2030年代向けのビジョン
今から20年前の2002年、ボクは「今後はオーダーメイドスーツが伸びる!」っていうセミナーをやり始めました。
(当時は「斜陽産業の代表格」と呼ばれていた業界。最初の2回は業界内の生地問屋や縫製工場や各地のトップクラスのテーラーなど多数の経営者が聞きにきてくださり、業界内ではちょっとしたニュースになっていたようです。)
経営コンサルタントの先輩方からも「そんな業界やっても仕方ないよ」等と何度も言われましたが、その流れが来ると信じて(そういう流れを盛り上げようと)小さなテーラーやオーダースーツ店の業績アップ支援に奮闘しました。
不人気業種だったから若くて優秀な人材の採用や育成が難しかったし、最初はIT化も超遅れてて売上分析とかもかなり大変でした。
でも、2022年の今はまさにオーダーメイドが大人気♡日本のアパレル業界では近年閉店が続出中ですが、そんな中で上場企業が現れるなど突出して成長著しい貴重な存在、それがオーダースーツ業界なのです。約20年かかりましたが、ようやくボクが思ってた状態に近づいてきている感じです。
なので、そろそろ次のビジョンを書こうと思います。
せっかく成長マーケットをつくることができたのに、「競争激化→衰退」というトホホなパターンにハマってはいけません。それは最悪。(でも日本の紳士服業界はこのパターンにハマりがち)
成長を維持し、「衰退」ではなく「成熟」という、業界の繁栄ができるたけ長く続くようなビジョンをみんなで共有する必要があると考えます。
さあ、次にめざすビジョンを書きます!
それはズバリ「インバウンド」&「世界の工場」です。
「日本のオーダーメイドファッション事業者は、アジアの“ス・ミズーラ”になろう!」
世界中から日本へ、日本の仕立てを味わいたい人がバンバンやってくる。
そんな状況をつくりましょう。
日本のオーダーメイドファッションにはそこまで行けるだけのポテンシャルがあります。なので、ぜひ優秀な人財を採用&育成し、商品・接客・サービスを磨き上げて、世界の人々を魅了していきましょう!!
(1つだけ大事な補足です。前半では「オーダーメイドスーツ」と表現したけど、後半では「オーダーメイドファッション」という表現を選びました。つまり、今後は「スーツ」にこだわってちゃいけないってことです。スーツはもちろん世界共通のアイテムなんだけど、それ以外の色んなアイテムも含めたオーダーメイド化を進め、高めていくことが大事なポイントです。)
2030年代のうちにそういう状況をつくり、オーダーメイドファッション業界がこの国の経済を救える一助になっていきましょう!!