IFTTTを使ってAlexaの買い物リストをLINEに通知する
最近、我が家に新たな家族としてEcho Show5を迎え入れた。その目的は、何と言っても両親の生活を少しでも便利に、楽にすることだ。その第一歩として、買い物リストの使い方を母に教えることにした。
しかし、母親はスマホに不慣れで、Alexaアプリから直接買い物リストをチェックするという操作が難しいようだ。そこで思いついたのが、買い物リストをLINEに通知させるという方法だ。これならば、スマホに疎い母親でもスムーズに買い物リストを確認できるだろう。
この記事では、IFTTTを使用してAlexaの買い物リストの内容をLINEに通知する方法を解説する。
IFTTTとは何か
IFTTT(If This Then That)は、さまざまなWebサービスを連携させて自動化するためのツールだ。その名の通り、「もし〜ならば〜をする」という条件付きのタスクを作成することができる。IFTTTを使えば、Amazon AlexaとLINEを連携させて、買い物リストをLINEに通知するというタスクを作成することが可能だ。
AlexaとLINEを連携させる方法
まず、IFTTTのウェブサイト(https://ifttt.com/)にアクセスし、アカウントを作成する。次に、「Amazon Alexa」と「LINE」の両方をIFTTTに接続する。これにより、IFTTTはこれらのサービスを制御できるようになる。
次に、「Applet」を作成する。AppletはIFTTTのタスクのことで、特定のトリガーが発生したときに特定のアクションを実行する。この場合、トリガーは「Alexaに買い物リストにアイテムを追加する」ことで、アクションは「そのアイテムをLINEに通知する」ことだ。
具体的な手順は以下の通りだ。
事前にLINE Notifyを友達登録して、通知を受け取る専用のグループを作っておこう。これは必須ではないが、今後の運用が楽になるはずだ。「友達追加」から検索→ID検索で@linenotifyを追加する。その後、「買い物リスト」というグループを作成し、LINE Notifyアカウントを招待しよう。
IFTTTのダッシュボードから「Create」をクリックする。
「If This」をクリックし、「Amazon Alexa」を選択する。
「Choose trigger」の画面で、「Item added to your Shopping List」を選択する。
初めて選んだ場合、Amazonアカウントとの連携画面になる。「Connect」からAlexaで使用しているのと同じAmazonアカウントでログインして、IFTTTからの連携を許可しよう。
自分のAmazon Alexaアカウントが選択されていることを確認して、「Create trigger」をクリックする。
「Then That」をクリックし、「LINE」を選択する。
「Choose action」の画面で、「Send message」を選択する。
初めて選んだ場合、先程と同様にLINEアカウントとの連携画面になる。「Connect」から通知を、IFTTTからの連携を許可しよう。連携が成功すれば、LINEアカウントに「LINE Notify」から通知がくるはずだ。
「Send message」画面の「Recipient」欄で、最初に作成した「買い物リスト」グループを選択する。
「Message」欄でLINEに通知するメッセージを編集する。{{AddedItem}}を買い物リストに追加しました。<br>現在の買い物リスト:<br>{{EntierList}} と入力する。その後「Create action」をクリックして、「Continue」をクリックする。
「Applet Title」の欄にはこのタスクの名前を付ける。分かりやすい名前であれば構わない。最後に「Finish」をクリックして完成だ。
これで、Alexaに買い物リストにアイテムを追加するたびに、そのアイテムがLINEに通知されるようになる。作成したグループ内に通知されるため、家族や知り合いを招待すればリストの共有も可能だ。
試してみよう
早速機能しているか確認してみよう。Alexaに次のように呼びかけてみる。「アレクサ、買い物リストにリンゴを追加して。」しばらくすると、LINEに画像のような通知が来た。
きちんと機能しているようである。追加から通知までには数分のラグがある場合があるので注意しよう。
注意点
このAppletはAlexaの買い物リストに新しいアイテムが追加されたときにのみ動作する。リストに存在する既存のアイテムに対する変更や削除は通知されない。また、LINE側からは買い物リストへの追加や変更、削除などはできないことに注意しよう。買い物が完了したら、「買い物リストからリンゴを削除して」や、「買い物リストを全部削除して」などAlexa側での操作が必要となる。
まとめ
IFTTTとスマートデバイスを活用すれば、さまざまなWebサービスを連携させて生活を便利にすることができる。少しでも参考になれば幸いである。
次回はAlexaを使用したスケジュールの共有にチャレンジしたい。