『みんなのグリーフケア④』自分の中にある正しさより、優しさを大切にします
自分の中にある正しさより、優しさを大切にします
みんなのグリーフケアが大切にしている言葉④は
自分の中にある正しさより、優しさを大切にします、です。
この言葉は
みんなのグリーフケアの講座で
はじまりのときに、みんなで確認する
『私たちの約束』の中の言葉の一つです。
正しさは、変化します。
私たちが一番初めに、正しさを学ぶのは
生まれ育った環境、家族からです。
でもこの家族は千差万別で
人によっても
地域によっても
文化によっても
国によっても
また、時代によっても変わります。
私たちがつながるためには
正しさはいったん横に置いて
優しさを大切にすること。
実はこの言葉は
私たち家族が2022年までいた
シンガポールのインターナショナルスクール
UWCの壁に書かれていた言葉でした。
UWC、United World Collegesは、世界大戦後
もう二度と戦争が起こらないために
世界をつなぐ人間を育てるために
設立されたインターナショナルスクールです。
そのミッションは
“A SHARED MISSION 「uniting people, nations and cultures for peace and a sustainable future」”
「世界中の人々が国や文化を超えて平和的に手を携えて、持続可能な、より良い未来を創り出す人を育てます。」
とあります。
より良い未来を創るために
私たちは何ができるでしょうか。
みんなのグリーフケアは
グリーフケアを伝えることで
少しでも、より良い未来を創ることに
貢献出来たらと願っています。
グリーフケアの現場において
正しさが立ち上がるのは
相手の話を
聴かせていただきながら
自分の記憶が立ち上がってくる時です。
もっとこうすればいい
私だったらこうする
なぜやらないんだ
こんなの間違っている
誰の責任なのだ…
この声は
自分が育った環境では
普通だと教えられたこと
『正しさ』を叫ぶ声です。
でも、話を聴かせていただいている時
とりわけ
グリーフケアで話を聴かせていただいているときは
『私の正しさ』は
いったん、引き出しにしまう必要があります。
どうしようもない悲しみについて
語られるときに
その正しさは
ご本人にとってはどうでもいいことだからです。
グリーフケアとは
愛と尊敬をもって寄り添うこと、であり
ジャッジする、というのは
その対極にあること。
でも、話を聴きながら
もっとこうだったらよかったのに！と
つい、心の叫びが出てしまう、というのも
相手を想えばこそ
自然なことでもあります。
だから、毎回
忘れないように
『私たちの約束』を
正しさより、優しさを大切に、という言葉を
唱えるのでした。
講座の最初にみんなで思い出す
私たちの約束を
こちらにシェアさせていただきます。
『みんなのグリーフケア～私たちの約束』
私たちは…
この時が一人一人にとって、かけがえのない時間であることを意識します。
一人一人に、敬意を持って過ごします。
新しい意見や感覚に、喜んで目と耳を開き、その多様性を尊重します。
相手の声、そして自分自身の声に、耳を傾けます。
自分の中にある正しさより、優しさを大切にします。
秘密を守ります。
グリーフケアとは
まだまだ知らない方も多い言葉です。
でも、人生で
悲しみをゼロにすることできない以上
グリーフケアを知ることは
世界中のすべての方が
自分の人生をまるごと愛し
豊かな毎日を送るために
とても大切なものだと感じています。
グリーフケアに興味を持ってくださった方は
ぜひこちらのページもご覧ください。
毎月オンラインの勉強会『グリーフケアってなんだろう？』開催中
https://www.griefcare.net/whatisgriefcare
10月1日からは
『会いたいあなたを想う・偲ぶ会』も開催します。
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豊かで、笑顔溢れるものでありますように！