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11/16 芸術文化のための環境リテラシー講座 レポート その2 (グループディスカッション編)
前半は、2つの講義を聞いていただきましたが、後半はその講義を踏まえた上で、
参加者がグループ(3~4名)に分かれてディスカッションしていただきました。
まずは、皆さん初対面の方同士がほとんどでしたので、お互い共通する事柄を見つけて、そこからチーム名を考えてもらいました。
そして本題のディスカッション
大きな変革(Transformation)は芸術文化の分野でどうすれば進められるのでしょうか?
お題は、
1. 「これを変えたら、環境負荷がへらせるかも?? 芸術/舞台業界の当たり前」
2. 「その当たり前をどうしたら変えることができるか?」
各々が日々感じていた「こうだったらいいのに」を真剣に話すみなさん。多くのアイデアが出揃ったところで、グループごとに発表していただきました。
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いくつか提案されたアイデアとしては
地方で演劇が見れる機会が少なすぎるので、各都道府県1年間かけて順延できる劇団のようなものを作って、演劇を経験する次の世代を育てるべきでは?全て必要なものは1台のトラックで運べる程度にして、順延する地方ごとの特色のある素材などを活かした舞台空間を作る。
何か行動を起こすのであれば、ポジティブなメッセージを発信したい。フィクションの力は、時に真実になり得る。(アメリカのドラマシリーズで、政治家を演じた人物が後に本当に政治家になってしまったという事例がある)
クリエイターとしては、環境危機を乗り越えた明るい未来の話の作品を作り、観る人が良い変化のために行動したいと思える演劇を作りたい。
これまでの助成金は、演劇の制作側(プロデュース)に配分されてきたが、その当たり前を少し変えてみるのはどうか?例えば、エコな大道具を作る大道具製作会社を助成する。大道具会社は、従来の見積もりとエコプランの両方を提示する。エコプランで余分にかかる費用は助成金で補助されており、従来の製作とエコプランは同等の価格で制作側に提案されれば、制作側はエコプランを当然選ぶようになるのではないか。
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発表はとても多様なアイデアが出ました。それぞれ職種はバラバラながらも、課題感は大きく共通するものがあったようで、ディスカッションは大いに盛り上がりました。本編が終わった後も、大半の方がテーブルに留まり、話し合いを続けていらっしゃる姿がとても印象的で、このテーマは多くの人にとって、とても興味深いのだなと実感しました。
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会の最後には、ディスカッションを見学してくださっていた江守さんにコメント頂きました。
「最近で一番面白く、独創的、創造的な解決策を聞けたワークショップでした。やはり皆さんクリエイティブな発想がすごいですね!」
たくさんの環境問題についてのワークショップの経験のある江守さんにとてもポジティブなコメントをいただき、改めてアートの力を実感しました。
ご参加の皆さま、アイデアと時間を共有頂きありがとうございました!