アカネメシ

【レポ】「アカネメシ」を遊んでみました

皆さんこんにちは。日野茜担当Pのclonoです。

C96にてマンボウ・ザ・グレートさん(https://twitter.com/ManbouTheGreat?s=17)から頒布されていたデレマス二次創作カードゲーム「アカネメシ」を入手したので、さっそく仲間を呼んで遊んでみました。

カレーをひたすら食らう茜やそれをサポートするアイドルたちが描かれたカードも一人のPとしてうれしいのですが、ゲームとしてシステムやルールが作りこまれていてとても遊びごたえがありました。

出てくるキャラクターのことをよく知っている茜Pだけでなく、担当外のいろんなPさん、さらにはデレマスを知らない人とも十分遊べるゲームになっていました。このゲームをもっといろいろな人にこのゲームを知って遊んでほしいのでレポを書きます。

※なおこのレポを書くにあたって作者のハヤシさん(https://twitter.com/hayashiRX?s=17)から写真やルールについての掲載許可をいただいています。この場を借りて感謝申し上げます。

【追記】ハヤシさんの相方さんであるニットさんが「アカネメシ制作秘話」をnoteに書いてくださっていたので、勝手ながらリンクを貼らせていただきます。


ルール説明

ゲームの概要・勝利条件

プレイヤーは日野茜となり、どれだけごはんを食べられるかに挑戦します。毎ターン手札からカードを出すことでごはんやカレーを食べ自分の得点を増やしたり、他のプレイヤーに辛いカレーパンを差し入れすることで相手の妨害をしたりすることができます。

これを繰り返し、ゲーム終了時に最も得点の高いプレイヤー、すなわち最もごはんを食べることのできたプレイヤーの勝利となります。

カードの種類

・アカネカード(辛さ0、1、3=各12枚、辛さ5=6枚)
最も多いカードです。ごはんやカレーを持った日野茜が描かれています。
カード上部には「辛さ」と得点になる「ご飯の量」が書かれており、辛さに(ほぼ)比例してご飯の量が多くなっています。

・カレーパンカード(6枚)
日野茜と大原みちるが描かれています。
カード上部には「辛さ」とパンのアイコンが書かれています。

・お茶カード(各6枚×2種)
2種類あり、それぞれ日野茜とプロデューサー、日野茜と鷺沢文香が描かれています。
カード上部には「減らせる辛さ(-2、-4)」と「1枚ドロー」のアイコンが書かれています。

・ポジパカード(各1枚×2種)
2枚あり、それぞれ本田未央と高森藍子が描かれています。
それぞれ効果が書かれています(後述)。

ゲームの流れ

各プレイヤーに3枚ずつ手札が配られ、残りのカードは山札にして伏せて積んでおきます。
手番が回ってきたらまず山札からカードを1枚引き、アカネカードを1枚自分の前に置きます。(これを「ごはんを食べる」といいます。)

カードは横に並べ、3列できたら4枚目は1枚目の上に置きます。このとき1枚目のカードの「辛さ」「ごはんの量」のアイコンは見えるよう下にずらして置きます。

そして次のプレイヤーに手番が移り、同様に手番をこなします。これを最終ターン(後述)が終了するまで繰り返します。

最終ターンが終了したら自分の手元にあるカードの「ごはんの量」をすべて足し、得点とします。(カレーパンの得点については後述します)
ごはんの量とカレーパンの得点の合計得点が最も高かったプレイヤーの勝利です。

辛さチェック

各手番で毎回確実にカードが出せるわけではありません。
カードを出す前に、自分の出しているカードの直近3枚(上にカードが重なっていないカード)の辛さの合計(以下「辛さ」)が6以上だった場合、「辛さチェック」を受けなければなりません。

辛さチェックは付属の6面サイコロを用いて行います。サイコロを振り出た目が辛さを下回った場合はその手番ではカードを出すことができなくなります(辛さチェック失敗)。もし出た目が辛さ以上だった場合は通常の手番と同様にカードを出すことができます(辛さチェック成功)。

しかしサイコロ1個の出目の最大値は6のため、辛さが7以上の場合は確実に失敗してしまいます。そこでサイコロを振る前に2つの救済手段を用いることができます。(辛さにかかわらず使うことができます。)

