27 好きかは分からないけど、嫌じゃない
3人のうち2人が体の関係だけが目当てかもしれない・・
という可能性が出てきた。
弁護士の彼は真面目に私と付き合おうとしてくれていたけど、
好きになれそうになくて断った。
同郷の彼は遠回しに家に誘導していたのは感じつつ
彼の意味深な視線を感じた。
少し体を寄せて距離が近くなった
近寄ってわかった。結構体を鍛えてるんだ・・
なんとなく、肩や手に触れようとしていたからうまくかわした。
でも、なんとなくそういう関係になる事が想像出来なかった。
優しいのかな、自分勝手なのかな。
彼と会えばよく話をするのに、よく掴めなかった。
私以外の他の女の人とも会ってる様な感じもしたし
会う約束でしか連絡がなかった
それで良かったけど、
普段どんな事を考えているのか分からなかった
ごめん、今日は帰るね。
と終電で帰った。
彼はそれを強引に引き止める程、積極的でもなかった。
後ろ髪を引かれる事もなかった。
別にもう誘われ無かったら、別にそれでもいい。
今日が最後でも別にいい。
自分からは誘わないから。
私が好きな彼の気持ちが少し分かった気がした。
きっと彼は私に対して
こんな気持ちだったのかもしれない
そう考えると切なくなった。
かなり年下の彼は、
ものすごく積極的でわかりやすい。
とにかくかわいい。
彼と会っている時だけ、好きな彼が薄まる。
私を好きという言葉の嵐に安心する。
早く結婚して子供がほしい。という強い結婚願望の持ち主だった。
この子だけは、食事をしながらスキンシップをしてきてもよけなかった。
私の服や髪や腕をさりげなく触った。
かなり年下だけど、彼の扱いは女でいれた。
家に行くことを迷っていると、
可愛くおねだりしてきて、少し行ってみてもいいかなという気持ちになる。
母性をくすぐった。
電話は毎日の様に掛かってきて、LINEはしょっちゅう入れてくれるけど、
会うのは3度目だった。
行って大丈夫かな…
家に行っても害はなさそうだし。
早い時間に待ち合わせしたから、
終電までは時間がある。
行ってすぐに帰ればいい。
・・・じゃあ少しだけお邪魔しようかな。
やったー!って
子供みたいに無邪気に喜んでくれる。
インテリアも見てほしいし、聴いてほしい音楽も、見てほしい本もある!
お茶入れるね!
天真爛漫で本当に可愛い。
一軒目のお店は彼がまた支払ってくれた。
お店を出ると、彼が近寄ってきて
バック重そうだから持つね。
おうちまで手を繋ごう。と言って返事をする前に繋いできた。
彼はありとありとあらゆる場面でよく気が付く
彼も思ったより身長が高くてスタイルが良かった。
力強く握られた手が思ったより大きくて
このかわいい子も、
そうか、男なんだと思った。
それでも
ドキドキはしなかった。
でも嫌じゃ無い。