コロナウイルス連作短編その51「健康で文化的な最低限度の生活」
“こんなにも露骨に差別的な暴言を、しかも社長が吐けるなんて思いもしなかった。もうこの会社の製品は絶対に買わない”
“昔は良質の海外文学の翻訳とか出して、いい会社だったんだけどなあ”
“ちょっとこの反応の大きさに驚いてしまう。以前からこんなテレビ局を作って差別的な番組を垂れ流していたじゃないですか。皆、危機感が足りてないのでは?”
“最低、吐き気催す”
Twitterを流れるDHCへの批判を読みながら、東岳三城は昼食のラーメンを食べる。彼は鍋でインスタントラーメンを茹でてか