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ゐ西への町

黒いモックもくはきっと
いろんないいもんもわるいもんも
混ぜてもっくもくして
煙突の先っちょから上に上がるというより
こぼれ流れるようなそんな感じで外へと排出
されている

お世話になってるお風呂屋さんだから
わたしは古風でひ弱な人格のため
大きな声ではいえないけど
煙突のお掃除はしていないと思う
高さも家の家とあまりかわらないし
窓から毎日ながれてくるこの匂い
ベットリとしたゴムが炎天により溶け始めたみたいな
そんな臭い
正直まいにちビクッとしてしまう

そのたびに火の元の確認を近所を含め見回す
あたしはなんていい奴なんだろう
しかし
しんぱいではある
でもって いつかすすつまりで煙が逆流しないか
そんないらない不安がよぎることもあるんだ
きっとアタシが産まれる前から営まれていただろう
そのお風呂屋さんわたしよりもそのあたり絶対
気をつけているはずだから大丈夫にきまってるんだけど
よのなかそのまさかね
が以外でもなくよくあるからなぁ
だからもだけどもあたしはまだまだ黙って見つめるしかないような
そんな人間なんだ

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