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タニくんが分からなくなったと言うので。

タニくんは小僧が過ぎるのでボクの客になろうなんて100年早いから甥っ子みたいな感じで付き合ってる。

そのタニくんが困って連絡して来ました。

正直、タニくんなんて金にならない上に、周辺の一味も全部まとめて面倒くさそうなのでコイツらなんて本当は無視しておいた方がボクの為なんだが、バイクの事意外で誰かの役に立つことが無いので仕方なく徳を積みます。

タニくんの話を要約すると、、、

腰上オーバーホールに挑戦しました。

バラしたシリンダーと買ったピストンを内燃機屋さんへ送りました。

で、返って来た箱を開けて中身を確認してるウチに、どっちのピストンがどっちの穴に入っていたか分からなくなって、ピストンの前後も分からなくなって、しまいにはシリンダーの前後も分からなくなっちゃったんだってさ。

若気の至り。いや、馬鹿丸出しだ。

タニくんは出会った時から今日現在に至るまで、必ずボクに怒られてしまう可哀想なタイプなのである。アーメン。

コイツと同じ轍を踏まない為に、皆さんも自力で内燃機屋さんへ仕事をオーダーするコツをマスターしておきましょう。

まずは内燃機屋さんの選定ですが、どこでも良いです。
なぜなら、君たちは素人で相手はプロです
素人の君たちが専門職の職人さんを選ぶって考え方が間違ってる。
現にボクがお世話になっている内燃機屋さんも、ボクが仕事を依頼するまでビンテージトライアンフのボーリングなんてやった事無かった。
だけど、相手は内燃機屋さんだぜ?内燃機関のプロだぞ?こちらが真っ当なオーダーをすれば真っ当な仕事が帰ってくるに決まっている。
大切なのは『正しい知識』では無く『正解へ導く考え方』なのである。
トライアンフなんてモンはイレギュラーのオンパレードなんだよ。
タニくんみたいのが間違えて組んでもとりあえずは走れちゃったりするからさ。タニくんが間違えるだけならまだしもメーカー出荷時点で間違えてる事すらあるのがトライアンフだもんで誰も信じてはいけないし、自分で正解へ向かって舵を切るのが大切。

じゃ、そろそろ本題入って行くからね。

バカなのよ。

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