して
決して怒らず、動揺せず耐え忍ぶ

普段の生活の中で、
他人や場面によって
緊張感を常に抱いている
少しでも気に入らないことがあれば
すぐに腹を立ててしまう昨今である

そんな時こそ、
冷静に苦難と向き合うことが大事なのだ
他人との繋がり、経験によって
培ってきた智慧がある
智慧があってこそ、忍ぶ心を会得できる
「忍」の心持ちがなければ
功を遂げることはできない

起こりうる可能性を想定していれば
あなたは決して揺らぐことはないはずです
どんな場面でも冷静に見つめることで
物事に対する正しい見方がわかってくるものです
さすれば「衆妙の門」は開かれる

私たちは、己の心を見失った時
いつでも人を傷つけることができる
時には刃物で、時には言葉で
怒りや欲にまみれ
冷静さを放棄しそうになった時
思い出してほしい言葉がある

「刃の下に心あり」
自分が誰かを傷つけること
自分にも他人にも心があること
これを忘れてはならない





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