夫が嫌い②
夫が家事育児に積極的でないのは、私が意地を張って自分で何でもやってしまうのがいけなかったのかもしれない。こちらが頼まないと知らん顔をして、自分から動こうとはしない。
毎日の家事で追われ、季節の変わり目には日除を出したり、こたつを片付けたり…。夫は見て見ぬふりをしたり、こたつのヒーターを外して掃除している私を横で見ているだけで、最後にちょっとだけ手を出して手伝った気になっている。
家族分の布団を干す時も、外に干すのは私で夫は部屋の中で布団を受け渡しするだけ。
洗濯物を取り込み、とりあえず部屋にまとめて置いておき、他の家事をしてからやっと洗濯物をたたみ始めると、おもむろに手伝い始める。
私が他の家事をやっている間にひとりで洗濯物をたたもうとは思わないのか。
私が正社員となって働くようになってからもそのスタンスは変わらず、夫は休みで私が仕事の日でも、家事は私がするのが当たり前。夕方私が疲れて帰って来ても、夕飯ができるまでテレビから目を離さず、食後も皿洗いをするなんてこれっぼちも思わないらしい。
ある年末、私だけ仕事で夫と子供達は休みだった。彼らが出掛けても、私の帰宅時間には当然家に戻っているだろうと思い、私は家の鍵を持って行かなかった。しかし、仕事から帰っても彼らは戻っておらず、私は寒い中30分も外で待たされた。もちろんその後夕飯の支度をしなけれはならず、軽く謝るだけで済まそうとする夫をすぐに許すことができなかった。
このようなことは数回起きている。
PTAの作業で私だけ出掛け、泥で汚れた姿で帰って来たら夫と子供達は出掛けていて家に入れなかったり、上の子の塾の迎えに仕事帰りに寄ってくれたのはいいが、私には言わないまま上の子を拾い帰って来て、私はいつも通り迎えに行ったが、いつまで経っても上の子が塾から出て来ないので家に電話したら既に帰宅していて、夫になぜ私が家にいないことをおかしいと思わないのか聞いたら、ママ友と喋っていると思った、と。
22時過ぎた塾の駐車場で、私がパジャマ姿で話し込むなんてことするわけないのに。
(塾が終わるのが遅いので、いつもお風呂を済ませていた)
思いやりのない夫に、私も彼を思いやる気持ちがどんどん薄れていった。
そして子供達も成長するにつれ、夫の自分勝手な態度に疑問を持ち、心が離れていったように思う。