発音を良くするために有効なシラブル(syllable)とは?

シラブル(syllable)という言葉を聞いたことはありますか?

大人の方に英会話レッスンをしていて
「ネイティヴの人はアクセントの位置をどうやって知るのか?」
という質問を受けたことがあります。

通常、第一言語(母国語)の場合は会話の中で自然に覚えていた,
幼少期に親に教えてもらった

第二言語の場合は、ネイティヴのアクセントで覚えた,
英語を勉強していて発音記号などと一緒に学ばれたなどが多いと言いますが

英語に関して言えば、アクセントの位置を知るために
「シラブルを見分ける」という方法がありますので
ご紹介したいと思います。

シラブルとは、英単語を構成する発音の基本単位と言われ
通常、1つの母音音を中心に、その前後に子音がくる「音のまとまり」を
指すものを言います。

単語には1つから複数のシラブルがあり
シラブルの理解は、正しい発音・スペリング・アクセントの位置を
知るために役立つ
と言われています。

数え方は、基本的に母音音の数を数えますが、無音のeなど
例外も中にはあります。

といっても、初めて聞くとピンとこないと思いますので
例を挙げてシラブルの数(母音数)で分けてみましょう。

1シラブルの単語:cat, dog, run

2シラブルの単語: ap-ple, stu-dent 

3シラブルの単語 : but-ter-fly, com-pu-ter

多くの英単語では、特定のシラブルにアクセントが置かれる傾向があります。

2シラブル語の名詞や形容詞:多くの場合第1シラブルにアクセント
(例:TAble、HAppy)

2シラブル語の動詞:多くの場合第2シラブルにアクセント
(例:re-TURN、be-COME)

3シラブル以上の単語では、アクセントの位置はやや複雑になりますが
中央に来るのが一般的。
(例:pho-TO-graphy、infor-MA-tion)



いかがでしょうか?
なんとなく、なるほど・・・という感じでしょうか?


ここまで独学で一つひとつ考えて発音するというのは実際、
時間もかかり至難の業ですので
あくまでアクセントと発音レッスンの参考にしていただけたらと思います。

<まとめ>
アクセントの位置を知るために有効な手段としてシラブル(単語の中の母音)を見分ける方法がある。シラブルとは、英単語を構成する発音の基本単位のこと。
単語には1つから複数のシラブルがあり、シラブルの法則を知ることは正しい発音・スペリング・アクセントの位置を知るのに役立つと言われている。


最後に、私が生徒さんとのレッスンで行っている
より簡単な方法と、発音を良くするために役立つ学習法をまとめます。

<クラップ・リーディング>
音声を聞き、強く発音するところで手を打ちながら(clapping)
リズムを取って発音するスクール独自の方法です。

これは、大人にも子供にも英語のアクセント習得に非常に効果的な手法です。
特に日本人は声も小さく平坦な英語になりがちですが
手を叩くことで自然とその音を強く発音できるようになっていきます。

まずは単語レベルからはじめ、フレーズ、文章へと、多読や学習の進み具合、年齢に合わせて発展させていくと良いと思います。

<その他発音を良くするために効果的な学習の方法>

  • リスニング練習:ネイティブスピーカーの発音を注意深く聞き、アクセントのパターンを観察する

  • シャドーイング:音声を聞きながら同時に発音することで、リズムやアクセントを体得する

  • 韻律(イントネーション、リズム、ストレス)に注目する:単語レベルだけでなく、文全体の韻律を意識する

  • 音声認識アプリの利用:自分の発音を録音し、AIで分析する(音節・音素で分析できるものは学習に役立ちます)

Let's have fun with English!


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