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ガソリン価格が上がっていく。むむむむむ

 ガソリン価格が上がっていく

 ガソリン価格が先週値上がりした理由は、政府のガソリン補助金の縮小です。1月17日に実際にガソリンを買った時の価格は、178円/リットルでした。同じガソリンスタンドで、1月14日に購入した際の価格は、174円/リットルでしたので、店頭価格でリットル当たり4円の値上がりをしたことになります。

 値上がりの原因は、2025年1月16日から、ガソリン価格を抑えるために石油元売り会社に支給していた政府からの補助金が削減されたことによります。報道によりますと、これによりガソリン価格が1リットルあたり約5円値上がりしましたということです。そうなると気になるのが今後のガソリン価格の動向です。

 今後もガソリン価格が値上がりする傾向になります。その理由としては、政府は2025年以降もガソリン補助金を継続するものの、段階的に削減する計画を立てているからからです。報道によると、政府は具体的には、消費者のガソリン価格の上限を1リットルあたり約175円から185円に引き上げる予定とのことです。

 そして、1月20日についにあの男がやってきます。トランプ大統領は、化石燃料の積極的な開発と利用を政策の一つにあげています。とはいえ、米国内での化石燃料生産の増加が必ずしも国際的な原油価格の低下につながるとは限らないようです。特に、第二次トランプ政権化の国際的な影響は専門家にも予測不能ということで、この中東情勢の影響いかんでは、原油価格は上昇する可能性があります。

 さらに、世界全体の状況の変化に敏感なのがガソリン価格です。原油価格だけでなく為替レートの影響も受けます。特に、日本は原油の大部分を輸入に依存しているため、円安が進行すると輸入コストが増加し、ガソリン価格の上昇ということになります。

 心配です。ガソリン価格は、あらゆる物価に跳ね返るのですから。

 こんな記事を見つけました。Human Progressの2024年4月の**Where Is Gasoline the Most Affordable? どの国のガソリン価格が最も労働対価に対して手頃か?**

 という記事です。

 「 ガソリンの価格は国によって異なりますが、実際の手頃さを評価するには、単なる金額だけでなく、その国の平均的な労働者がガソリン1ガロンを購入するために必要な労働時間、すなわち「時間価格」を考慮することが重要です。」 ということで、Human ProgressのGale Pooley氏が、16か国を対象にガソリンの時間価格を分析した結果、アメリカが最も手頃であることが判明しましたということです。

 具体的には、各国の1時間あたりのGDPをガソリン1ガロンの価格で割ることで、1時間の労働で購入可能なガソリンの量を算出。その結果、アメリカでは1時間の労働で最も多くのガソリンを購入できることが示されました。

 一方、他の国々では、ガソリン価格が政府の補助金によって低く抑えられている場合もありますが、それでもアメリカの手頃さには及びません。手頃と評価されたのは、一位アメリカ、二位ノルウェーそして三位カナダ。日本は、8位でした。日本の上下には、G8各国が並びます。非産油国であっても、先進国は、安価に海外市場から石油を調達できるという構図がこのデーターからも明らかです。

 この分析は、ガソリンの実質的な手頃さを評価する際に、単なる価格比較だけでなく、各国の経済状況や労働生産性を考慮する必要性を示しています。

 詳細なデータやグラフは、以下の Human Progressの該当記事で確認できます。

Where Is Gasoline the Most Affordable? @HumanProgressより


 ガソリン価格の上昇は、私の仕事にとって死活問題です。コロナ禍に日本中が喘いでいた時から、ガソリン価格の凄まじい値上がりを経験している他国の苦境と生活環境の破壊のニュースをずっと見てきました。日本は、年に何兆円もの補助金を政府が投入することで、経済的な影響が大きいガソリン価格の上昇を抑えてきました。しかし、その補助金が見直され、先行きが本当に心配です。

 ただ、日本のガソリンに関する税は、価格の40%にも達します。すごい税金! 政府には是非見直してほしいです。

ガソリンに関する税金の値下げを政府には強くお願いしたい!



ハッシュタグ
#ガソリン価格 #燃料費 #エネルギー問題 #ガソリン補助金 #エネルギー政策 #化石燃料 #日本経済

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