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ウチにはガッツのあるお客さんが多いから、距離の概念がぶっ壊れます。

本州ならまだしも、北海道や九州にもお客さんがいる。ありがたい事です。

でね、遠方からお仕事のご依頼を貰う時は決まって「大きな仕事」になる。フルカスタムだったり、フルオーバーホールだったり。

その手の「大きな仕事」の場合はギャラも大金になるし納期も長期間になります。コチラとしても実際に会ってお話ししてみないとやりにくい。

売買契約書だとか、何だとか。そう言うコトより大切なコトがある。
そう言う感覚を共有できる方のご依頼以外はお受け出来ねんすよ。すんません。
揉めたところでどうせボクが悪いので、感覚を共有とかウマい事言っておかないと後に困るのはボクなんで。。。ほんと、すみません。

ルーズでダラシないボクですがお客さんの事は大切にしたい。
わざわざ遠方からご指名くださるお客さんには、尚更だ。

納車や引取りの時は、なるべくボクが直接行くようにしているのも、実はそう言う理由があったりする。

沖縄にもお客さんがいる。
その人もやっぱりガッツの人で、突然ボクの店に現れて「バイクが欲しい」と。お話し聞くと沖縄からやって来たと言う。
カクカク、シカジカで沖縄へバイクを送って数年。
それまでも細かなトラブルはちょこちょこね。そりゃアンタ、トライアンフ様だもの。ノントラブルで乗れるワケない。
困った彼はイカれたバイクは自分で直すとイカれてるので、ボクんトコへ撮影した写真や症状のレポートを細かく提出してくれる。ボクはソレを三日三晩寝ずに考えてアドバイスする。

アドバイス無料なので、正直、商売上がったりとはマジこの事だよ。

だが、相手がガッツの人なので何を言っても通じないし、こう言うヒトは大切に保護してあげないとボクがこの仕事をしている意味が無い。

ボクはボクなりに頑張ってサポートするんだが、相手はトライアンフ様なので、そんな苦労なんてお構いなしでぶっ壊れます。

しかし、沖縄ガッツはやっぱりガッツだし沖縄なので、エンジン壊れた時もボクを呼び出す訳でも無く、バイクをボクんチに送るでも無く、自分でエンジンをバラして先程の文通方式でエンジン直して今もビンビン乗っているご様子です。

「なんくるないさ」とは、つまり精神論なのだろう。

で、沖縄ガッツはバイク触らせてくれないので、今回は三重県のボクのお客さんのバイクを紹介するね。

コチラの悪そうなバイクは三重県のSさま。
なかなかの距離ですが、ボクの事をご贔屓にいつもお呼び出しくださる見た目はメチャクチャにイカツイんだけど心優しい紳士がオーナーです。

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