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82歳の父と、二人旅
父の、「死ぬまでに、もう一度、山を見たい!」を叶えるべく昨年から、あれやこれやと行きたい場所や手段を検討していた。
月に一度、ちょこっと自動車の運転練習するだけの私では、車で旅行になど連れて行けない。そうなると、田舎から82歳の父を連れ出すのは、なかなか厳しい。そんな感じで父も私も、半分諦めモード。本気で準備をしてこなかった。
しかし、細々としたタイミングがピタリとあい、今なら行けるかも!と、動いた結果、父もやる気になり、思い切って2泊3日の二人旅が、実現した。
初日と最終日は、ただ移動するだけ。父は、トータル乗車時間7時間。乗り換えなど合わせると、9時間以上かかる。それでも、「座っていれば着くから」と、前向きだ。
メインの2日目は、ただ山を見に行くだけだ。
場所は以前、母と行ったことのある、
新穂高ロープウェイ
ここなら、北アルプスの山々を一望できる。
宿も、当時泊まったホテルを予約した。
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10数年前に比べて驚いたのは、ロープウェイが変わっていたこと!以前より二階建てロープウェイだったが、ガラス張り?になってました。
せっかくだから、上高地にも、連れて行きたい!
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父には、駐車場から、河童橋まで歩くよ。
休憩しても良いから、歩いてよ。
と、伝えていた。
すると…毎日、仕事が終わると、家の中で歩くトレーニングを始めたのだ!(帰宅すると、長らく放置していたウォーキングマシーンが出してあった笑)
そして
旅行中、予想以上に、歩く場面が多かったが、テンション上がってるせいか、思った以上に、歩けた!
念のため、登山で使うポールをこっそり持っていたのだが、出番無し。
何度か、苦しくなって休憩したり、無理して歩いたりしてたけど…
景色もよく、気持ちいいから、できちゃうの。
眼瞼痙攣で、開けにくい目も、見たい景色なら、観るのですね!星空さえ、楽しめた様子。
山大好きなのが、よくわかりました。
私も、久々の上高地。もっと歩きたくなると思ったけど、父のペースに満足できてよかった。
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いつもの父は
少し歩くと疲れるし、瞼が落ちると、顔の筋肉を動かさないと瞼が上がらない。
こんな状態では、友人と行く旅行は楽しめない、と断っていたが…
娘から誘われると、安心して行けるのかな。
とにかく楽しい二泊三日を過ごして、来年は、どこの山観に行くか?と、楽しみが増えた様子。
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25年ほど前に、家族旅行で訪れた平湯大滝。
私は覚えていなかったけど、父は立ち寄りたいと思っていたそうです。
近くまで歩けなかったけど、見れてよかった。
さて、帰宅した私は
10数年前に、新穂高を訪れた時のホームビデオを観た。
なんと!両親はまだ60代!
若いわー
母も、よく歩けてた。
カメラに向かって優しい笑顔を見せる母の穏やかな顔
懐かしい。
この旅行は、とくに記憶に残っており、何度も話題に上る、大切な思い出のひとつだ。
私たち夫婦も、30代
偶然にも、私はめったにかけないパーマだった。
しかも、今と同じ感じ
今回は留守番だった夫も、古いホームビデオをみたおかげで思い出が蘇り、まるで一緒に行ったような感覚になったようで、土産話を楽しんでくれた。