①お茶カード
手札からお茶カードを捨てることで、お茶カードに書かれている「減らせる辛さ:プロデューサーは-2、文香は-4」の分だけ辛さを減らすことができます。ただし一度の辛さチェックにつき出せるお茶カードは1枚までです。また辛さを6未満に減らしたからといってチェックを受けなくてもよいことにはなりません。

②同名カード2枚
手札から同じ名前のカードを2枚捨てることで、サイコロを2つ振ることができます。この場合2つのサイコロの目の合計値が辛さ以上であれば辛さチェック成功となります。ただし増やせるサイコロは1個(合計2個)までです。

救済手段①②は必要なカードさえあれば同時に使うこともできます。
救済手段に使ったカードはチェックの成功・失敗にかかわらず手札にもどすことはできません。

辛さチェックが終了したら、成功失敗にかかわらず直近3枚のカードのうち最も古いカードを横向きにします。横向きにしたカードは時間経過により辛さが引いて、0になったものとみなします。

カレーパン

カレーパンはアカネカードの代わりに出すことができますが、自分の前ではなく他のプレイヤーの前に置きます。その後そのプレイヤーが最後に置いたカードを取り、自分の前に置きます。つまり相手からカードを奪い、辛さを勝手に押し付けることができるのです。

カレーパンの得点は「自分の場に置かれていたカレーパンの枚数」になります。例えばカレーパン1枚なら1点、2枚なら2点が2枚、3枚なら3点が3枚…という形になります。つまりカレーパンを一人のプレイヤーに固めてしまうと大量得点を許してしまいます。

ポジパカード

ポジパカードは進行に影響するため、山札を作ったあと決まった場所に入れます。ポジパカードを引いたプレイヤーは即座に公開し、カードに指示に従わなければなりません。

①本田未央
ゲーム開始前に山札の真ん中あたりに入れます。
未央を引いたプレイヤーは2枚ドローし、その他のプレイヤーも1枚ずつカードをドローします。
未央が出てからは後半戦に突入します。

②高森藍子
山札の下から(プレイ人数+1)番目に入れます。
カードを引いたプレイヤーから最終ターンに入ります。

最終ターンに入ったプレイヤーは手番を何回でも行うことができます。
ただし1枚出すごとに辛さチェックが必要か判定し、必要があれば辛さチェックを受けます。このとき辛さチェックに失敗した場合は最終ターンに出したカードの得点がすべて無効になります(カードをさかさまにします)。

カードを出し切るか、辛さチェックに失敗するか、自分で必要な分だけカードを出したところで最終ターンを終え、次のプレイヤーが最終ターンを行います。
全員が最終ターンを終えたら得点計算に入ります。

その他のルール

・カードを出せる局面であっても意図的にカードを出さないこと(パス)が可能です。辛さチェックの救済手段も同様に意図的に講じないことができますが、失敗が確定していない限りサイコロによる判定を受けなければなりません(独自解釈)。

・手番開始時に山札からカードを1枚引いたあと、お茶カードを捨てることで捨てた枚数分だけ追加でカードを引くことができます。(複数枚可)

・手番終了時、手札が6枚以上ある場合はカードを1枚捨てなければなりません。

・山札がなくなった場合はカードを引くことはできなくなりますが、最終ターンを全員終えるまで手番は回ってきます。

遊んでみた感想

「カードを出して得点していく」というシンプルなルールの割に、いろいろなサブ要素や不確定要素がうまく絡み合って奥が深いゲームだなと思いました。得なプレイングと損なプレイングがあるのは確かなので完全に運ゲーではないのですが、かといって必勝法があるわけでもないので、どのように攻略していくか考えるのが難しく、そこが面白いと感じました。やるたびに「なるほどこういうプレイをするとそうなるのか」「これはこう組み合わせると効率がいいな」という新たな発見があるのも楽しいです。

ところでこのゲームをインスト(ルール説明)して一緒に遊んだのがアイマスをほとんど知らない友達だったのですが、1回やったあとに「もう一回やろう」とすぐ言ってくれました。さらにそのメンバーで旅行に行った時もホテルの客室でアカネメシをリクエストされました。僕と違ってカードからゲームの世界観を完全に理解していない人でも楽しめる同人ゲームってなかなかないんじゃないかなと思います。

ゲームとしておもしろいものにしつつも、二次創作同人ゲームとして茜が主役に置き「好きな飲み物・食べ物」に挙げている「カレー・お茶」を用いて、さらに日野茜を取り巻くポジパ、文香、みちるをうまくからめたゲームデザインには感服するばかりです。

