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紙メディアは侮れない。開催案内には地元の広報・ミニコミ誌の活用を
みなさん、例えば遺族の分かち合いの場やグリーフケアの活動を周知するのに、いまのところ、最も効果のあるメディアはなんだと思いますか?
わたしは仙台で活動をしていた時に初めて参加される方へずっと、「この場をどうやって知りましたか?」と訊ねてきました。その結果最も多かったのが紙メディアでした
特に地元紙や、地元のミニコミ誌、そして行政の広報紙に掲載された記事や開催案内の名前がよく出てきました
当時はわたしも、ネットを使ってバンバンお知らせを出さねば!。ネットこそ広報に使えるっ、と思い込んでいました。ただ現実にはネットで調べて参加したという方はむしろ少数でした。それよりも紙のメディア、それも意外だったのが直近ではなく、何カ月も前に目にした記事を頼りに参加される方がいたことです
この経験から、地域を対象にしたイベントや定期開催の場を作るなら、広報は紙メディアの方が有効。特に、行政の広報誌やミニコミ誌が持つポテンシャルが大事だという考えに変わりました
考えてみればネットで探すというのは、ネットを使えることと。それを行うだけの「必死さ」が必要なのですね。リテラシーとか、そういう難しくないレベルの動機です
一方、特に行政の広報誌は、まず読むか読まないかに関わらず割と高い確率で各世帯に届けられるメリットがあります。そして紙だけに、簡単に残せる。もちろんネットでもブックマークは出来ますが、それ以上にチラ見が多い
それに比べて紙は残しておいて。そして後から簡単に見返せます
あと何より、年齢層の高い方ほどきちんと読んで貰えます。わたしもかつては、広報紙やミニコミ誌は即ゴミ箱行きでした。むしろ邪魔もの。でも年代が違えば扱いも違うんです。本当にみなさん、よく、読まれているんですね
そしてもう一つのメリットが、掲載料の安さと低さです。一般紙に掲載してもらうのは本当に大変。プレスリリースに出すなどして、まずその存在を知ってもらわなくてはいけません。待っていても記者さんは取材に来てくれません
それに対してミニコミ誌や広報誌は発行元の趣旨とズレていなければ掲載されやすい。何より、行政の広報紙であれば、掲載料がタダなんです。その分、開催の2か月くらい前に原稿を出す手間はあります。掲載までもちょっと大変。でも一度掲載してもらえれば、継続的に掲載してもらえます
こう見ていくと、やはり紙メディア。そしてミニコミ誌や行政の広報誌の持つパワーは侮れないのデス。それは非営利の世界に来て本当に実感をしています。こうした紙メディアの活用法はもっと知られて欲しいと思っています
ちなみに行政の広報誌は、その発行を担当する部署へ。またミニコミ紙は、発行元へまず直接問い合わせされて下さい。各自治体にある社会福祉協議会さんが発行される媒体も良いと思います
そして問合せの際はどんな目的の活動で、誰を対象としているか。どういう頻度で開催していて。必要であれば助成金や補助金などを受け取っていることも情報として提供しましょう。また一度断れても繰り返し、問合せしていくことが大事です。そうすることで、活動を記憶の片隅に置いてもらうことも、メディアの活用に向けた一歩になります
諦めないことが大事ですね
この note は先日、2020年1月20付けの毎日新聞さん朝刊(東京版)に掲載された、グリーフケアを正面から取り上げた社説の記事を読んで書くことを思いつきました
こうした全国紙レベルになると、グリーフケアの取り上げってまだまだ少ないのですよね。地方欄にはチラホラと取り上げがあるのですが
ですので、こうした社説での取り上げは本当に嬉しいデス。ありがとうございます
自分たちの活動、どうやって広報をしようか。どうやったらより多くの方の目に留まるだろうか…とお悩みの方がいましたらぜひ、紙メディアの活用を最優先に考えられてみて下さい。うまく掲載されれば、チラシを配る事よりも効果があると思います。。
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