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因果応報

自己中心的で、他人を思いやらない人にはバチが当たると思う。

家族を大切にできない人は、家族に大切にされない。
子育てにしっかり関わってこなかった父親は、子供達が成長して自分が大切に思われないことをどう思うんだろう。
母の日より父の日が重んじられないのは、それだけ子供達が父親のことを軽んじているのだろう。
生活費を稼いで、大学まで行かせてもらって、感謝の気持ちはないのか、と責められるかもしれない。
でも、お金だけで子供は育てられない。
子供の悲しみや辛さを受けとめ、一緒に悩み、一緒に乗り越えるのは母親だけの役割ではない。
特に息子に対しては、母親より父親が近い存在であって欲しい。

私の息子と娘は、父親である私の夫と一緒に過ごすことを嫌がる。
私が夫と過ごすのが嫌なので、ほとんど話さず無表情でいるせいもあり、夫婦の間のピリピリした雰囲気を同じ空間で味わいたくないのだろう。
息子が帰省すれば、娘と私と3人では出掛けるが、夫と4人で出掛けることは実家に行く時ぐらい。
息子が不定期な休みしか取れない仕事に就いたので、年末年始に帰省することはないだろうし、家族が4人揃うこともほとんどなくなるだろう。

息子は帰省のスケジュールを夫には知らせないし、単身赴任中の夫もほとんど帰って来ない。

義母はひとりで住んでいて、以前は毎週末に訪ねていたけど、夫と私の関係も良くないし、義母とは元々性格が合わないので、「無理して来なくていい。かえって気を遣う」と言われてからはだんだん訪ねる頻度が減り、ここ2ヶ月は会っていない。
ひとり暮らしの80近い老人を放っておくのも冷たい嫁なんだろうけど、幸い義母は私と違って社交的で近所に友達も多く元気なので、何とか暮らしているのだろう。
義母は依存癖があり、以前は面倒なことをいろいろ押しつけられてきたので、今は距離を置いていたい。
義母のことは実子である夫がもっと関わるべきだと思うし、あまり手を差し伸べてしまうと義母も夫も「何もやらない人」になるので、極力傍観者でいたい。

そんなわけで、週末は本来なら心と体を休める楽しむ機会なのに、毎週末義実家に行かない罪悪感でいっぱいになってしまう。
行くべきか行かないべきか…。
でも、毎回今まで義母にされて嫌だったことを思い出し、「行かない理由」を自分の心の中で正当化して、行かないままその日をやり過ごし、夜になって罪悪感でいっぱいになることを繰り返している。

そんな私にも、因果応報で淋しい老後が待っているのだろう。
ますます、長生きはしたくないと思う。

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