【初心者向け】 ミニトマトの種まきから収穫までの完全ガイド:子供と楽しむ家庭菜園
料理やお弁当に彩りを加えてくれる人気の野菜、ミニトマト。
初心者でも始めやすい苗からの育て方と、少し挑戦的な種からの育て方、それぞれのミニトマトの栽培方法を解説します。
子供がプランターのミニトマトをつまみ食い。なんて姿が見られたら素敵ですよね!(そのまま食べずに洗って食べるように教えてあげてください)
ぜひ参考にしてください。
ミニトマトの基礎知識
ミニトマトはナス科の植物で、果実のサイズが小さく、甘みが強いことが特徴です。生育適温は20~30℃と暖かい環境を好むため、春から夏にかけての栽培が適しています。
ミニトマトの栽培を始める前に
ミニトマトの栽培を始める前に、以下の準備をしましょう:
道具と材料:鉢やプランター(少々大きめくらいがちょうどいいです)、培養土、肥料、支柱など
栽培場所:直射日光が当たり、風通しが良い場所を選びます。ベランダでも十分に育てられます。
ミニトマトを種から育てるには
メーカーが発売している種を買っても良いですし、食べるために買ったミニトマトから種を取り出し、キッチンペーパーなどを使い種の周りのヌメリをきれいに取っても発芽させることができます。
種から育てる場合、2中旬〜3月に室内で種をまきます。
発芽適温は20~25℃ですから、エアコンやストーブで温まる部屋の中で管理すると良いです。
種を濡れたキッチンペーパーではさみ、肉のトレーなどに乗せ、しっとり濡れているくらいまで水を入れ、ラップで密閉します。
早ければ3〜4日で発根が確認できるようになります。発根が確認できたら、小さな鉢を用意して、発根した根が下を向くように種を植えます。
種を植えたら水をやさしくあげます。本葉がでてくるまで土を乾かさないように注意します。
苗が成長するにつれ必要に応じて間引きを行い、本葉が4枚くらいになったら外に植え替えます。
ミニトマトを苗から育てるには
苗から育てる方法は初心者におすすめです。
ホームセンターなどで苗を選び、4〜5月にかけて植えつけます。
苗はできるだけ茎のしっかりした、病気の見当たらないものを選びます。
ミニトマトを植え付けてみよう!
通常苗はポリポッドなどから取り出し、そのまま立てて植え付けますが、トマトの場合は、横に寝かせて植え付けると根の張りも多くなり育成がよくなります。
プランターに位置決めをする
本葉の下から2段目くらいからを土の外にでるように植え付けるため、土から出る部分がプランターの真ん中にくるように、予め土を掘り起こしておきます。元肥を与える
掘り起こした周りに、元肥として油かすを与えます。苗を寝かせて植え付ける
下から1段目の本葉は土の中に埋まっても構いません。苗の根の部分から本葉の下から1段目までをしっかり土の中に埋めます。土を被せる
掛けた土はしっかり押さえて、土と苗、根が接するようにします。しっかり水をあげる
害虫対策
トマトは比較的害虫が発生しやすいので、苗が小さいうちに害虫被害にあわないように、害虫対策シートを使います。
土から出た部分を害虫対策シートの穴から出して、害虫対策シートを固定します。
ミニトマトの日々の栽培方法
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりとミニトマトに水を与えます。夏場の猛暑時間の日中に水をあげてはいけません。朝または夕方に水やりを行うようにしましょう。
肥料
生育期には液体肥料を適量を2週間に1回程度与え、栄養を補給します。花が咲き始めたら、リン酸を多く含む肥料を追加してください。
摘心と摘芯
苗が1mほどの高さに達したら、主茎の先端を摘んでサイドシュートの成長を促します。これにより、横方向への成長が促進され、実りが増えます。
支柱の利用
成長に伴い、ミニトマトの苗が倒れないように支柱で支えることが重要です。特に実が成熟するにつれて重くなるため、しっかりと固定する必要があります。
ミニトマトの茎をしっかりと結んでしまうと成長が阻害されてしまうため、少しゆとりを持って支柱と茎を結びます。
支柱は風などで倒れないようにしっかりと組みます。
剪定とわき芽かき
ミニトマトの不要な枝や葉を取り除くことで、苗全体に陽の光が当たりやすくなります。また、わき芽(脇から出る新しい芽)は早めに取り除くことで、栄養が主要な枝と実に集中し、より大きく甘い実が育ちます。
この時、ハダニやアブラムシの被害、うどんこ病などに罹っていないか良く観察してあげてください。
ミニトマトの受粉方法と注意点
トマトは一番始めに咲いた1段目の花の結実が重要です。一番始めに咲いた花が結実しないと、後の花の結実が悪くなります。
雄しべが筒のような形をしていて、その中に雌しべがあります。雄しべを優しく刺激することで、中の花粉が雌しべにくっついて受粉します。
花が咲いたら、午前中のうちに受粉を促してください。例えば綿棒や梵天などで雄しべと雌しべとを優しく揺らして受粉を促します。
強く揺らしてしまうと花が落ちてしまいますから注意してください。
花がついたら卵の殻を置いたり、カルシウム系の肥料を追肥するのも効果的です。
ミニトマトの実の育成
ミニトマトの受粉に成功し実ができていることを確認できたら、結実した実よりも下の段にある葉を切除します。こうすることで、葉に行く栄養を実に集めることができます。
徐々に上の段の花が咲き、受粉して結実していきますので、その都度結実した実よりも下の段の葉は切除していきます。
トマトは実が赤らんできたら、雨などに当たり数時間後に晴れて猛暑になったりすると実割れを起こすことがありますので、雨に当てない対策ができると良いです。
ミニトマトの実がだんだんに色づいてくると、房全体が重くなり茎が折れてしまうことがあります。房を支えるように、房を支柱から吊るしたり、茎サポートクリップなどで補強してあげてください。
トマトは気温が高過ぎたり、窒素肥料が多過ぎたり、乾燥し過ぎたり、カルシウムが不足すると、尻腐れ症という病気みたいなものになります。
気温が高過ぎたら風通しの良いところに移動したり、乾燥し過ぎなら水やりをしっかり行います。
ミニトマト収穫方法とタイミング
ミニトマトは果実が濃い赤色に完全に熟した時が収穫のベストタイミングです。果実がまだ茎についている間に色づきます。
収穫時には実を優しくハサミで切り取り、茎を傷つけないように注意してください。
病害虫対策
ミニトマトは特にアブラムシやハダニが発生しやすいため、予防として適切な水やりと肥料管理が必要です。また、天敵を利用した生物的防除や駆除を考慮しましょう。
病気に関しては、特にうどんこ病や灰色カビ病が問題となることが多いので、湿度管理と適切な通風を心がけ、初期段階での対策が重要です。
アブラムシにはニームオイル、ハダニには木酢酢が有効です。
うどんこ病や灰色カビ病には殺菌スプレーなどが効果的ですが、どれも完全ではありませんので、予めの予防が肝心です。
ミニトマトの栽培方法は、初心者でも収穫が可能で美味しいミニトマトを育てるのが楽しくなると思います。この記事を参考にミニトマト栽培をお子さんとチャレンジしてみてください。