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【タバコ】コイーバ・オリジナル

なかなか流通しないらしい珍しいタバコ。コイーバと言えばハバナ産の葉巻として有名で、その葉巻のクズ葉を使って紙タバコを作っている。

基本スペック
タール:10mg
ニコチン:0.7mg
シャグ:ハバナ産
紙:非常に薄い
フィルター:薄い
燃焼速度:速い
扱いやすさ:難しい

某量販店で偶然仕入れられていて偶然手に入れることができた。もしかすると、普通に売ってるだけで今まで気が付かなかっただけかもしれない。「コイーバの葉巻は生産量が制限されている」と謳っているため、その中でもコイーバ・オリジナルは珍しいタバコとされている。コイーバの葉巻は国内でも簡単に入手が可能なので実は気のせいかもしれない。

火を付けるとパチパチと音がなる。普通のタバコのつもりで吸うと強烈な辛味で喉が焼ける。喉が焼ける原因の一つとして、燃焼速度が速く、高温の流体が喉に直撃するからだろうと考えている。これを避けるには、一度口の中に含んでから肺に入れる、もしくは外気を多めに取り込みながら吸うほかがない。

外気を取り込みながら吸うと、キツい味気もいくらか軽減される。しかし、コイーバ・オリジナルは一度口に含んでから吸うのが一番美味しい。葉巻は何度かチャレンジしてみたが、葉巻はいつも味が濃い。肺喫煙なんてもってのほか。そのため口腔喫煙に偏ることになるわけであるが、良い葉巻に当たるとこれがとても美味しい。ウイスキーと一緒に飲むとなおさら美味しいのであるが、6時間は目眩と吐き気で動けなくなる。コイーバ・オリジナルはそれを思い出させる旨さがあった。

コイーバ・オリジナルは紙タバコなので、葉巻よりも味がマイルドになっている。葉巻のクズ葉を使っているのだからそうなるだろう。しかもフィルターを通している。当たり前のことを当たり前のように突きつけてくるところがとても良い。

味としてはラッキーストライクやマルボロに近く、旨味の強いタバコになる。そのため、味の濃いタバコが苦手な人や臭いが嫌いな人はとても吸えたものではないと思う。例えば、セブンスターを愛煙している人はとても不味いと感じると思う。マルボロが苦手ならまず吸えたものではない。

喫味はとにかく甘ったるい。そしてタール10mg、ニコチン0.7mgと書いてあるが、ほとんど嘘のように感じる。これはもはや好みが分かれるとしか言いようがないが、好む人にはその旨さを保証できるレベルだと思う。

コイーバ・オリジナルのいいところは、「あっ、これ葉巻やん」と思えるところにある。葉巻をウイスキーをストレートで飲むような喫味とするなら、コイーバ・オリジナルはウイスキー・ロック、チェイサー有りといった感じだろう。甘い、旨い、渋い、むせる、唾液が止まらない、ぼうっとする、この組み合わせは葉巻でしか味わえない。

タバコの吸えるバーでウイスキーを飲みながら、ゆっくりと一人で楽しむものだと直感的に思った。誰かと一緒に駄弁りながら吸うなんてもったいない。香りや味に全神経を集中したいと思う。少なくとも、リッチな吸い方ではない。なんてせこいタバコなんだと思う

美味しい吸い方

口腔喫煙で止めたあと、外気を取り入れて口腔喫煙をする。すると、味気の強い空気が舌全体に広がる。肺喫煙をそのままやるとあまりの辛さに悶絶する。口腔喫煙で止めたとき、鼻腔を開けると何とも言えない上質なトースト感のある香りがする。

残り香もまさしく葉巻のようで心地よい。嫌いな人もいるかもしれないが、ドブ臭くないので好きだ。ピースは本当にドブ臭い。吸い殻がとてもいい香りを出していて、「葉巻があるやん」とすぐにわかる。実際には紙タバコの吸い殻ではあるが……。

個人的な感想

貧乏人が吸う葉巻として上質。500円で8本入りの安い葉巻を買ってみたが、それはもう不味かった。強烈なタール感に加えてニコチンで口が痺れるわ、とてつもなく臭いわ、ろくなことがなかった。しかし、このコヒーバ・オリジナルは、味と香りが完成されたシャグ(の残り)を使っている。全世界の愛煙家を虜にする葉巻(の残り)を使っているのだから、香りと味が上質なのは当たり前だろう。

とにかく、自宅用で吸うときはこれが欲しいと思える。あるならまとめ買いしたくなる。だって葉巻が500円で20本も吸えるんだもん。そんな煙草だった。


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竹渕瑛一(GRGSIBERIA)
普段は研究していて生活が厳しいのでサポートしてくれる方がいるととても嬉しいです.生活的な余裕が出ると神が僕の脳に落書きを残してくれるようになります.