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『医療現場から社会全体へ〜みんなのグリーフケアとして考える』@京都民医連中央病院

みなさん、こんにちは!
みんなのグリーフケアの代表理事、森田藍子です。
2023年10月30日に、京都民医連中央病院にてQuy先生(写真右)にお招きいただき緩和ケア病棟や急性期病棟(命の危険に直面している患者さんたちがいらっしゃるところ)で日々、一生懸命、取り組んでいらっしゃる、お医者さま、看護師のみなさま、そして臨床心理士の方々に

『医療現場から社会全体へ〜みんなのグリーフケアとして考える』というテーマでお話させていただき
最後は、みなさんとディスカッションさせていただきました。

臨床心理士の方が、病棟にいらっしゃって
お医者さま、看護師さんたちも
患者さんと丁寧に時間をかけて、話し合い、出会っている病院で
みなさん最善を尽くしても
病院という場、医療関係者というロール、大切な役割にあることで
むしろ悩みは複雑化し

立場が違うと、見えないもの、わかり合えないことはどうして起こってしまいます。

そして、それぞれに忙しくて、その出来事について、分かち合う時間もない、ということが起こっていて

でも、誰かを助けたいという想いで、みなさん医師や看護師さんになられているから
そこにはより大きな葛藤がある、ということを感じた時間でしたし

みなさんの話を聴かせていただけたことが、本当にありがたかったです。

より一層、”みんなのグリーフケア”として
世の中を支えている、皆さまのような方々の
何か少しでも役に立てることができたら

Care for the caregivers〜ケアする人を支える仕組みを作りたい
という気持ちでいっぱいになりました。

いつも、緩和ケア病棟でその医師の方がいらっしゃると患者さんたちに笑いが起こるのだ、という本当に素敵な医師の方からの感想のメールがまた素晴らしくて泣いてしまいました。

ご本人にも掲載の許可をいただきましたので
一部ご紹介しますね。

最初「グリーフケアなんて自分にはあまり関係ないな」と
思っておりましたが、
お話を聞いて
人が背負っている重荷を理解し
助けてあげるという行為は
すべての人が意識しないといけないことだと気づきました。
おそらく、世界中の人々が
グリーフケアに目覚めれば、
たぶん世の中から戦争はなくなるでしょうね。
あと、われわれ医療者は
患者さんやそのご家族と話をしているときには、
「システム」側にいるのだということを再認識しました。
エルサレム賞を受賞したときの村上春樹さんの講演で、
「壁と卵」という表現がありました。
「壁」はシステムで
「卵」は一人ひとりの人間です。
卵が壁にぶつかれば、割れてしまいます。
村上春樹さんは、常に卵の立場に立って小説を書いていると言っていました。
われわれも「壁」の中にいる人間ですが
「卵」の立場に立って話をし
ケアをしなければならないのだと気づきました。

私たち、みんなのグリーフケアも、ひとりひとりの心の中にある『卵』を大切に、進んでいきたいと思います。

素晴らしい機会と出会いをいただきました、Pham Nguyen Quy先生
そして、Quy先生をご紹介くださった白井先生、ありがとうございました。

同行して、在宅医療の現場からのリアルをお話しいただき
医療法人かがやきの冊子も持ってきてくださった平田 節子さん
アンバサダーで、グリーフケアを一緒にやってくださってる
保坂朋子さんにも、心から感謝です。

この出張でお会いした
たくさんのお顔を思い浮かべながら
今日もお元気で
おひとりおひとりの毎日が
豊かな豊かなものでありますように。

『悲しみを抱えたまま ひとりぼっちになる人をゼロに』
"悲しいときほど 話をしよう"
一般社団法人みんなのグリーフケア
森田藍子 拝

追伸1)

12/10日曜日に、岐阜の『かがやきロッジ』
(医療法人かがやきの在宅医療ステーション)にて
グリーフケアのイベントを開催いたします。

医療関係の方はもちろんですが、教育関係の方、介護中の方、誰かのためを思って、ケアするということに取り組まれている方に、ぜひ、いらしていただきたいイベントです。

リアル&ハイブリッド開催です。

みなさまどうぞ、お誘い合わせの上いらしてください
☟詳細&お申し込みはコチラです☟

追伸2)

みなさんは指でも💛をつくれるってご存じでしたか?
私はこの日に、Quy先生から教えていただいて
初めて知りました!(下の写真はそのときのもの)
こんな風にハートが作れるなって嬉しいですね!!!