見出し画像

SONY MDR-CD900ST VS beyerdynamic DT 990 PRO

こんばんは!どうも、僕です!!

最近購入したモニターヘッドホン、ベイヤーダイナミックのDT 990 PROを使い込んでみたところ、エイジングが進んで音質の変化を感じるようになりました。特に、ソニーのMDR-CD900STでは聞こえなかった細かな音が明確に聞こえることがあり、解像度の高さを実感しています。しかし、その一方で感じたのは、DT 990 PROの音の傾向がいわゆる"ドンシャリ"であるということです。つまり、低音と高音が強調されているため、場面によってはボーカルものの音源を聴く際にMDR-CD900STの方が自然に聞こえることがあります。

この違いがなぜ生じるのか、単なる慣れでは片付けたくありません。そこで、両者の違いを深掘りしてみました。

チューニングの違い

まず、DT 990 PROとMDR-CD900STの大きな違いはそのチューニングにあります。DT 990 PROは低音と高音が強調されたサウンド特性、いわゆる"ドンシャリ"が特徴です。この特性は、リスニング体験をより楽しくするために設計されており、楽器の分離感やステレオイメージングが非常に鮮明です。

一方、MDR-CD900STはスタジオリファレンス用に設計されており、フラットな周波数特性を持っています。これにより、ボーカルや楽器の自然なバランスが保たれ、特にボーカル録音やミックスの確認に適しています。

解像度とディテール

DT 990 PROは広いサウンドステージと高い解像度を持ち、細かな音のディテールを拾いやすい設計です。そのため、MDR-CD900STでは聞こえなかった音が明瞭に聞こえることがあります。

一方、ボーカルにフォーカスしたい場合、MDR-CD900STのフラットな特性がより自然な音のバランスを提供するため、ボーカルがより際立って聞こえることがあります。

ヘッドホンの使用目的

DT 990 PROはミックスのチェックや音楽リスニング向けに設計されています。広いダイナミックレンジとクリアな高音域は、音楽を楽しむ上で魅力的ですが、特定の周波数が強調されることで、長時間のリスニングでは疲労を感じることもあります。

MDR-CD900STはスタジオでのモニタリング用として設計されており、特に正確な音像再生が求められる場面で使用されます。ボーカルや中音域が自然に再生されるため、録音やミックスの判断がしやすいです。

エイジングの影響

ヘッドホンのエイジングは、ドライバーの振動板が使用を重ねることで少しずつ柔らかくなり、音質に変化が生じることがあります。DT 990 PROのエイジングによって、最初は感じられなかった細かな音のディテールがより明瞭に聞こえるようになることも考えられます。

まとめ

DT 990 PROはダイナミックで楽しいリスニング体験を提供する一方、特定の音楽ジャンルやボーカルにフォーカスする場面では、MDR-CD900STのフラットな特性が適している場合があります。このような音質の違いは、ヘッドホンの設計目的やチューニングによるものですので、どちらを使用するかは聴きたい音源や用途に応じて選ぶのが良いでしょう。

DTM初心者にとって、これらの特性を理解することで、自分に最適なヘッドホンを選ぶ助けになるのではないでしょうか。

おまけ

CD900STのように比較的フラットな音質で、解像度が高く、実際に多くのユーザーに支持されているモニターヘッドホンをいくつかご紹介します。

1. SONY MDR-7506

  • 特徴: フラットなサウンドとクリアな高音域が特徴。スタジオでの使用やフィールドレコーディングにおいても定番のモデルです。

  • 使用シーン: プロフェッショナルなスタジオモニタリングや、音楽制作の初学者から上級者まで幅広く支持されています。

2. Audio-Technica ATH-M50x

  • 特徴: やや低音が強調されているものの、全体的にはバランスの取れたサウンドで高い解像度を持っています。

  • 使用シーン: レコーディングからミックスダウンまで幅広く使用可能で、特に音楽制作初心者からの評価が高いです。

3. Beyerdynamic DT 770 PRO

  • 特徴: 密閉型のデザインで低音がしっかりと出る一方で、中高音域もクリア。非常にフラットで正確なサウンドが特長です。

  • 使用シーン: スタジオモニタリングや音楽制作に適しており、長時間の使用でも疲れにくい設計です。

4. Sennheiser HD 600 / HD 650

  • 特徴: 開放型の設計で、自然な音場と解像度の高さが特徴。フラットな音質で、非常に正確なモニタリングが可能です。

  • 使用シーン: ミキシングやマスタリングに最適で、プロフェッショナルからも高い評価を受けています。

5. Shure SRH1540

  • 特徴: クリーンでバランスの取れたサウンドと高い解像度を提供し、低音域から高音域まで均一なモニタリングが可能です。

  • 使用シーン: プロフェッショナルなスタジオ作業や、音楽制作の中でも繊細な作業に適しています。


いいなと思ったら応援しよう!