16 好きならぶつかれ

好きなの!!

酔いにまかせた本音。

感情がこもっていた。

酔っていたけど、自分でも分かった。

心から絞り出す様に言った。


私の本音は、

彼を全然忘れられていなかった。


彼の友達は、驚いた顔をして

少し間をあけて言った。


…だったらぶつかれ!

その気持ちをそのまま、あいつにぶつけろ!

彼がどう返事するかは分からないけど、まず自分の気持ちを伝えろ!

あいつは、全然分かってないぞ。

あいつの事好きってあんまり聞かないから、

俺は嬉しい。

好きになってくれて嬉しい。

頑張って欲しい。

言って欲しい。

あいつ何年も恋愛してないから、変えてやって欲しい。

熱く、修造並の熱さで言ってくれた。


この人、こんなに熱い人だったんだ…

めちゃくちゃいい奴。

そして、この熱さに感動した。


気持ちがあるなら、ぶつかれ!!


でも、、、

だけど、、、

拒否されたよ。全身で。

目は口ほどに物を言う・・と言うより

態度は口を越えて気持ちを表現する。だよ。


無理だよ。

ものすごく落ち込んだよ。


私は弱気で最高に自信が無い。


それでも、ぶつかれ!!


今日言ったその気持ちを伝えろ!!


答えを出すのはあいつだ。

まず伝えろ!


何度も言ってくれた。

そして人として正しい意見だった。



この日、私の友達は完全に彼の友達を好きになった。










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