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ビビとの別れ
ハムスターの寿命は1年半から2年ぐらいで、つい2、3日前まではいつも通り元気にしていたと思ったら急に弱って死んでしまうことが多い。
我が家で飼ったキンクマハムスターはビビで5匹目だけど、同じキンクマでもそれぞれ個性が違っていた。
ビビは他の子達より人間に警戒心が強く、最初は違う名前をつけていたのにあまりにもビビリだからビビに改名した。
そんなビビもだんだん人馴れし、名前を呼べば寄ってくるし、こちらの言うことをなんだかわかっているような賢い子だった。
7月8日に急に動きがおかしくなって、フラフラして呼吸も荒くなり、もうお別れなんだと覚悟した。
翌朝声を掛けたらまだ生きていて、ホッとしたと同時に食欲もなくツラい状態で生きているのもかわいそうだと思い、なるべく抱き上げないよう、生存確認だけして好きなビスケットや野菜をあげるようにした。
野菜は軽く茹でて柔らかくしたものをあげた。
それから約1週間。
私達が長野へ出掛ける日の朝、トイレの中で横たわっていたので、頬を触ったらビクッと反応した。
まだ生きている。でも、出掛けている間に死んでしまうかもしれない。
誰もいない時に死んでしまうのはかわいそう…。
抱き上げたら苦しそうに呼吸していた。頭を撫でて小屋に戻すと、ヨタヨタ歩いて箱(クッキーなどの紙製の箱を寝床にしていた)の中に入って行った。
私達が身支度をしている間にいつの間にか箱から出て、廻し車の横にいた。
苦しそうに呼吸をしていた時の、短い間隔のお腹の動きはなく、触っても反応しなかった。
目を開けたまま、ビビは旅立った。
最後に私達の姿を目に焼きつけていたのかな。
出掛ける前にお別れをした。
大好きだった魚型のビスケットと一緒に、
仲間達が眠る庭の片隅にお墓を作った。
毎日私達を癒やしてくれてありがとう。
天国で仲間達と仲良く遊んでね。