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女の美学 ~借金と親切はあげられる分だけ~

人にお金を貸したならば返ってこないと思え、という。


貸すんじゃなく、あげるつもりで渡す。


返さないことを正当化するのとは違くて、渡す方の心構えの話。



親切も似ている。


余裕がなければ出来ないし、出来ないのなら断るなり流すなり。


自分の出来る範囲でしか差し出せない。


差し出す時点で、返ってこなくても仕方ないものだとする。


つまり下心無し。

ゼロでなくてもいいけど(笑)


仮に不義理をされたとて。


けったいな人やな〜


とか思っても


そういう人だったんか、残念です…くらいで済ませられる程度が自分の許容範囲。



こんなにしてあげたのに、と思ってしまったりダメージが大きすぎるのならば、ちょっと渡し過ぎ。


色んな人がいるからな。


そしたら匙加減。


嫌われたくないし可哀そうで断れない…っていう優しさ、気持ちはよくわかる。


けど


それ一番あかんやつ。


断って嫌われるなら、それはそれ。


そういう人とは、認識にズレがある以上いずれどこかで面倒事が起きる可能性大。



「人情」っていろんなパターンがあるのだろうけど


困った人を助けるのが当たり前だと親切にするのも人情だし


時には心を鬼にすることも人情の一つ。


心を鬼、と、意地が悪い、は時に紙一重。


誤解されても仕方ないと割り切る覚悟も時にはあり。


相手にとっての優しさ、自分にとっての優しさとは如何に。


可哀そう、とはこれ如何に。


優しくないと思われたくない、意地が悪いと思われたくない、


嫌われくない、憎まれたくない、


好かれたい、優しいと思われたい・・・



どう思われるか



を考え出すと、物事はややこしくなる。


自分の意思で差し出すならば、恨みっこ無しで頼んます。


どう思われるか、より、どう思うか、で差し出せる親切の方が、差し出す方も受け取る方も気持ちがよい。







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