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マーキュリー/ヤン・ヴァンデルロースト
原題: Mercury ~Contest March~/ Jan Van der Roost
※注釈:この記事は楽曲分析ではなく、いち素人の感想・思い出などを語るものなのであしからず。
定期演奏会の第2部最初の曲は、マーキュリーです。
同氏のマーチといえば、アルセナールも有名ですが、この曲は短調で格調高さを感じさせる一曲!
曲について
「マーキュリー」は、典型的なイギリスの様式で作曲されたコンサート・マーチです。1990年、作曲者は自身のバンドであるBrass Band Midden Brabantの15周年を記念してこの曲を作曲しました。多くのイギリスのマーチと同様に、メインのテーマは短調で書かれています。
このマーチの最初の部分は、力強くて独創的なテーマで特徴づけられています。一方でトリオのメロディはよりメロディアスで、その後トロンボーンとトランペット/コルネットによるダイナミックなパッセージが続き、最終的にメインのトリオメロディをグランディオーソで繰り広げ、壮大な結末を迎えます。
曲名であるマーキュリーとは水星、またはローマ神話の神の名で、商人や旅人の守護神のことを指します。
曲の感想
短調から始まるマーチって貴重で良いですよねぇ。明るいマーチはさ、ブライアンでしこたま吹いているから・・・。
実は、この曲演奏会で選ばれるまでちゃんと聴いたことがなく(n回目)、ちゃんと聴いて良さに惚れました。
あ、オリジナルのブラスバンド版も聴きました、カッコよすぎて打ちのめされました。
イギリス様式のマーチ、とあります。イギリスの軍隊のマーチを聴き比べても明らかなのはその音の長さ。結構ベターっていう感じ。
アメリカのような跳ねる感じとか、フランスの軽い感じではない。
ドイツに近い?でも違うんだろうな。
また音色も違う感じがする。つややかなしっとりした音色。
ブラスバンドを意識した、ビブラートがかった音色なのかな。パキッと感ではなさそう。
マーチじゃないけれど、イギリスの有名な曲だと威風堂々がありますね。
威厳さ、格式高い感じはあのように演奏するといいのかも。
推しポイント
永遠に言ってますが、この曲の好きなところはトランペット・トロンボーンに尽きる!!
トリオ後の3重奏に始まり、トランペットが入ってきて、メロディを従えて合いの手入れる!!!あああ、おいしすぎるよぉぉ。
ズルい!!私も吹きたい!!いや、いいか。最前列で聴ける喜びを胸に、オブリガート吹きますよ。
演奏について
吹き方については、音が短いととても気になりますね。特にこの曲は。
もちろんどの曲にあっても音価通りが正ですが、ことマーチ、さらにイギリスのマーチは音がみっちりきっちり無いと格好がつかないらしく、ご指摘受けますー(夫から)。
しかし音を長くを意識すると次の小節の拍頭が遅れがちなのでそれはあかんのです。いや、実にキツイ。
でも吹いていてその音楽の一部になれるだけで、とても幸せを感じております。他のマーチではない感覚。(だってさ、スーザマーチホルン後打ちだけなんだもん)
最後に
個人的に、今回の演奏会で上位に好きな曲なため、ちゃんと吹きたい・良さを表現したいと思っている次第です。
次のトリトン(これも神の名だ!)にきっちり引き継げるように、大人な演奏をしていきたいと思います。
では、また!