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香りのルーツを探る。
先日、ゲラン・シャリマーの事を記事に書いた。
その後、シャリマーを寝香水に使ったらとても良かったので備忘録。
最近あまり寝れなくて、季節がらなのか寝不足が原因なのかよくわからないが、偏頭痛に悩まされている。
それを少しでも改善したくて、シャリマーを寝香水に使ってみたのだが、これが効果抜群だった。
割とすっと寝れたのだ。
どうやら、わたしの寝香水に向いているのはバニラ系香料をかなり含有している香水らしい。
これには何点か理由がある。
・マルジェラ・レプリカのウィスパーインザライブラリーを寝香水に使っていた時は割と寝れたし、就寝時自分がバニラの香りを欲しているのを感じていた(バニラ強い)
・普段使いしていてとても気に入っている、サノマの鈴虫では寝れない。むしろ、覚醒してしまう。
・同じくウッディバニラのマイヤエンジャイ・ヴァニルにもバニラが入っているが、ウッディ感が強い為か寝れない
こんなところである。
あと、これを一番書いておきたかったのだが、シャリマーの香りはなんだかとても懐かしい香りなのだ。
その懐かしさは、通りすがりの懐かしさではなく、よく知っている懐かしさだった為、電車の中で小さい頃の記憶を思い起こしてみたところ、はっと閃いた。
アパートに帰り、再度シャリマーを嗅いでみたところ閃きは確信に変わった。
それは、今は亡き祖父が纏っていた香りだったのだ。
あーだからか、と妙に納得してしまった。
シャリマーを寝香水にした日、なんだかとても安心して、その役割にピタっとはまったような気がしていたのだ。
なるほどなぁ。
わたしの本当の意味でのオリエンタル好きの原点は、シャリマーだったのだろう。
そして、ウッディも大好きなのだが、わたしにとって木々は30年間本当に身近な存在で、森や林を思い浮かべた時浮かぶのは、地元の木々の姿なのだ。
わたしの香りのルーツは、わたしがちゃんと自覚しなくてもすでにわたしの中にあって、わたしを自分が求める香水へと導いてくれていたのだ。
なんだか、祖父の事を思い出したせいか泣きそうになってしまった。
これはボトル買うしかないな笑
香水の世界とはなんて、優しく美しい世界なのか。
そして、なんて生きやすい世界なのか。
シャリマー、出会えて良かった。