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SNS採用? それともAI導入? ~まずは何から取り組むべきか比較してみた~

「SNS採用」「AI導入」
どちらもメリットがありますが、導入を決めても「まずは何から手をつければいいのかがわからない」という企業は少なくありません。
本記事では、SNS採用とAI導入の概要や効果、導入ハードルを比較しながら、どのように優先度を考えたらいいのかを解説します。

「SNS採用で若手人材の確保を目指すべきか」
「AI導入で業務効率化に取り組むべきか」
「どちらから取り組めばいいのか」

このように悩む企業に、専門知識がなくてもわかるように説明するので、最後までご覧ください。


1.SNS採用とAI導入、それぞれの概要・期待効果

SNS採用とAI導入、これらの優先順位は企業の課題によって変わります。
まずは、それぞれの特徴から見ていきましょう。

1-1. SNS採用:若手人材の確保とブランディング強化

SNS採用とは、InstagramやTikTok、X(旧Twitter)などのSNSを使って、企業の魅力や雰囲気を発信し、応募者との接点を広げる採用手法です。

・ビジュアル訴求: 写真や短尺動画で社内の様子を見せられるため、若手層がイメージをつかみやすい

・コスト抑制: 自社アカウントで継続的に発信するなら、求人広告を大々的に打つよりも低コスト

・ブランディング効果:求人だけでなく、取引先や顧客に対しても企業のリアルをアピールできる

特に中小企業の場合、「知名度が低い」「社員や社内の魅力が外部からわかりにくい」という課題を抱えています。
SNS採用によって、自社の雰囲気や仕事のやりがいを積極的に発信すれば、他社と差別化でき、応募者が増えやすくなります。

1-2. AI導入:業務効率化とDX推進を加速

AI導入とは、チャットボットや画像認識、自然言語処理、機械学習などの技術を使って、業務の自動化や高度化を図る取り組みです。

・コスト削減:定型業務の自動化で、人件費や時間を節約

・生産性向上:
データ分析をAIに任せ、意思決定をスピーディーに行う

・DX推進:
組織全体のデジタル化を進め、競合との差別化を図る

近年では、AIチャットボットで問い合わせ24時間対応、AI需要予測での在庫管理最適化など、中小企業でも十分効果を得られる活用例が増えています。

特に人手不足が深刻な企業にとって、AIでの省力化は大きなメリットがあるでしょう。

2.導入ハードルを比較~必要なリソースや予算~

SNS採用もAI導入もメリットはありますが、実際に導入するにはそれぞれ異なるリソースやハードルがあります。

2-1. SNS採用:担当者の運用リソースがポイント


■工数
・写真や動画の撮影・編集に加えて、投稿スケジュール管理、コメント・DM対応などが発生
・社内の協力体制がないと、一人の担当者だけでは運用が疲弊しがち

■スキル
・SNSの特性やトレンドを把握しつつ、「どう見せれば魅力が伝わるか」のクリエイティブ力が必要
・場合によっては専門家による外部のマーケターや運用代行を検討した方が効率的

■コスト
・自社運用なら広告費を抑えやすいが、運用代行や広告出稿を行う場合は予算が増える可能性あり

SNS採用は低コストで始められます。しかし、社内リソースや運用スキルにより成功の度合が変わります。そのため、外部への依頼も視野に入れて検討しましょう。

2-2. AI導入:技術・費用面のハードルが課題

■工数
・AI導入前の業務分析やデータ整備、ベンダーとの打ち合わせに時間を要する
・PoC(概念実証)を小規模で行いながら本格導入するのが一般的

■スキル
・AIを扱う知識が社内になければ、外部コンサルやシステムベンダーに依頼
・社員のリテラシー向上も必要:使い方がわからない、データを活用しきれないなどのリスク

■コスト
・システム導入費用やコンサル料がかかる可能性大
・中長期的に見ればコスト削減につながるが、初期投資が重くなる場合も

AI導入は、技術・費用・社内のDX推進意欲が揃わないと、導入成果が出にくいのが現実です。
一方で成功すれば、大きな生産性アップが期待できるため、「攻めの投資」として捉える企業も増えています。

3.両施策の相乗効果は?

