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吹奏楽のための「水の旅人」/久石譲(編曲:渡部哲哉)

※注釈:この記事は楽曲分析ではなく、いち素人の感想・思い出などを語るものなのであしからず。

演奏会2曲目は、水の旅人。知る人ぞ知る映画のテーマ曲。

曲の思い出

映画を見たことがない人でも、アラフォー以上の人はこの音楽だけでもどこかで聴いたことあるのでは?という曲。
多分に漏れず、私も聴いたことはありました。映画は見に行ったことがないのに。

それもそのはずこの映画はフジテレビ制作のため、CMもたくさん流れてたと思います。当時小学生の私にもすっと入ってくるほどに。
そのテーマに歌詞付けてた気もする。映画のテーマ曲とも知らず。

曲について

1993年に公開された映画「水の旅人ー侍KIDS」のメインテーマ。
作曲は、日本映画の音楽といえばの久石譲。

壮大なテーマと清涼感あふれる作品。
一回聞いただけで覚えるメロディ。久石さんらしい音の運びは聴いていて安心しますね。

映画で使われたのは管弦楽なのですが、録音はロンドン交響楽団。
スターウォーズシリーズなどの映画音楽も担当しているらしく、道理でハリウッド感満載の音楽だわ、、、と。そしてホルンの鳴りっぷりもすさまじい。そうだね、それならHiD連発もやぶさかではないね()。

久石譲公式YouTubeはこのロンドン交響楽団のですね。
吹奏楽編曲も調性そのままだと思います。ホルンもたぶんそのまま。ハードすぎるよ(涙)。

物語のあらすじ

悟少年が出会った一寸法師のような身長十七センチの小さなは、墨江少名彦(すみのえのすくなひこ)という水の精であった。
少名彦は水の源からやって来たと言い、海を目指していると語る。
悟は少名彦との生活で勇気や自然への優しさと武士の心を学ぶが、水質汚染で体を蝕まれた少名彦の体は日増しに弱まっていった。
悟は少名彦のために沢の清水を取ろうとし、遭難してしまう。悟の危機を知った少名彦は単身山へ向かったが、瀕死の状態になってしまう。
悟は少名彦を助けるため水源に向かい、洞窟の奥深くで水源の水を浴びた少名彦は、新たに生まれ変わり海を目指して旅立っていった。

Wikipediaより

映画の感想

あらすじにもある小さな侍役は山崎努。
劇中ダレたり、コミカルすぎて見ている人を置いてきぼりにしていきそうなところをビシっと締めていました。さすが名優。

映像は当時の最先端技術を使っている、とはいえ30年前の作品。
結構これは一体・・・てポイントも無くは無かったけど、
脚本は無理がなく、そこは原作者本人が脚本にいたからかな。安心して見続けることができました。

また役者の豪華さよ!もう今は亡くなってしまった方もいて切なくなったけれど、昔見ていた頃の役者さんが多く出ていて、それだけでも感動。
アラフォー以上の人は今見ても、楽しいと思いますよ。
今だったらこれコンプラ問題であかんやろ、ってツッコみするところも含め(苦笑)。

個人的に見てて楽しかったのは、当時を思い起こさせるグッズやメイク。
ミスターフレンドリーのクリップとか。友達が持ってたなーとか。
お母さん役の風吹ジュンとか、若くてメイクの感じが90年代!うちの母もこんなんだったかも、、とか。見ていてなつかしさを感じたわ。

さらに舞台が九州というところから、うちの祖父母や夫の親戚の田舎の感じと似ていて、それも相まって親しみを感じたな。

また音楽に絡めた話だと、このテーマ曲自体を水の音として侍が少年へ伝えていたのも印象的でした。
脚本に入れたくなる音楽を書ける久石さん、強すぎる・・・!!

最後に

映画公開当時は邦画冬の時代ということでしたが、その当時にしては健闘したらしいです。
当時は夏休みの映画、ということで私も当時見に行ってたらどうだったんだろうと思いを馳せてしまいます。

演奏しているとホルンは特にすごく体力使う曲ですが、そこは久石譲作品。吹いていてオイシイポイント多数で、吹ききりたいと思わせるメロディ。
んー、ニクイですねぇ。非常にズルい。

要所要所にジブリなり伊右衛門・Summerあたりが顔出しますが、そりゃご本人ですもの。節回しは出るよね。その人の手癖というか、使いたいものって出てくるよね。

この曲聴いたことないわ~な人も一発で久石譲だ!あれ、この曲良いわね、と思わせるエネルギーある曲。

演奏会でぜひぜひたくさんの「水」を浴びて、涼やかな気持ちに包まれてください!

では、またです。

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