立山黒部アルペンルート〜黒部ダムから室堂のホテル立山まで
毎年恒例の夏休み家族旅行。夏休みと言ってももう秋ですが。今年は立山黒部アルペンルートへ。
人生は長いけど短い、いつまで自由に身体が動かせるかわかりません。だから、国内といえど名だたる場所には、行ける間に行っておこう。黒部ダムはその一つです。
朝7時前の北陸新幹線に乗って、東京から長野へ。長野から特急バスで、扇沢まで。扇沢からトロリーバスに乗って、いよいよ立山黒部アルペンルート!
扇沢から黒部ダム駅までは、赤沢岳の地下6.1kmの関電トンネル を15分。約60年前、黒部ダム建設の資材を運ぶために掘削されましたが、掘り進むうちに破砕帯に行く手を阻まれたそうです。今も所々破砕帯から勢いよく吹き出ている水に、その苦労を偲びます。トンネルの中で、長野県から富山県に。昼前には黒部ダム駅に到着しました。
黒部川を堰き止めて出来た、水力発電のためのくろよんダム。昭和31年から7年の歳月と当時のお金で513億円の費用、のべ一千万人の人手をかけて完成。圧巻です。映画「黒部の太陽」を観たくなりました。
昼食は、ダムレストハウスで名物ダムカレー。破砕帯から湧き出る天然水で作られた、ハサイダーが美味しい。
黒部湖遊覧船ガルベに乗って、ダムの湖を一周。深いところでは130mくらいあるらしい。周囲の山々には当然、熊や鹿が生息。
黒部湖駅から、黒部平駅までケーブルカーで5分。ずっと地下を走ります。続いて、黒部平から大観峰まで立山ロープウェイで7分。景観保護のため、支柱がありません。上から見る山の木々は、ブロッコリーみたい🥦
大観峰から室堂までは、また、地下を走るトロリーバスで10分。
本日のゴール、標高2450mの室堂にある立山ホテルに到着しました!
ホテル立山は、古いけれど行き届いた高原のリゾートホテル。荷物を置いたら、明るいうちに周辺を散歩。
火山の爆発でできた、みくりが池。
周囲は立山三山や剱岳など名山がそびえているはずですが、残念ながら霧で見えません。立ち入り禁止の地獄谷から、硫黄のニオイが漂います。
立山室堂は、江戸時代に修験者が宿泊し祈祷を行なった、いわば山荘。周辺には石仏や石積みが散在し、宗教的なエリアの空気を感じます。
じきに紅葉の季節ですが、高山植物の花々に癒されます。
散歩で身体が冷えた身体をお風呂で温めたら、お待ちかねの夕飯。メインはベニヅワイガニの蒸し物。気圧が低いので、すぐに沸騰。白海老やお造りも美味しく、2450mの高度で、こんな立派なコース料理にありつけるとは、思っていませんでした。
残念ながらお天気が悪く、星空もご来光も拝めませんが、大満足の初日。周囲は正真正銘の暗闇と静寂です。おやすみなさい!