ベルリン Showtech セミナー
ロンドンのABTTショーを見た後、アムステルダムにユーロスターで移動して、
ベルリンのSHOWTECのセミナーへ来ました。SHOWTECHとは、二年に一度開催される、ドイツの舞台技術者協会(DTHG)主催の見本市です。残念ながら見本市は終わっていたので、セミナーのみの参加。
今日はTheatre Green Bookについて、新素材の開発ネットワークとカーボン計算についてのセミナーがありました。カーボン計算は次の電車の関係上、受講せずです。
今回のヨーロッパでのリサーチは、全て陸路移動です。(リサーチによるCo2排出を抑制する目的) という計画でしたが、残念ながら1番最後の帰りだけ、ユーロスターが予約出来ず飛行機移動となりました。
Theatre Green Bookについて
シアター・グリーン・ブックはイギリスで生まれましたが、ドイツの舞台技術者協会が、翻訳し、ドイツの業界に合うように内容を書き換えているそうです。ドイツではこのDTHG (Deutsche Theatertechnische Gesellschaft) が中心となってGreen Book のパブリケーションを行っています。
ドイツ・オーストリア(ドイツ語圏)とイギリスの演劇は色々なことが大きく異なるのですが、グリーン・ブックが関係する1番大きな違いはやはりレパートリー制かどうかが大きいかと思います。
ドイツでは、すでにレパートリー制が一般的なので、Green Book 1のサスティナブルなプロダクション製作の基準はかなりクリアできているであろうという話。
そして、劇場がどこもとても古いので(築100年くらいはざら)、その建物の断熱、暖房、クーリングといった建物維持のエネルギー消費が大きな問題であるという話がありました。
ドイツ版Green Bookはまだ読んでいないので、どのくらい変わっているのかは追って調べたいと思います。
新素材開発グループのプレゼン+他ヨーロッパの動き
StuFFというプロジェクトの発表がありました。舞台美術家による大学連携の新素材開発チームのプロジェクトです。
StuFF Website クリックすると開きます。 (ドイツ語/英語)
これまでに見つけたエコマテリアルが一覧で表示されます。供給元も書いてありますが、主にドイツの会社がメインです。
プラスチック片からどのプラスチックが使われているか、分かるそうです。
いやー、知らない本もいっぱいありますね。昨年、今年とサスティナビリティ、サーキュラーエコノミーと演劇についての新しい本もたくさん出ています。
舞台美術家が素材の調査研究を行うのは、とても意味のある事だと思います。
これまで舞台で使う素材は、建築材料などを流用してきましたが、舞台の使用の特性に合う新しいエコ素材が生まれるととても面白くなりそうですね。
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