黒文字にまつわる思い出。
また、少々空いてしまった。
致し方ない、開き直りも肝心。
近頃『黒文字』という植物が気になっている。
(以下クロモジ)
たまたまSNSでクロモジをベースにした香水を見掛け、それを試しに行ったのがきっかけではあるが、クロモジにはちょっとした思い出があり、わたしの中では少し特別な存在だ。
2~3年前のことだろうか、まだ地元に住んでいた頃。
わたしには兄がいるのだが、兄は庭師の仕事をしている。当時はわたしも兄もまだ実家に住んでいて、ある日、兄がたまたま職場でクロモジの枝をもらってきたのだ。
兄曰く、稀少な植物で高級なものらしいとの事。
嗜み方を職場で聴いてきたらしく
早速、煮出してお茶を作ってくれた。
煮出すと、なんとも言えない香りがキッチンを包み込み、わたしと母は好奇心からその様子を眺めていた。
3人で香りを嗅いだりお茶を飲みながら、なかなか良いね!悪くない!と盛り上がった。
なんて事はない日常の1コマなのだが
今思い出してみると、とても楽しかったし大切な思い出だなぁと、改めて感じる。
わたしがクロモジの香りに興味を持った根本的な理由は、あの楽しかった瞬間に気持ちだけでも戻れたらと思ったからだろう。
クロモジが入っている現存する香水はおそらくすべて試したのだが、どれもわたしのイメージとは異なっていてピンとこなかった。
そこで、ないなら作ってしまえ!と今日材料を買ってきた次第である。
ちなみにもう完成しているが、これに関してはなぜクロモジを選ぶに至ったのか、上の思い出以外の背景も一緒に別記事にてまとめようと思う。
お盆休みは諸々の理由があり、実家には帰れない。
みんな健康でいてほしい、と願うばかりである。