「SNS採用」「AI導入」は、組み合わせると相乗効果を発揮できます。

■SNS採用で優秀な若手人材を確保 → AI運用を担う人材を獲得
DX推進やAI運用に興味を持つ若手人材が応募してくれれば、導入後もスムーズに技術を社内に根付かせられます。

■AI導入により業務効率化 → 社員がSNS発信に時間を回せる
AIチャットボットで問い合わせ対応など業務を自動化。その分SNS用の動画撮影・情報発信にリソースを割けます。

■両方の取り組みで企業イメージをアップ
「AIを導入しDXを進めている先進企業」「SNSを活用して若手にも開かれた職場」という印象が同時に広がれば、採用・取引ともにブランディング効果が高まります。

このように、SNS採用とAI導入は互いに補完関係にもなり、双方導入により相乗効果が生まれます。

4.どちらを先に取り組む?判断のポイント

では、実際に「まずはSNS採用から始めるか、それともAI導入を優先するか」を判断するとき、何を基準にするべきでしょうか。

4-1. 人材不足の深刻度×採用目標

人材不足が深刻で「早急に若手を採用したい」「採用コストを下げたい」という企業は、まずSNS採用に着手するべきです。

社内リソースをある程度割けるなら、低コスト・短期間でスタートできます。
もし、リソース確保が難しければ、プロである外部に依頼することも検討しましょう。

SNS採用は、BtoC領域だけでなく、BtoB企業でも十分に求職者にアピールできます。

「少しでも早く応募者数を増やしたい」「社内の良い雰囲気を若手に伝えたい」と考えるなら、すぐにでもSNS採用に取り組みましょう。

一方で「人材はそこそこ足りているけど、生産性を上げたい」「データ活用でDXを進めたい」という企業は、AI導入を先に検討してもよいでしょう。
社内業務が属人的になっていて、さらに競合他社との効率化競争に遅れを取るリスクがあるなら、AIによる自動化や分析の強化を急ぐ価値があります。

4-2. 投資可能な予算・期間

■SNS採用
比較的低予算から始められますが、少なくとも数ヶ月~半年以上は継続運用して成果を見極める必要があります。継続してこそ効果があるのがSNS採用です。
また、運用代行やSNS広告を活用する場合、月数万円~数十万円の支出が見込まれます。

■AI導入
初期費用が高くなるケースが多く、PoCから本導入までの期間も、半年~1年などと長めにみる必要があります。
また、社員教育やデータ整備も必要で、中長期的な投資として計画を立てなくてはなりません。

実際に導入した企業では、「すぐにリターンを得たい」「低コストでスタートしたい」ならSNS採用、「中長期で業務改革を狙いたい」「一定の投資余力がある」ならAI導入、といった視点で優先度を決める企業も多いです。

4-3. 社内の体制と意欲

社内の協力体制や意思決定レベルも無視できません。

■SNS採用で社員に撮影協力をお願いしても「恥ずかしい…」「ネタがない…」と反応が消極的だと、運用が続かない

■AI導入で予算やリテラシーが足りず、管理職の理解も薄いと頓挫しやすい

もし社内で「DXを進めたい!」「デジタル活用で会社を変えたい!」という意見が強いならAI導入、逆に「まずは採用難を乗り切りたい」「SNSなら若手社員が協力してくれそう」という状況ならSNS採用が動かしやすいでしょう。

まとめ

SNS採用は、若手人材の獲得や企業ブランディングを低コストで始めたい中小企業に向いています。また、社内リソースの確保や協力体制を整え、継続して発信することが必要です。

AI導入は、業務効率化やDX推進を目指すうえで強力な手段。ただし初期投資やデータ整備などのハードルは高めと言えます。

SNS採用とAI導入は、SNS採用で確保した優秀な若手がAI導入・運用をリードする、あるいはAIで業務を省力化してSNS運用に集中するなどの相乗効果も期待できます。

どちらから導入するかは、企業の課題や要望、リソースなどから考えるのが現実的です。

■人材不足や採用広報が急務 → SNS採用からスタートし、企業の魅力をアピール

■生産性やDXが最優先 → AI導入を先行させ、効率化で競争力アップ

また、リソースや予算などに余力があれば、並行で進めることも長期的な相乗効果が早く得られるのでおすすめです。

どちらも社内リソースが課題としてありますが、解決策として外部への依頼があります。

弊社GREIGEでは、SNS運用代行・採用ブランディング支援と、AI導入コンサルの両面から中小企業をサポートしています。

■SNS採用: 企画~撮影~投稿管理、社員インタビュー動画制作、広告配信など
■AI導入: 業務分析、PoC支援、ツール選定、運用サポート

「どちらを先にやればいいか決められない」「同時に進められるのか知りたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。必要に応じて最適なプランやスケジュールをご提案いたします。

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