余談ですが「辛さに耐えながらカレーを食べる日野茜」というゲーム内の設定を見たとき、アイマスP(特に日野茜P)の中で話題になっている日乃屋カレー某店に食べに行ったら異様に辛くて、汗を流しながら頑張って完食したことを思い出しました。他の店舗の日乃屋カレーは大丈夫なんですがあのお店のだけは特別辛くてちょっと足が遠のいています(自分が辛さに特別弱いだけかもしれませんが)。ゲーム中の「激辛カレーライス(辛さ5)」を食べて汗と火を噴いている茜を見た時もそれを思い出します。

とはいえカレーを全力でほおばる日野茜を見ていると(適度な辛さの)カレーが食べたくなります(’日野茜を知らない友人すらゲーム中に「カレー食べたくなってきた」と言っていました)。

戦術・戦略

ここからはアカネメシを何回かプレイしていく中で生まれたセオリーや戦術・戦略の考え方について書いていきます。ある意味ネタバレになってしまうため、まだアカネメシ未プレイの方でこういったものを自分で考えたい方はここからはお読みにならないことをお勧めします。







セオリーはいくつか生まれています。プレイスタイルにかかわらず使える戦術ばかりです。

セオリー①辛さの高いカードは早めに出す
カードを出すのが早ければ早いほど辛さが引く(辛さチェックで倒す/上にカードを置く)のも早くなるため、チェックに引っかかる(辛さが6以上になる)回数を減らすことができます。また早めに出すことでカレーパンによって高得点のカードを奪われるリスクも回避できます。

セオリー②辛さの低いカードは後半戦~最終ターンまでまとめて温存する
最終ターンではチェックに引っかからない限りノーリスクでどんどん得点できます。そのため途中で出さずにギリギリまで温存し最終ターンでスパートをかけましょう。ただし手札制限に注意しましょう。

セオリー③お茶は極力ドローに使え、文香茶1枚あればいい
お茶は辛さを軽減できるためチェック時までに取っておきがちですが、それでもチェックには結構な確率で失敗します。それを考えると、確実に1枚引ける(=相手の引ける枚数が1枚減る)ほうが安定した効果を発揮すると思います。とはいえ文香ちゃんのお茶(辛さ-4)はほとんどのケースで成功率50%以上に持っていけるので1枚くらいはキープしていてもよいかもしれません。

セオリー④カレーパンは費用対効果を考えろ
カレーパンは使うタイミングや奪うカード、盤面によって意味合いが全く変わってくるカードです。特に同じプレイヤーに3枚目のカレーパンを渡してしまうと一気に5点増えることになり、「激辛カレーライス」と交換してもカレーパンのほうが辛さが低いため相手に利益を与えてしまうことになります。
カレーパンは相手が盤面をうまく作っているところを妨害し、かつ自分が入ってうれしいカードを取れるときを狙って使うとよいと思います。


戦略(ゲームメイク)はおおむね2つに分かれています。

戦略①テンポ
辛さのカウントが最新3枚しかカウントされないことを利用して、3枚ごとに同じカードを出す(=同じカードを縦に並べる)戦略です。うまくいけば辛さチェックに失敗して何も出せない無駄なターンを極力減らせますが、辛さチェックを回避する都合から1枚当たりの点数は低めになるため得点が伸びにくいうえ、カレーパンに乱されると弱いです。

戦略②強行突破
辛さチェックを恐れず、得点が大きいカードをひたすら出していく戦略です。得点は確実に伸びますが無駄なターンが多く、あまりカードを出せずに終了し大爆死する可能性もあります。特に辛さが高いカードを連続で出していると辛さが引いても連続でチェックに引っかかり、その間に高いカードをカレーパンに取られる可能性があります。

いまのところ辛さチェックに丁寧に対処するより強行突破気味のほうが結果はよくなる傾向にありますが、ひたすら辛いカレーを食べさせられて倒れていく茜たちを見るのはPとして心が痛むところもあります。

まとめ

「アカネメシ」はファングッズとしても優秀ながらゲームとしてはまれる深みを持ったゲームです。皆さんも即売会でぜひお手にとってプレイしてみてください!

お問い合わせ先
マンボウ・ザ・グレートさん(https://twitter.com/ManbouTheGreat?s=17
ハヤシさん(https://twitter.com/hayashiRX?s=17
ニットさん(https://twitter.com/nit758_mc)

ニットさんのアカネメシ制作秘話note



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