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コロナ禍で日本の魅力を海外に発信「Shota Sensei」の活動背景や今後の展望をインタビュー

かねてよりInstagram運営や語学ワークショップを開催していたが、コロナ禍をきっかけに自身のオンラインサロン運営を始動した「Shota Sensei(しょうたせんせい)」。海外を中心にInstagramフォロワー約14万人(4月27日現在)、オンラインサロン「nihongo mura(日本語村)」の会員数200人を持つ彼の活動は、コロナ禍でも海外に向けて日本の魅力を発信し続けている。

「自分の為から、他の誰かの為に。」Shota Sensei活動の経緯

「Shota Sensei」として活動を始めたきっかけや経緯についてお聞かせください。

「Shota Sensei」として活動するには3つの転機がありました。きっかけとなったのは、23ヶ国を話す17歳の子が出演するYouTube動画に感銘を受け、自身の学習目的で数ヶ国語を使った挨拶動画を公開したのが始まりです。また、その動画が5万回も再生された事に驚きました。
その後、学習目的から考え方を変えるきっかけがありました。それは海外の友人から「日本語を教える動画を出してほしい」と言われた事です。自分自身の為に始めた事を他の誰かの為に生かしてみたいと考えるようになりました。しかし、YouTubeで動画を出してみたものの、正直思うように上手くはいかなかったですね(笑)
試行錯誤している中で、世の中にある兆候が訪れました。それは当時、利用者がグングン伸びていたInstagramでした。そこで実際にアカウントを開設して約1ヶ月間で3,000人のフォロワーに恵まれました。現在では約14万人の方にフォロー頂いています。またここでは多くの反応を頂ける為、フォロワーの方が何を求めているかを知ることができる事もよかったです。
Instagramの内容としては、日常会話などを、正式な使い方からカジュアルな使い方まで投稿しており、他にもアニメや漫画などのセリフなども題材にしています。

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Licensed material used with permission by Shota Sensei

「協力的な独学者であれ」オンラインサロン始動の決意

オンラインサロンにたどり着いた理由やきっかけをお聞かせください。

こちらはきっかけや理由としては2つあります。
まず私のフォロワーの中には「日本に行くことが人生の全てだ」などの本気度が高い方が多くいます。またコロナ禍により「日本に行きたいけど行けない」と悔しい思いをしている方も数多くいました。その中で万人向けのInstagramだけでその方々の想いに応えることができているのか?という感情が湧いてきました。結果として、コロナ禍になったことで漠然としていた思いを、行動に移すきっかけとなりました。
また、自分自身がダイレクトで繋がれるプラットフォームの必要性を感じました。活動をする上で、スポンサー様だけに頼ってしまうと、コンテンツとして収益目的になってしまう可能性があるためです。やはり日本語を学びたい、知りたいという方にとって有益なコンテンツにする為、直接繋がることができる、このオンラインサロンの必要性を感じました。

オンラインサロンではどのようなことをされていますか?

毎週土曜日2時間、日本語の授業を行っています。いつ入会しても差が出ないように、良くも悪くも、入会した日から始められるように工夫しています。ここで大切にしているのは、アウトプットができる環境であるということです。ただ授業を受けるだけの場ではなく、生徒さん自身が挨拶動画などをチャットにアップロードして頂いて、フィードバックできるようにしています。そうすることで私だけでなく、他の生徒さんからの反応があり、それがアウトプットにおいての相乗効果になっています。実際に生徒さん同士がオンライン上で教え合うという環境が作れています。この環境作る上でも、このオンラインサロンのコンセプトは“協力的な独学者であれ”と1人1人に言い続けています。その為には自分自身が一番熱量を持ち続ける必要があると思っています。おかげさまで、現在では徐々に会員数も増え、200人程にまで増えました。ただ国によっては時差などの問題もあり、アーカイブで見られるようにはしていますが、そこは1つの課題かと思います。

アニメや漫画で日本に興味を持つ機会を創る

今後の展望をお聞かせください。

まずSNSに関しては、かつて活動していたYouTubeを再開します。やはりInstagramより拡散性も高いので、こちらにも力を入れていきます。またオンラインサロンに関しては、教師を2人増やします。「nihongo mura(日本語村)」という名前にしたのも私一人のコミュニティではなく、多くの人の場にしたかったからです。日本語を学びたい人と教えたい人の双方の機会を増やせたらと考えています。そして最後にアニメや漫画等のエンタメコンテンツの制作もやってみたいと考えています。現状、日本語にある程度興味あり、勉強している人への間口はありますが、まだ日本に興味持ち始めた方や日本語初心者や未経験者への間口は狭いと感じています。そこで間口広げるコンテンツとして、自分自身でアニメや漫画を制作したいです。そこで日本へ興味を持つきっかけや有益なコンテンツにできればいいですね。

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Photos by Grill

日本人であることに価値がある

何かに挑戦する人に向けてメッセージなどいただけますでしょうか

私は活動を通して“日本人であることに価値がある”ということに気付けました。全世界の人は日本人に興味があります。私たちの日常ですら、海外では非常に価値があるということです。今はオンライン化が進み、対象は国内だけではなく、より全世界向けになっています。語学の壁も今や翻訳機能が発達しており、誰でも発信できるようになっています。今はコロナ禍でなかなか海外に足を運べないと思います。逆に海外の方で日本に来られない方も多くいます。そんな今だからこそ世界は日本人を求めているので、世界に目を向けてみてください。そうすれば自分の日常で誰かを喜ばせることができるはずです。私もまだその途中にいますので、一緒に頑張っていきましょう!

Grill・Gunosy・サニーサイドアップの3社合同プロジェクト#コロナアクションチャンネルは、この企画を応援しています。

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